殺人の追憶の紹介:2003年韓国映画。実際の連続強姦殺人事件を基につくられたクライム・サスペンス作品。ポン・ジュノ監督のみせる韓国ならではの暴力的な冷たい色味の作品はたまりません。ラストはとても心が苦しくなる衝撃の結末が待っています。
監督:ポン・ジュノ 出演:ソン・ガンホ(パク刑事)、キム・サンギョン(ソ・テユン刑事)、キム・レハ(チョ・ヨング)、パク・ノシク(クァンホ)
映画「殺人の追憶」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「殺人の追憶」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
殺人の追憶の予告編 動画
映画「殺人の追憶」解説
この解説記事には映画「殺人の追憶」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
殺人の追憶のネタバレあらすじ:起
田舎町で事件は起こります。用水路にストッキングで首を絞められ、全裸で手足を縛られた女性の遺体が発見されました。田舎で起こった殺人事件の解決はなかなか思うように進まず、ソウルからテユン刑事が派遣されました。 暴力で解決しようとするパク刑事は、被害者のイ・ヒャンスクのことが好きだという理由で地元のクァンホは取り調べをはじめます。力任せに供述をとろうとするパク刑事は、クァンホを山へ連れて行き、脅しながら地面に穴を掘り、彼女の首を絞めたことや頭に下着をかぶせたことを供述しはじめました。事件解決かと思いますが、テユン刑事がクァンホの火傷で麻痺の残る両手では首を絞めることもできないだろうと判断し、彼が犯人であることは立証できませんでした。
殺人の追憶のネタバレあらすじ:承
事件はまた雨の中起こりました。また前回同様に手足を縛られ、頭に下着をかぶせられた女性の遺体が発見されたのでした。殺害された場所に犯人は戻るだろうと予測したパク刑事と相棒のチョ・ヨング刑事。同じころ、同じ考えを持ったテユン刑事もその場所にやってきていました。その時、その場所ちかくの工場に勤務する男が下着を持ち出し、その場で自慰行為を始めたところへ3人は一斉に飛び出し、ついにその男を捕まえました。
暴力をふるってばかりのチョ刑事とパク刑事は相変わらずの尋問方法で取り調べをしていましたがこの尋問中に事件は起こってしまうのでした。 そんな時に、雨が降る日の夕方のFMラジオで『憂鬱な手紙』がかかった時にこの事件が起こっているというデータが出ました。 このデータを手掛かりにラジオ局へと向かいますが、手紙は処分され、なかなか思うように解決に向かいませんでした。
殺人の追憶のネタバレあらすじ:転
テユン刑事は学校のトイレにいるという不審者の話を聞きつけ、学校へ向かいました。有力な情報は手に入りませんでしたが、同じ手口で強姦されたが助かった女性から犯人の情報を聞きくことができました。しかし、被害者女性は目をつぶっていたし、下着もかぶせられていたので犯人の外見のことは全く分かりませんでした。唯一の情報はとても手が柔らかいということだけでした。 ラジオ局からようやく『憂鬱な手紙』のリクエストをした人物の住所を入手できたテユン刑事。その人物を見つけ、取り調べをするものの、何の手がかりもないためその男を逮捕できずにいました。手がかりがないが、クァンホが供述したのは実は目撃した場面の話だと気づいた2人はクァンホの下へ向かいました。しかし、男の顔の写真を見せるとクァンホは逃げ出し、電車にはねられて死んでしまいます。目撃者のクァンホを失くしてしまい八方ふさがりになった捜査でしたが、死体の衣服から精液がみつかり事件解決への道がみえてきました。当時DNA鑑定ができる唯一のアメリカに依頼し、結果が出るまでその男をテユン刑事は見張ることにしました。
殺人の追憶の結末
毎日男の行動を監視していたテユン刑事は、一瞬の睡魔のために彼を見失い、また事件は起こってしまいます。次の被害者はテユン刑事の聞き込みにも協力してくれた高校生でした。今まで冷静に仕事をしてきたテユン刑事は決定打のない犯人に対し、暴力をふるって自供させようとしました。しかし、アメリカから来た鑑定結果を手に持ち、パク刑事は必死で止めました。 鑑定結果は『DNAは一致しない』という通知でした。怒りに任せ、発砲するテユン刑事でしたが、男は逃げていきました。 2003年。パク刑事は職を変え、子どもも持ち、幸せに暮らしていました。仕事の移動中に過去に事件の起こった用水路を通ったので、あの時と同じように用水路の中をのぞいてみました。すると、女の子が彼に話しかけます。おじさんみたいにここをのぞいていたひとが以前にもいて、『昔、自分がここでしたことを思い出して久しぶりに来てみた』といったと言います。その人の顔を見たかパクは聞くと、よくある普通の顔だと女の子はいいました。
以上、映画「殺人の追憶」のあらすじと結末でした。
「殺人の追憶」感想・レビュー
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最後は、モンモンとしてしまいました。犯人を捕まえて欲しかった。
高校生の子の死だけでもう後味が悪いのですが、最後のエピローグでの女の子の発言、鳥肌が立ちました。もしかしたらわたしも、日常のどこかで未解決事件の犯人とすれ違っているのかも…?