THE JUON/呪怨の紹介:2004年アメリカ,日本映画。『呪怨』の清水崇監督がハリウッドでリメイク。和の空間での恐怖というジャパニーズホラーの恐さをコンセプトにした清水監督の希望で、日本での撮影が行われ、伽椰子・俊雄もオリジナル版の呪怨と同じく藤貴子と尾関優哉が演じる。
監督:清水崇 出演者:サラ・ミシェル・ゲラー(カレン)、ジェイソン・ベア(ダグ)、クレア・ヴァル(ジェニファー)、ウィリアム・メイ・ポーザー(マシュー)、ビル・プルマン(ピーター)、石橋凌(中川秀人刑事)、松永博史(五十嵐陽介刑事)、真木よう子(関根洋子)
映画「THE JUON/呪怨」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「THE JUON/呪怨」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「THE JUON/呪怨」解説
この解説記事には映画「THE JUON/呪怨」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
THE JUON/呪怨のネタバレあらすじ:起
大学教授のピーターが妻、マリアの前で唐突に家のベランダから飛び降り自殺しました。この冒頭シーンこそ、恐ろしい「呪怨」の連鎖の始まりに過ぎなかったのです。恋人のダグと留学生として日本にやってきたカレン。ダグは建築家同じ学校の建築家に所属しています。看護学生のカレンは前の担当の関口洋子が訪問先のお年寄りの家に行ったきり音信不通となっていて、代わりに行ってほしいとバイトをしているケアセンターの上司、アレックスから頼まれました。その家にはウィリアムズ家の老婦人、エマが1人暮らしをしていましたが、殆ど彼女の面倒を見てくれる人はいませんでした。
THE JUON/呪怨のネタバレあらすじ:承
カレンがエマの面倒を見る前に洋子が担当していた時、彼女は二階の様子を見に行って、その部屋から不審な声がするのを耳にします。そして、押し入れを開けた瞬間、その神隠しにでも遭ったかのように何者かの異常な力によって吸い込まれてゆきました。カレンはエマの家に向かうとその部屋ではエマが衰弱したような状態で彼女の到着を待っていました。そしてカレンが身の回りの世話をし、陽子のように二階へ上がった時でした。押し入れから子どもか動物が泣いているような声を聞いて思わずガムテープで頑丈に目張りされた押し入れを開けます。そこには小学校2〜3年生ぐらいの男の子が黒猫を抱いて座っていました。米国では日本よりも児童虐待を見逃しません。直ぐに上司のアレックスに電話で「小さな男の子が1人目張りされた部屋に閉じ込められていた、すぐ来てほしい」と連絡をしました。居間にあるノートを捲ったカレンは見知らぬ男性の姿が写った写真を見つけます。その写真はびりびりに破られてパズルのように散らばっていました。そしてピースを埋め合わせるかのごとくそれを組み合わせると何処にでもある日本人の家族写真に繋がったのです。両親と男の子一人の微笑ましい家族写真の筈が母親の顔だけ残酷にくりぬかれていました。2階の階段の隙間から先程の少年が覗き込んでいて、名前を訪ねると「としお」と低音の独特な声で答えました。家の固定電話が鳴ってスーザンという女性からの伝言が入っていました。エマが寛ぐ居間で人影を感じたカレンはすぐさま向かいます。すると不気味な黒い大きな女性の霊がエマに襲い掛かってきたのです。カレンがエマに「誰と話してたんです?」と聞くと、「彼女がしつこいの」とエマは答え、そのまま黒い渦のような幽霊の女に襲われてしまいました。アレックスが訪問すると、カレンは放心状態でエマは布団の中で息絶えていました。アレックスは直ぐに警察に連絡します。中川刑事と松永刑事がアレックスに聞き込みをします。カレンが以前エマの担当だった洋子の代行できていることや洋子がこの家にエマを訪問に来て以来、連絡がつかないことを伝えました。家の表に洋子の自転車があったとアレックスは言います。そして、五十嵐刑事がスーザンの留守番電話メッセージを再生すると子機がなくなっていることに気付き、内戦を馴らしてみます。
THE JUON/呪怨のネタバレあらすじ:転
