ケリー・ザ・ギャングの紹介:2003年オーストラリア,イギリス,フランス映画。19世紀後半のオーストラリアに実在した伝説のアウトロー、ネッド・ケリーの波乱に満ちた生涯を映画化した伝記映画です。流刑者の子としていわれなき差別や迫害を受けてきたケリーは仲間と共に立ち上がるのですが…。
監督:グレゴール・ジョーダン 出演者:ヒース・レジャー(ネッド・ケリー)、オーランド・ブルーム(ジョセフ・“ジョー”・バーン)、ナオミ・ワッツ(ジュリア・クック)、ジョエル・エドガートン(アーロン・シェリット)、ジェフリー・ラッシュ(フランシス・ヘア)ほか
映画「ケリー・ザ・ギャング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ケリー・ザ・ギャング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ケリー・ザ・ギャング」解説
この解説記事には映画「ケリー・ザ・ギャング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ケリー・ザ・ギャングのネタバレあらすじ:起
ネッド・ケリー(ヒース・レジャー)は当時イギリスの植民地だった19世紀半ばのオーストラリアに生まれ育ちました。当時のオーストラリアはイギリス本国からの犯罪者の流刑地とされ、ネッドの父も罪を犯して流刑にされた一人でした。
ケリー一家は犯罪者の一家のうえに、家系がアイルランドの出というだけで常に警察から目をつけられ、不当な迫害を受け続けてきました。ある日、ネッドは馬を盗んだという濡れ衣を着せられ、無実の罪で懲役3年の刑を受けてしまいます。
ケリー・ザ・ギャングのネタバレあらすじ:承
出所後も苦しい生活は続き、必死に働いても貧困から脱出できず、以前にも増して警察による一家への弾圧はエスカレートする一方でした。
そんなある日、フィッツパトリック(キリ・パラモア)という警官がケリー一家の元に押し掛け、ネッドの妹ケイト(ケリー・コンドン)に危害を加えようとしたため、激怒したネッドは弟のダン(ローレンス・キンラン)、友人のジョー(オーランド・ブルーム)らと共にフィッツパトリックを袋叩きにして逃走、母エレン(クリス・マッケイド)は逮捕されてしまいます。
ケリー・ザ・ギャングのネタバレあらすじ:転
ネッドとダン、ジョー、スティーヴ(フィル・バランティーニ)は山中に身を隠し、警察は躍起になってネッド一味の捜索に乗り出していきました。ネッド一味は山を拠点とし、武器を手に入れ、町に下りては強盗を働き、警察と抗争を繰り広げるようになっていきます。
「ケリー・ギャング」の異名をとるようになった彼らは、権力者や富裕層のみしか狙わず、常に弱き立場の一般市民の味方であり続けました。盗んだ金の一部は貧しき人々に分け与えたことから、彼らの評判は貧困層や虐げられてきた人々の間で高まっていき、義賊として多くの民衆から絶大な支持を得ていくこととなります。
一方、ネッドは人妻のジュリア(ナオミ・ワッツ)と心を通わせ、恋に落ちていきます。
ケリー・ザ・ギャングの結末
しかし、警察はネッド一味に莫大な懸賞金を掛け、イギリス本国からヘア警視(ジェフリー・ラッシュ)率いる増援部隊が送り込まれました。ネッド一味は警察に情報を売ったアーロン(ジョエル・エドガートン)を殺害しますが時すでに遅し、追い詰められたネッド一味は警察相手に決死の闘いを挑みます。
ネッドはブリキの甲冑に身を固めて銃撃戦に挑みますが、ジョーは撃たれて死亡、ダンとスティーヴは追い詰められて自決、孤立無援になりながらも暴力に果敢に立ち向かったネッドも重傷を負い遂に逮捕されました。
数多くの民衆からの3万通を超える助命嘆願書も虚しく、1880年11月11日、ネッドは絞首台に送られ、25年の波乱に満ちた生涯を閉じました。
以上、映画「ケリー・ザ・ギャング」のあらすじと結末でした。
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