キングスマン:ゴールデン・サークルの紹介:2017年イギリス映画。ド派手なアクションと斬新なカメラワークで世界的大ヒットを記録したスパイ映画『キングスマン』の続編。世界中の人間を人質にするサイコな麻薬王から世界を救う為に立ち上がったキングスマンの闘いを描く。主演は前作に引き続きタロン・エガートン。
監督:マシュー・ボーン 出演:タロン・エガートン(エグジー)、コリン・フォース(ハリー)、ジュリアン・ムーア(ポピー)、マーク・ストロング(マーリン)、ハル・ベリー(ジンジャー)、チャニング・テイタム(テキーラ)、ジェフ・ブリッジス(シャンパン)、エルトン・ジョン、ほか
映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キングスマン ゴールデンサークルの予告編 動画
映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」解説
この解説記事には映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キングスマン ゴールデンサークルのネタバレあらすじ:起
前作から一年後、イギリスのスパイ機関キングスマンのエージェントとして働いているエグジーは、いつもように車で帰ろうとすると、かつての仲間チャーリーが現れます。チャーリーはキングスマンの試験で落第し、その後敵対勢力に付きますが、前作でエグジーが組織を壊滅させ、死亡したはずでした。しかし、チャーリーは右腕と声帯を失ったものの一命を取り留めていたのでした。チャーリーに銃を突き付け車を発車させるようにエグジーに命令します。抵抗せずにチャーリーに従うエグジーでしたが発車すると同時に反撃します。チャーリーは戦闘用に改造された義手で攻撃してきます。激しい乱闘の末チャーリーを車外に放り出しますが、更にチャーリーの仲間達に襲われます。エグジーはチャーリーの一味をなんとか撃退した後、湖の底にある秘密基地に避難し、無事帰宅するのでした。しかし、車内に残されたチャーリーの義手が車に搭載されたコンピュータをハッキングし、キングスマンの情報を抜き出してしまいます。数日後、エグジーは恋人ティルデ王女の両親の宮殿に呼ばれ、食事をしていました。そんな中、全てのキングスマンの拠点が何者かによりミサイル攻撃を受け、エグジーの仲間、愛犬、エージェントや武器もろとも全て失ってしまいます。車に残されたチャーリーの義手が抜き取った情報が原因でした。チャーリーが全壊した職場に立ち尽くしていると、マーリンが現れます。マーリンは重役ながら、上辺は下っ端として働いていたのでミサイル攻撃を免れたのでした。エグジーとマーリンは手を組みキングスマンの仇を取る為に行動し始めます。
キングスマン ゴールデンサークルのネタバレあらすじ:承
2人はまずアメリカのケンタッキー州の酒造場に訪れます。ここは、表面上はウィスキー会社ですが、キングスマンの様なスパイ機関だったのです。建物内に侵入したエグジーとマーリンでしたが、突然現れたテキーラに拘束され、尋問されます。そこで、前作で死んだはずのハリーと再会します。実は、ハリーが瀕死状態の時に、ここステイツマンのエージェント、テキーラとジンジャーの応急処置により何とか命は助かっていたのです。しかし、応急処置の副作用の記憶喪失でエグジーの事を全く覚えていませんでした。拘束から解放されたエグジーとマーリンはスパイ機関ステイツマンの長シャンパンに、一連の事件はゴールデン・サークルという組織が関連していることを告げます。そして、エグジーを襲ったチャーリーの元恋人クレアからゴールデンサークルに近付こうと作戦を立てます。しかし、テキーラの顔に青い筋が浮き出て、身体検査をする事になったので、代わりにウィスキーが同行する事になりました。2人はクレアがいるコンサート会場に忍び込み、エグジーがクレアに接触し、こっそりGPSをクレアの体内に仕掛けます。無事任務に成功したエグジーでしたが、この任務の過程でクレアと行為に及んだ為、それを知ったティルデは激怒し連絡が取れなくなります。バーで落ち込んでいたエグジーでしたが、ハリーの記憶を取り戻す良い方法を思い付きます。エグジーは、近くのペットショップで買った子犬をハリーに渡し、犬に銃を突きつけ殺そうとします。実はキングスマンには精神力を試す為、犬殺させる(実は空砲)任務があったのです。その任務がトラウマだったハリーは、強い衝撃を受け記憶を取り戻します。
キングスマン ゴールデンサークルのネタバレあらすじ:転
そんな中、ゴールデンサークルの長ポピーが全世界のメディアをハッキングし、声明を発表します。ポピーによると、ゴールデン・サークルが世界に流通させた麻薬を摂取した者は、青い筋が現れ、体の筋肉が硬直し、最終的には死に至ると言うのです。しかし、彼女は治療薬も開発していると話します。ポピーは麻薬中毒者の命を人質にして、アメリカ大統領と交渉するのが目的でした。彼女の条件は、「麻薬戦争を終わらせる事、薬物流通をゴールデン・サークルのみにする事、自身があらゆる法的拘束に縛られない事」でした。条件に応じれば治療薬を配布するが、応じなければ見殺しにすると言うのです。ゴールデン・サークルの麻薬を摂取した感染者が世界中に溢れかえり、病院へ訪れる人が殺到し、世界は混乱に陥ります。ポピーの脅しに対し、これを見た大統領は、慌てるどころか、 薬物所持者を抹殺する好機だと捉え、取引に応じず、逆にポピーを利用しようとしていました。