壊れ始めてる、ヘイヘイヘイの紹介:2016年日本映画。若手映画作家の発掘と育成を目的とする「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」で制作された作品。サラリーマンの木吉はある日の仕事帰り、悪質なクレーマーに絡まれているコンビニ店員マコトを見かける。木吉はクレーマーに思わず飛び蹴りを食らわせ、マコトはその蹴りに目を輝かせた。それからクレーマーを見つけては飛び蹴りを食らわせるようになった木吉。しかしマコトに喜んで欲しい気持ちとは裏腹に、人を蹴ることへの罪悪感が木吉を苦しめていく。
監督:佐藤快磨 出演者:太賀(木吉)、岸井ゆきの(マコト)、牧田哲也、ぼくもとさきこ、伊達暁、ほか
映画「壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
壊れ始めてる、ヘイヘイヘイの予告編 動画
映画「壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ」解説
この解説記事には映画「壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
壊れ始めてる、ヘイヘイヘイのネタバレあらすじ:きっかけは飛び蹴り
舞台は現代日本。アパート管理会社で働く木吉は、仕事帰りに寄ったコンビニで女性店員を恫喝するクレーマーを見つけます。しばらく黙っていましたが、あまりの横暴ぶりに思わずクレーマーに飛び蹴りを食らわせてしまいました。慌ててコンビニから逃げ去る木吉。翌日、同じコンビニに立ち寄るとレジには昨夜の女性店員がいました。マコトと名乗った彼女は木吉のことを覚えていて、「飛び蹴り、格好良かったです」と小さな声で伝えます。これがきっかけで2人の親交が始まりました。
壊れ始めてる、ヘイヘイヘイのネタバレあらすじ:高揚感と罪悪感
アパートの住居人から寄せられる苦情に対応していた木吉は、遊歩道で偶然マコトを見つけました。財布を落としたらしいのですが、本人はあまり気にしていないようです。2人で一緒にコンビニへ行くと、そこにはクレームをつけている客の姿がありました。期待を込めて「蹴る?」と尋ねるマコト。木吉は店内に入り、クレーマーに飛び蹴りを食らわせて全速力で走り去ります。拳を突き上げ、大声を出して走る木吉とマコト。嬉しそうなマコトに木吉も高揚感を味わいます。それから2人はクレーマーを探しては飛び蹴りを食らわせるという活動を始めました。木吉が飛び蹴りを食らわせ、それをマコトが録画します。はじめこそ高揚感を味わった木吉でしたが、次第に人を蹴ることへの罪悪感に悩まされるようになりました。
壊れ始めてる、ヘイヘイヘイのネタバレあらすじ:戸惑いと約束
ある日マコトは仕事中の木吉を遊歩道で捕まえ、家電量販店へ引っ張っていきました。クレーマーを見つけたらしいのです。しかしそのクレーマーは中年女性でした。木吉は流石に戸惑い、飛び蹴りを食らわせることが出来ません。「女は蹴れない」と呟く木吉。マコトはとても不満そうです。木吉が「キスしたい」と言うとマコトは「蹴る?」と尋ねました。木吉が小さな声で「蹴る」と答え、2人はキスをします。
壊れ始めてる、ヘイヘイヘイのネタバレあらすじ:正義か自己満足か
ある日コンビニでクレーマーを発見した木吉とマコト。マコトは先に入店しカメラを構えます。木吉は助走をつけクレーマーに思い切り飛び蹴りを食らわせました。しかしいつものように逃げたりせず、慌てるマコトと向き合います。「やられる奴にも目向けろよ」「このままだとマコトもクソみたいな奴らと一緒だって」と訴える木吉。店を移った2人は口論を始めました。蹴られるのはクレーマー自身が悪いからだと主張するマコトと、自分達も同じようなものだと反論する木吉。腹を立てたマコトは「木吉が弱いだけじゃん」と言い捨て去ろうとします。木吉は大声を上げ、マコトの背中に思い切り飛び蹴りを食らわせました。蹴り倒されたマコトは起き上がり、泣きながら木吉を何度も叩きます。
壊れ始めてる、ヘイヘイヘイの結末:それぞれの結論
後日、木吉はマコトのいない遊歩道で彼女の財布を発見します。木吉がマコトを探すと、彼女は家電量販店でヘッドフォンをつけて音楽を聴いていました。木吉は財布を渡し、蹴り続けるから一緒にいて欲しいと頼みます。「ちゃんと蹴る?」と尋ねたマコトは続けて「……なんてもう言わないからさ」と笑顔を浮かべました。つけていたヘッドフォンを木吉に薦め、マコトは小さな声で「バイバイ」と告げます。けれど音楽に聴き入っている木吉は気付きません。マコトが去っていき、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画壊れ始めてる、ヘイヘイヘイのあらすじと結末でした。
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