ベイマックス(原題:Big Hero 6)の紹介:2014年アメリカ/ウォルト・ディズニー・スタジオ製作 孤独な少年「ヒロ」と心優しいロボット「ベイマックス」の絆や冒険を描くヒーローアクション映画。第87回アカデミー賞で長編アニメーション賞受賞。ベイマックスは和をベースにした近未来の街に住む主人公ヒロとその兄タダシ、そしてタダシが制作したケアロボット『ベイマックス』や友人たちと主人公が苦難を超え心を通わせながら新たな気持ちに気付いていく感動のストーリー。
監督:ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ 声優:ライアン・ポッター/スコット・アツィット/T.J.ミラー/ジェイミー・チャン/デイモン・ウェイアンズ・Jr./ジェネシス・ロドリゲス/ダニエル・ヘニー/マーヤ・ルドルフ/ジェームズ・クロムウェル/アラン・テュディック/小泉孝太郎/菅野美穂/川島得愛/本城雄太郎 ほか
映画「ベイマックス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ベイマックス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ベイマックスの予告編 動画
映画「ベイマックス」解説
この解説記事には映画「ベイマックス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ベイマックスのあらすじネタバレ1
今よりも近未来的な和風モチーフの街、サンフランソウキョウに住む少年ヒロ。14歳のヒロは科学の天才少年で大学への飛び級が可能なほどの頭脳の持ち主。幼い頃に両親を亡くし、大学生の兄タダシと共に叔母と暮らすヒロは、非合法のロボット・ファイトに夢中だった。ある日、遂に警察に捕まってしまったヒロを見かねたタダシは、自分が通っている工科大学の研究室にヒロを連れて行く。恵まれた研究環境と、ユニークな仲間たちがヒロを魅了する。タダシが制作したケアロボットの完成度に感銘を受けたヒロは、担当教授でロボット工学の権威キャラハン教授と出会い、兄のタダシと同じ大学への入学を熱望する。入学条件は発表会でキャラハン教授を唸らせる発明を発表することでした。ヒロは入学の条件をかけて、タダシと大学研究室の友人たちの協力もありヒロは『マイクロボット』を発明、その独創的な発明品をひっさげて研究発表会に臨み、見事飛び級での大学進学を認められる。
ベイマックスのあらすじネタバレ2
しかしその直後、事件が起こります。発表会場が突如火災に見舞われ、屋内にはキャラハン教授が取り残されているという事態に。それを知ったタダシは果敢にも炎が燃え盛る建物内へ飛び込んでいきます。止めようとしたヒロは一歩間に合わず火災から起こった爆風により吹き飛んでしまい兄には手が届かず、そして、タダシは亡くなってしまいました。最愛の兄を失い立ち直れず部屋に引きこもる日々を過ごす途中、タダシの開発したケアロボット、ベイマックスが突如として動き始めたのです。ベイマックスはヒロの心の傷を癒やそうとします。ある時、ヒロが発明して一台だけ残っていたマイクロボットが何かに反応して動き出します。マイクロボットがどこかに行きたがっていると思ったヒロとベイマックスは、行き先を突き止めようと街へと飛び出します。そしてマイクロボットを追いかけて町外れの工場に行き着いたヒロとベイマックス。そこではマイクロボットが大量に製造されていて、それがヒロとベイマックスに襲いかかります。しかしベイマックスは戦おうとせず、ケアロボットとしてヒロを守り抜こうとします。2人は助け合いながら必死に逃げて危機一髪逃れました。ヒロはその出来事を警察に話しましたが信じてもらえませんでした。火事で失ったはずのマイクロボットを見つけ、タダシの死に不審感を抱いたヒロは真相を究明することを決意します。
ベイマックスのあらすじネタバレ3
