ハチ公物語の紹介:1987年日本映画。実在した伝説の忠犬「ハチ公」の生涯を完全映画化した作品で、後にハリウッドでもリメイクされました。ハチ公の誕生から大学教授との運命の出会い、教授の死後もなお渋谷駅に通い続ける様子などが描かれます。
監督:神山征二郎 出演者:仲代達矢(上野秀次郎)、八千草薫(上野静子)、石野真子(上野千鶴子)、柳葉敏郎(森山積)、長友裕之(菊さん)ほか
映画「ハチ公物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハチ公物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハチ公物語の予告編 動画
映画「ハチ公物語」解説
この解説記事には映画「ハチ公物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハチ公物語のネタバレあらすじ:起
1923年、大雪の秋田県大館市で、一匹の秋田犬の仔犬が誕生します。仔犬は生後間もなく、東京の大学教授・上野秀次郎(仲代達矢)に引き取られます。
秀次郎と妻の静子(八千草薫)はかつての飼い犬の死以来、新たな犬を飼うのに慎重な姿勢でしたが、娘の千鶴子(石野真子)に押し切られて飼うことにします。
ハチ公物語のネタバレあらすじ:承
秀次郎は家に到着した犬に「ハチ」と名付け、呼び捨てもおこがましいと思い「ハチ公」と呼ぶことにしました。ハチ公は当初は身体も弱かったのですが、秀次郎の愛情を受けて元気にすくすくと育っていきました。
千鶴子はやがて婚約者の森山(柳葉敏郎)と結婚して家を出て、ハチ公の世話は専ら秀次郎が担当することになりました。
ハチ公物語のネタバレあらすじ:転
いつしか、ハチ公は毎日大学から帰ってくる秀次郎を渋谷駅まで送り迎えするのが日課となっていきます。雨の日も風の日も献身的に秀次郎に尽くすハチ公は周りの人気者になっていきました。
ところが、ハチ公が上野家にやって来てから17ヶ月、秀次郎は突然脳溢血で倒れ、そのまま急死してしまったのです。何も事情を理解できてないハチ公はそれでも毎日渋谷駅に帰らぬ主人を迎えに通っていました。
一家の大黒柱を失った静子は家を売り払い、千鶴子の所に身を寄せることにします。ハチ公は浅草の土建屋に引き取られますが、それでもなお家を抜け出しては渋谷駅に通っていました。
やがて野良犬のようになったハチ公を哀れに思い、植木屋の菊さん(長門裕之)が引き取ることにしました。
ハチ公物語の結末
やがて、千鶴子の夫・森山はロンドンへの転勤が決まり、静子は和歌山の実家に帰ります。その後、菊さんが亡くなり、もはやハチ公には帰るあても何もかもなくなってしまいました。
それでもハチ公は毎日ひたすら渋谷駅に通い、帰らぬ主人を待ち続けていました。いつしかハチ公は「忠犬」として新聞に取り上げられ、語り継がれるようになりました。静子は久しぶりにハチ公を訪ねようとしますが、ハチ公は彼女の前には現れませんでした。
そして1935年3月8日、ハチ公は雪の舞い散る中で静かに息絶えているのが発見されました。
以上、映画「ハチ公物語」のあらすじと結末でした。
「ハチ公物語」感想・レビュー
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一人の人を思い続けるハチは悲しみで始まり悲しみで終わる生涯でした。もしかすると待ち続けた人と同じ運命を辿りたいと願っていたかのような結末で実話だと知った時には衝撃を受けました。後にハチ公が亡くなった原因として井の中に多数の異物が入っていたことが分かりました。ハチなりに待ち続けながらもなんとか生きようと必死だったのかもしれません。ハチにとって本当に幸せな人生だったのかは分かりませんがこうして今でもこの話が知られていることにきっと喜んでいるんだと思います。
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ハチの忠実さに泣いた。
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本当の菊三郎さんは生きてて最後までハチ公の面倒をみてたのにひどい脚本。無理やり野良に仕立てて同情をひこうとした、進藤兼人ともあろう人がこんなひどい脚本書くなんて。その時は犬好きの犬を飼ったことのある俳優を使って下さい
渡瀬恒彦氏はタロジロと一ヶ月自宅で一緒に暮らしてから撮影に臨んでる。 -
最後まで渋谷駅に通いつめたハチ公は本当に
飼い主思いだなと思って号泣しました。 -
待っても帰ってこない飼い主をずっと待ち続けて、最後には雪の中で1人亡くなってしまう。という報われない形でハチの生涯を終えてしまうのがとても悲しいと思い号泣しました。(語彙力なくてごめんなさい)
文章でも言葉でも伝えきれないくらいの感情が込み上げて来ました。
ずっとハチはすごいと思うけど、報われない形で終わってしまったのだけは残念だった。
本当に語彙力なさすぎてちゃんと説明できないのがもどかしい。
ハチ公は可愛がってくれた飼い主の秀次郎さんのことが大好きだったのでしょう。秀次郎さんが亡くなっても会えるとハチ公は信じていたのです。そして最後の最後まで渋谷駅に通いつめたハチ公の姿を見て、私は号泣していました。