これを盗聴していたエグジーらは、大統領が大勢の感染者を見捨てようとしていると分かり、テキーラを助ける為にもステイツマンと協力して世界を救おうと立ち上がります。そんな中、GPSを仕掛けたクレアがイタリアにいる事が分かります。イタリアに向かったエグジー、シャンパン、ハリーはクレアがいるゴールデン・サークルの工場に潜入し、治療薬を奪います。案の定敵に追われ、山小屋に追い詰められた3人でしたが、シャンパンの活躍により敵を全滅させます。しかし、ハリーがシャンパンの頭部を撃ってしまいます。ハリーはシャンパンが敵だと言い張るのですが、エグジーは後遺症がまだ残ってるのだと思い、ハリーの言葉を信じませんでした。エグジーはシャンパンにステイツマン特製の応急処置を施す事しか出来ませんでした。ステイツマン本部に戻ったエグジーに、恋人ティデルからビデオ電話が掛かってきますが、彼女の顔には青い筋が浮き出ていました。ティデルもゴールデン・サークルの薬物を摂取していたのでした。ポピーが居るゴールデンサークルの本拠地がカンボジアにあると分かり、居ても立っても居られなくなったエグジーは、ハリー、マーリンを連れてカンボジアへ向かいます。
キングスマン ゴールデンサークルの結末
木々をかけわけ本拠地へ向かう3人でしたが、エグジーが地雷を踏んでしまいます。足を離すと爆発してしまうので、マーリンが冷却装置を使いきり、地雷を凍結させます。しかし、地雷が凍っていたのは束の間、このままでは3人共死んでしまうと判断したマーリンは自身が地雷を踏んで敵を呼び寄せ巻き込み自爆する道を選びます。マーリンの犠牲により本拠地の警備が手薄になり、エグジーとハリーは内部に潜入します。すかさず敵が攻撃してきますが、2人はスパイならではの秘密兵器で対抗し、次々に敵を倒していきます。ついにポピーの元へ辿り着いた2人でしたが、エグジーにはチャーリーが、ハリーにはロボット犬が襲ってきます。エグジーは全てのコンピューターをハッキング出来る腕時計でチャーリーの義手をハッキングし倒します。ハリーは、ポピーに誘拐された世界的ミュージシャンエルトン・ジョンの手助けもあり、何とかロボット犬を破壊します。2人はポピーに彼女自ら作った薬物を注入し、死にたくなかったら治療薬を配布するパスコードを言うように脅します。ポピーは遂にパスコードを吐きますが、薬物の濃度が濃すぎて死亡します。エグジーなパスコードを打とうとすると、突然ハリーに頭部を撃たれたウィスキーがそれを阻みます。ウィスキーはかつて恋人が薬物中毒者に殺された事から恨みを持っており、感染者を見殺しにする大統領の作戦にひそかに賛成していたのです。つまり、ハリーの読みは間違っていなかったのです。ウィスキーは持ち前のムチで襲ってきますが、エグジーとハリーの息の合った攻撃には敵わず、部屋にあった挽肉機の中に入れられて死亡します。エグジーらは無事にパスコードを入力、ドローンが世界中に治療薬を配布しテキーラ、恋人のティルデ含む大勢の感染者の命が救われました。大統領は、感染者を見殺しにしようとした行動が内部告発で明るみになり逮捕されます。一方、ステイツマンでは空いたウィスキーの枠をエグジーかハリーどちらかが入らないかと勧誘されますが、2人は断り、以前から前線で働きたいと考えていたシャンパンが志願します。エグジーは無事にティルデと結婚します。エグジーらの活躍により一命を取り留めたテキーラは、カジュアルな格好を辞め、紳士らしくスーツを着て再建されたキングスマン拠点へ訪れます。
以上、キングスマン:ゴールデン・サークルのあらすじと結末でした。
「キングスマン:ゴールデン・サークル」感想・レビュー
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前作は派手な演出が目を引きましたが、今作もド派手なアクションは健在。ちょっとグロテスクな描写もあるので、苦手な人もいるかもしれません。悪くないですが、個人的には前作の方が好きですね。物語序盤で前作に活躍した仲間達がみんなやられてしまうのが受け入れられず…。どうやら第三作も公開されるようなので、次に期待です。
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前作に続き今作も楽しめました!ただ、個人的にはハリーの記憶が戻るまでが少し長かったかなと思いました。それでも前作を凌ぐほどの激しいアクションシーンの数々、お洒落で魅力的な武器やスーツなど、非常に見応えのある作品に仕上がっておりました!第三作でのエグジーの成長、ハリーの活躍も楽しみです。
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マーリンがカントリーロードを歌うシーンは、一番心に響きました。ハリーが死んでなくて嬉しかったけど、本調子でないのでヤキモキします。前作同様、カッコいいアクションシーン満載で、展開が早く見終わった後の爽快感は高いです。
チャニングテイタムが出ると聞いて楽しみにして見たのですが、序盤だけの活躍で後は病床に伏せるってどういうこと?その上作中大活躍したカウボーイが無残になって、気に入っていたのに、彼のスピンオフをすごく期待していた分ショックの方が大きい。ジュリアムーアの裏切り者の処理方法がとっても悪趣味で逆に清々しいです。全体的に前作よりも悪ふざけがすぎるかな?といった印象