2回の押し入れから子機が見つかって、その部屋ではウィリアムズ夫妻が残酷に顎を切り抜かれて遺体となって発見されました。実はこの家はかつてウィリアムズ一家が住む前に別の日本人家族が暮らしていたのです。その家族こそ、今回の事件の鍵となる、「佐伯家」でした。夫の剛雄が妻の伽耶子と小学校低学年の息子、俊雄を唐突に殺害し、更には飼い猫まで残酷に命を奪って自殺したのでした。原因は不明です。カレンが出逢った少年は俊雄だったのです。ウィリアムズ家は初めて佐伯家の家族がいなくなってから住もうとしていた初めての住人でした。会計士の夫、マシューとその妻、ジェニファー、そして、マシューの母、エマです。ハッピーホームズという不動産屋の紹介でこの家を訪問した時、最初に異変に気が付いたのはエマでした。案内した不動産屋は浴室から聞こえる不穏な声を聞いて様子を見に行きました。浴槽に水が溜まっている事に気付き、栓を抜こうと手を突っ込みますが抜けずに腕を突っ込むと女性の顔が出来てました。怖気づいた彼ですが、客であるマシューが「ここがいい」と言うので何も言えません。結果、マシューとジェニファー、エマがこの家で暮らすことになったのです。外資系の仕事をしているマシューの妹スーザンは離れて暮らしていました。暮らし始めたものの、エマは認知症で世話が大変で、夜に階段下で暴れることもあり、ジェニファーは不眠に悩まされていました。本当に物音を立てているのはエマではないのです。夫のマシューの転勤で日本に来たものの言葉が通じず、ジェニファーは慣れない生活に困っていました。スーパーでカップラーメンを買った時も実態を確かめる為にこっそり蓋に穴を開けたり・・・。カップラーメンを作りかけてソファーで転寝したジェニファーは物音と猫の泣き声で目が覚めました。エマの仕業だと思っていましたが、子どもの足音が彼女の視界を捉えます。2階の部屋に入ってすぐにジェニファーは俊雄に襲われてしまうのでした。帰宅してジェニファーを心配したマシューも結局、俊雄の餌食になります。スーザンはウィリアムズ家に電話をしてから会社帰りに奇妙な音を聞いて警備員に助けを求めます。様子を見に行った警備員が映る監視カメラに恐ろしい霊らしき姿を見て慌てて自宅に帰りました。兄のマシューから連絡が携帯にかかり、彼が玄関にいるとの連絡を受け、インターフォンのシステムから彼の姿を確認してほっとしてドアを開けます。そこには誰もいません。彼女が家に入れたのは「招かれざる客」でした。スーザンは恐怖で自分のベッドルームへ逃げ込みますが、布団の中に現れた伽耶子の霊に襲われて引きずり込まれていきます。
THE JUON/呪怨の結末
奇跡的に助かったカレンは病院に見舞いに訪れた中川刑事から佐伯家の事件の事を伝えられ、俊雄に会った事を証言します。そして俊雄が死んでいた事を知ったカレンは佐伯家の事を自宅で調べます。すると、佐伯伽耶子はピーターと言う男にストーカーしていて、その時には既に剛雄と結婚していました。そして、大学教授だったピーターの自殺のニュース記事を読んだカレンは、ウィリアムズ家に会った写真の男性が彼であったことに気付きました。ピーターの妻、マリアを訪問し、ピーターの写真全てに生前の伽耶子が不気味に写り込んでいた事を知ります。カレンの上司、アレックスはケアセンターの廊下で洋子を見かけます。声を掛けると洋子の顎は残酷に抜き取られていました。3年前・・・。ピーターは覚えのない学生からの手紙を不審に思って佐伯家を訪問し、俊雄に出逢います。俊雄は風呂場で腕を突き出したまま浴槽に浸かっていて、彼を慌てて抱き抱えて居間に連れてゆきました。「お父さんかお母さんいる?」と聞いても俊雄は愛猫を撫でるだけで何も答えません。ピーターは伽耶子が彼の事を異常に執着して書いた日記のメッセージを見つけて不快感を感じ、天井裏から落下してきた伽耶子の痛々しい遺体に恐怖を感じて家を飛び出します。そしてその後、自ら命を絶ったのでした。カレンに事情を聞かれた中川刑事はすべて佐伯家の呪いが絡んでいる事をカレンに伝え、更に、スーザンの事件の時の防犯カメラを見た彼は灯油を持って佐伯家→現ウィリアムズ家に突入します。灯油をまこうとした瞬間に風呂場からする物音を聞いて俊雄が気絶している姿を見て、中川刑事は助けようと呼び掛けますが、逆に俊雄に襲われてしまいます。帰宅したカレンはダグがウィリアムズ家に向かっている事を悟って必死でそこへ向かいます。そして亡くなったピーターの幻影を見て、彼が去ってから佐伯家に起こった一家殺人事件の現場を幻覚で目にします。佐伯剛雄が妻、伽耶子が外国人のピーターにストーカーしている事に気付いて逆上して猫と妻子を殺害した姿を・・・。現実に戻り、鏡に映る白い女性を見てカレンは伽耶子だと気付きます。そして伽耶子にダグは襲われてカレンだけが奇跡的に命を取り留めました。遺体安置所でダグの遺体を五十嵐刑事が見守ります。カレンはそこで自分の背後に立つ伽耶子に遭遇し、もう逃げられない、助からないと気付きます。そして伽耶子はカレンを最後のターゲットに絞るのでした。
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