ベイマックスに格闘技のプログラムを入れ強化スーツを着せてパワーアップを図りました。それを見ていたベイマックスはヒロのことをずっと心配していたタダシの大学の仲間に勝手にメールを送ってしまいます。その夜ベイマックスとヒロの2人は再び工場へ行きます。すると正体不明な仮面の男が大量のマイクロボットを操作して襲ってきたのです。そこにベイマックスからのメールを見て駆けつけた大学の仲間4人がやって来てヒロとベイマックスを救い車に乗せて逃げます。サンフランソウキョウの街中を走り回って逃げるが車は川に転落し沈んでしまいます。しかしベイマックスの体にしがみついた5人は浮上して助かります。ヒロたちは仮面の男に対抗しようと仲間の装備も開発します。ベイマックスにはアーマースーツとロケットを装備して飛べるようにします。こうしてBigHero6(ビッグヒーロー6)が誕生したのです。
ベイマックスのあらすじネタバレ4
ベイマックスとヒロはスーパーセンサーで仮面の男の生体データの場所を調べ、ある島の中に反応が出ることを見つけた。ベイマックスたちBigHero6はその島へと向かいます。ある部屋に入ると壊れた何らかの機械を見つけます。それを調べるため制御室の実験記録映像を見ると、クレイが瞬間移動装置の実験を行い、ある女性を移動させようとした時に装置が故障し、その女性が移動したまま帰って来なかったことが判明します。ヒロ達は謎の仮面の男がクレイでないかと疑います。クレイとは「クレイテック」という会社の社長で、社会貢献よりも金儲けを優先しヒロの発明したマイクロボットを購入したいと持ち掛けるも断られていた人物です。そこに謎の仮面の男が襲ってきます。仲間が攻撃されるがヒロは男の仮面を剥がすことに成功します。なんと仮面の男の正体は死んだはずのキャラハン教授だったのです。キャラハン教授はヒロのマイクロボットを手に入れるためわざと火事を起こしたのです。これのせいでタダシが犠牲になったと知りヒロは激怒、ベイマックスに攻撃を命じるが攻撃できません。ベイマックスは人を守るために作られたロボットなのです。そこでヒロはタダシが作ったベイマックスの介助モードチップを抜き取り、戦闘用チップだけにしてキャラハン教授を攻撃しようとします。BigHero6のメンバーは「こんなことはタダシが望んでいない」とヒロを止めようとします。実験記録映像の真実はこうでした、デモンストレーションとしてポッドに乗ったキャラハンの娘アビゲイルが瞬間移動装置に入った。直前に異常が発見されたがクレイが実験を強行したためにアビゲイルは瞬間移動装置に入ったまま行方不明となったことでキャラハンはクレイを恨んでいたのです。
ベイマックスのあらすじネタバレ5
ある日、クレイが演説をしているとキャラハンがやって来てビルの上に設置した瞬間移動装置にクレイを吸い込ませようとします。ベイマックスたちBigHero6はキャラハンを止めようとマイクロボットを次々と瞬間移動装置に吸い込ませます。するとベイマックスが瞬間移動装置の中から生命反応を見つけ出します。それがアビゲイルだと確信したヒロはベイマックスとともに壊れつつある瞬間移動装置の中に飛び込むのだった。瞬間移動装置の中でアビゲイルが乗ったポッドを発見したベイマックスとヒロは助け出そうと出口に向かうが、吸い込まれたゴミの破片がベイマックスのロケットに衝突、飛行できなくなってしまいます。ベイマックスはヒロをポッドに乗せ、腕を切り離してロケットパンチでポッドを外の世界へ飛ばそうと考えます。ベイマックスはヒロに「ベイマックスもう大丈夫だよ」と言わせロケットパンチを発射させます。瞬間移動装置から出るとともに装置は壊れてしまいました。アビゲイルはヒロとともに助かります。キャラハンは逮捕され警察に連行されるのだった。
ベイマックスの結末
日常が戻った街、しかしタダシを亡くしたヒロは、心のよりどころとしていたベイマックスまで失くし途方にくれている、するとベイマックスの残骸の腕のこぶしの中に何かを見つけます。それはタダシが作ったベイマックスのマイクロチップだったのです。そしてヒロはそのチップをもとにベイマックスを蘇らせるのでした。
エンドロール。ビッグヒーロー6の1人、フレッドのその後が描かれます。家族写真の額縁は実は隠し部屋の扉になっていて、フレッドが触れるとその扉が開きました。中はフレッドのお父さんの隠し部屋になっていて無数のスーパーヒーローのコスチュームがありました。実はフレッドの父もかつてはスーパーヒーローだったのです。フレッドが部屋を観察しているとそこへ留守がちだった父親が登場します。父親を演じているのはスタン・リーという人で数々のマーベル作品の原作を手掛けたアメコミ界の巨匠です。
以上、映画ベイマックスのネタバレあらすじと結末でした。
映画ベイマックスのレビュー・評価1
