007 ワールド・イズ・ノット・イナフの紹介:1999年イギリス作品。スパイ映画の金字塔「007」シリーズの第19作にして5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンの3作目です。ボンドガールにソフィー・マルソーを迎え、石油パイプラインを巡るボンドとテロリストとの死闘を描きます。
監督:マイケル・アプテッド 出演者:ピアース・ブロスナン(ジェームズ・ボンド)、ソフィー・マルソー(エレクトラ・キング)、デニス・リチャーズ(クリスマス・ジョーンズ)、ロバート・カーライル(ヴィクター・”レナード”・ゾーカス)、ロビー・コルトレーン(ヴァレンティン・ズコフスキー)、ジュディ・デンチ(M)、デスモンド・リュウェリン(Q)、ジョン・クリーズ(R)ほか
映画「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」解説
この解説記事には映画「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
007 ワールド・イズ・ノット・イナフのネタバレあらすじ:起
英国秘密情報部(MI6)諜報員ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)は上司M(ジュディ・デンチ)の学友でもある石油王ロバート・キング卿(デヴィッド・カルダー)の大金を回収することに成功しました。ボンドはロンドンのMI6本部にその大金を持ち帰り、キング卿が確認のため訪れたところ、現金には爆弾が仕掛けられており、ボンドが気付いた時には既に遅くキング卿は爆殺されてしまいます。
ボンドは犯人と見られる女殺し屋を追い、テムズ川で激しいボートでのチェイスを繰り広げた末、気球で逃げようとした殺し屋は「“彼”からは逃げられない」と謎の言葉を残して爆死を遂げました。キング卿の葬儀に参列したMは必ず仇を討つことを誓いました。その場には哀しみにくれるキング卿の愛娘エレクトラ(ソフィー・マルソー)の姿もありました。
007 ワールド・イズ・ノット・イナフのネタバレあらすじ:承
ボンドは引退間近のQ(デスモンド・リュウェリン)に代わって特殊兵器開発担当となったR(ジョン・クリーズ)から新たなるボンドカー「BMW・Z8」を提供されました。
キング卿殺害事件の黒幕は、かつて009に銃弾を頭に撃ち込まれ、一命を取り留めるも触覚や嗅覚、痛みを感じない不死身の強さを手にしたテロリスト、ヴィクター・ゾーカス、通称レナード(ロバート・カーライル)でした。Mは以前レナードに誘拐されるも自力で脱出のことのあるエレクトラ・キングがまた狙われる可能性があるとして、ボンドにエレクトラの護衛を命じました。
エレクトラは父の跡を継ぎ、ロシアから中近東を経由してヨーロッパへと繋がる巨大石油パイプライン建設のためアゼルバイジャンに滞在していました。ボンドはエレクトラの別荘に向かい、雪山でスキーを楽しんでいたところ、突然何者かの襲撃を受けました。難を逃れたボンドは元KGBでマフィアのヴァレンティン・ズコフスキー(ロビー・コルトレーン)と接触、雪山で自分達を襲ったのは原子力と対テロの機動部隊のロシア特殊捜査局員だと知り、ズコフスキーこそが黒幕であると確信しました。その後、すっかり惹かれあったボンドとエレクトラは一夜を共にしました。
007 ワールド・イズ・ノット・イナフのネタバレあらすじ:転
ボンドはエレクトラの側近がレナードと通じていることに気付き、原子力の科学者に変装してレナードがいるであろうカザフスタンの核燃料解体処理施設に侵入しました。ボンドはそこで物理学者のクリスマス・ジョーンズ(デニス・リチャーズ)と出会います。
レナードと対峙したボンドでしたが、銃撃戦の末に核爆弾を盗まれてしまい、ボンドはクリスマスと共に脱出しました。ボンドはその際に核弾頭の位置を特定できる電波発信カードを入手していました。
パイプライン建設現場のエレクトラの元に戻ったボンドは、彼女がストックホルム症候群(人質が長時間犯人と一緒に過ごすことで好意を抱いてしまう症状)によりレナードに好意を持っているのではと揺さぶりますがエレクトラは否定しました。そこにエレクトラに招かれたMが合流、ボンドはエレクトラこそが裏切り者である可能性を伝えました。その時、核弾頭がエレクトラの石油パイプラインに仕掛けられてしまい、ボンドはクリスマスと共に何とか核弾頭の爆破は回避しましたがパイプラインは爆破されてしまい、Mはエレクトラに連れ去られてしまいました。
007 ワールド・イズ・ノット・イナフの結末
ボンドはクリスマスと手を組んでMの救出に向かうなか、エレクトラはトルコ・イスタンブールでレナードと密会していました。レナードは核弾頭からプルトニウムを抜き取っていたのです。そしてMはエレクトラもレナードと手を組んでおり、世間の目を欺くために自作自演のパイプライン爆破事件を仕組んだことを知ります。
ズコフスキーからエレクトラの居場所を聞き付けたボンドは、レナードがロシアの原子力潜水艦と核弾頭から抜き取ったプルトニウムを使い、パイプラインを破壊して世界を混乱に陥れようという企みに気付きました。
ボンドはMの監禁場所を突き止めて救出しますが、レナードは潜水艦を奪って逃走、ボンドはエレクトラと対峙します。エレクトラは既にレナードに洗脳されており、ボンドは心を鬼にしてエレクトラを射殺しました。
ボンドはレナードが奪った潜水艦に侵入、捕らわれていたクリスマスを救い出すと、レナードを死闘の末に倒しました。レナードの野望は打ち砕かれ、潜水艦から脱出したボンドとクリスマスは、二人だけで事件解決を祝いました。
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