レイヤー・ケーキの紹介:2004年イギリス映画。J・J・コノリーの小説「Layer Cake」を原作に映画化され、6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグが名前のない主人公の麻薬ディーラーに扮したクライムムービーです。裏社会から足を洗おうとしていた主人公が、最後と思って引き受けた仕事をきっかけに窮地に追い込まれていく姿をユーモラスに描きます。
監督:マシュー・ヴォーン 出演者:ダニエル・クレイグ(XXXX)、コルム・ミーニイ(ジーン)、ケネス・クラナム(ジミー・プライス)、ジョージ・ハリス(モーティ)、ジェイミー・フォアマン(デューク)、シエナ・ミラー(タミー)、マイケル・ガンボン(エディ・テンプル)、マーセル・ユーレス(スラヴォ)、トム・ハーディ(クラーキー)ほか
映画「レイヤー・ケーキ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「レイヤー・ケーキ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「レイヤー・ケーキ」解説
この解説記事には映画「レイヤー・ケーキ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
レイヤー・ケーキのネタバレあらすじ:起
名前のない麻薬ディーラー、通称“XXXX”(ダニエル・クレイグ)は、仲間のモーティ(ジョージ・ハリス)やクラーキー(トム・ハーディ)、テリー(テイマー・ハッサン)と組み、表向きに営んでいる不動産業を隠れ蓑に活動していました。XXXXはビジネスにあたり、下記の11条からなるルールを自らに課していました。
1.常に少人数で動け
2.決して目立つな
3.欲張り過ぎるな
4.敵を知り、尊重しろ。法律をバカにする奴は本当のバカだけだ。
5.取引は紹介された人物だけとしろ
6.末端のユーザーは避けろ。必ず問題が起こる。
7.何より避けるべきは、目立ちたがりのえせギャングだ
8.正当に稼げ
9.供給者に金をちゃんと払え
10.計画を立て、それに従え
11.好調なうちに引退しろ
ある程度金の貯まったXXXXは、自らのルールに則って好調なうちに引退する決意を固めました。そんな時、XXXXはボスのジミー・プライス(ケネス・クラナム)とその右腕・ジーン(コルム・ミーニイ)から呼び出され、一気に二つもの仕事の依頼を受けました。ひとつはジミーの友人で裏社会を牛耳るエディ・テンプル(マイケル・ガンボン)の娘で重度の麻薬中毒者のチャーリー(ナタリー・ルンギ)を捜索すること、もうひとつは時代遅れのえせギャング・デューク(ジェイミー・フォアマン)と組んで100万錠にも及ぶ高純度の合成麻薬“エクスタシー”を売りさばくことでした。XXXXはチャーリー探しは自分たちではなく私立探偵を雇うことを提言しましたが聞き入れるジミーではなく、XXXXはこれを最後の仕事として引き受けることにしました。
レイヤー・ケーキのネタバレあらすじ:承
XXXXは仲間のコーディ(デクスター・フレッチャー)たちにチャーリー捜索を任せ、自らはデュークと麻薬の値段交渉に入りましたが折り合いがつきませんでした。その後、XXXXはバーでデュークの甥・シドニー(ベン・ウィショー)と出会い、そのガールフレンドであるタミー(シエナ・ミラー)に惚れ込んでしまいました。
XXXXは末端ディーラーのトレバー(ルイス・エメリック)とシャンクス(スティーヴン・ウォルターズ)にエクスタシーを売り捌き、売り上げをマネーロータリングして引退資金にしようと考えました。ところがデュークの入手したエクスタシーは、セルビアの武装組織のボスで国際指名手配されている人物・スラヴォ(マーセル・ユーレス)から盗みだしたものでした。激怒したスラヴォは殺し屋を雇ってデューク抹殺とエクスタシー奪還を命じ、XXXX一味もグルとみなして命を狙うことにしました。
レイヤー・ケーキのネタバレあらすじ:転
XXXXはジミーにこの件から降りると告げましたが、ジミーは一切聞き入れませんでした。XXXXはスラヴォが送り込んだ殺し屋に命を狙われる一方、デュークの仲間からはエクスタシーを送りたいとの連絡が来ていました。このままではXXXXは仕入れ費用を支払わなければなりません。XXXXはタミーに連絡を入れ、これからホテルの一室で盛り上がろうとしていたところ、XXXXはエディの部下に連れ去られてしまいました。
XXXXはエディから全ての事情を打ち明けられました。ジミーから依頼された要件は全て罠であり、投資に失敗して破産寸前に陥ったジミーはXXXXの引退資金に目を付けており、あえて危険な依頼を押し付けることによりXXXXから金を奪おうと目論んでいたのです。チャーリーを探すというのも人質にしようとしていたのです。その証拠を叩きつけられたXXXXは仲間たちと共にジミーを暗殺、デュークからエクスタシーを奪って引退資金にする決意を新たにしました。
レイヤー・ケーキの結末
タミーからの情報でエクスタシーの在り処を突き止めたXXXXは、スラヴォ側にエクスタシーとデュークの身柄の引き渡しを持ち掛けました。ジミー殺害を知ったジーンはXXXXを痛めつけますが、証拠を提示されてジミーの裏切りを知るとXXXX側につきました。
XXXXは仲間たちと作戦を立てました。エクスタシーは警察に押収されましたが、警部に成りすましたコーディがそれを取り戻し、そうとも知らずに警察の押収現場だけを見ていたスラヴォ側は殺害されたデュークの首だけを持って引き上げました。
既にチャーリーを見つけ出していたエディはXXXXからエクスタシーを受け取って去っていき、XXXXはジミーの後釜としてボスの座に座ることになりましたが、もう早く引退したいXXXXはそれを断りました。そしてXXXXはタミーとレストランで食事を楽しんでいたところにシドニーが現れ、XXXXは銃撃を受けて倒れました…。
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