この映画の一番のテーマは「科学は使うものによって善にも悪にもなる」という事だと思ったのですが、それ以外にも「復讐」や「仲間」など実に様々なテーマを内包しています。科学とは、かなしいことに戦争によって発展してきた歴史があるわけですが、やはりできることなら誰かを傷つけるよりも、癒したり、治したり、助けることに使いたいですよね。そんな優しさの象徴がベイマックスであり、彼の心臓にあたる「タダシの作ったプログラム」なのでしょう。最初は復讐心から我を忘れて暴走するヒロですが、それを正したのも、やはりタダシ(が作ったベイマックス)でした。そして、その後のヒロを支えるのは、掛け替えのない仲間たち。ああ、こんなロボットと仲間が本当に欲しい!と、観ていて心から願ってしまいました。この映画は本当な優しさに包まれていて、心底嫌なキャラは出てきません。ヴィランである「ヨーカイ」でさえ、確かにヒロたちを殺そうとしたりもしましたが、そこには確固たる彼なりの哀しい理由があるわけで、真の悪でもないのです。とにかく、全てにおいて超越した完成度で、何の文句も言えません。各キャラクターの立ち具合も見事すぎてグウの音も出ませんね。日本リスペクトな部分も多いので、日本人なら尚更観ないと失礼でしょう。
映画ベイマックスのレビュー・評価2
ベイマックスには人生において大切なことがたくさん詰まっています。タダシのヒロを思う愛情と友情、ヒロがタダシを思う愛情や友情、ヒロと育てのおばさんの愛情、タダシの友人達とヒロとの友情。そしてタダシとベイマックスの友情。ヒロとベイマックスの友情を超えた感情。お利口なベイマックスだからこそヒロが学んだ復讐よりも必要なこと。争いや戦争、さらには殺し合いはよくない。と、そんな真っ直ぐなメッセージでもあったように思います。それはベイマックスに学んだというか兄から弟へのメッセージ。そして究極の親子愛も複数の形で描かれています。それらについてもすっきりできる出口が用意されてるのが素晴らしい。ラスト直前「ここまで完璧だったのにそんな終わりじゃやだ!」と思わせる展開が起きるのですがそれは無駄な心配です。「なるほど!そういうことになるんだな!」という結末にもう最高の高揚感を覚えます。とにかくベイマックスは全編通しておもしろくて大爆笑間違いなしです。ベイマックスの面白さの中で描かれる様々な感情に気付いたら、心を鷲掴みにされ気付いたら泣いてた。そんな映画です。いっぱい笑うだけで何も残らないなんてことはありません。いっぱい笑ってほろりと泣いて、生きる上で大切なことや愛まで学ばせてくれるのがベイマックスという映画です。
映画ベイマックスの音楽
日本版ベイマックスのエンディングテーマ曲のAI:Storyの英語版も、とても素晴らしくマッチしていて良かったですよ。ベイマックスの主題歌であるフォール・アウト・ボーイ:Immortals も映画の世界観があってカッコイイです。ベイマックスは大人も子供も、男も女も、誰でも楽しめる傑作です。
「ベイマックス」感想・レビュー
-
ヒロたちが一生懸命作った「マイクロボット」が悪事に利用されていたことは、科学の使い方を間違えると大変なことになるということを示唆的に表していると思いました。
最初、ヒロは自分の能力をよくないことに使っていましたが、自分の力を発揮できる場所を見つけ、さらに仲間とともに敵に向かっていくようにまでなり感動しました。
ほのぼのシーンばかりではなく激しい戦闘シーンもあったので、想像と違ってちょっと驚きました。
また、ベイマックスとヒロのお別れのシーンはすごく感動的で涙が止まりませんでした。 -
アベンジャーズが好き(マーベルコミックが元)で見てたベイマックスのアーマーがアイアンマンみたいで、よかったです
-
ベイマックスが大好き
-
タダシと、ベイマックスがいなくなった時はすごく悲しかったけど楽しく終われて最後は、笑顔になれた。
予告だとほのぼの心温まるストーリー?と勘違いされる方が多いです…しかし確かにベイマックスと主人公ヒロの絆はありますが、結構激しいシーンも多いです。個人的にはカーチェイスシーンが見てて飽きませんでした。ベイマックスもマシュマロみたいに白くて可愛いロボットからかっこいいアーマーを身に着けた空飛ぶケアロボットになりますし(笑)最後にベイマックスとお別れしてしまうシーンは何度見ても泣いてしまいます…見終わった後、ベイマックスが本当にいたら思いっきり抱きしめるのに!と思いました(笑)