ソウル・ステーション/パンデミックの紹介:2016年韓国映画。世界中の映画祭で絶賛されたゾンビホラー映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」のヨン・サンホ監督による前日譚を描いたアニメ映画。社会派アニメーション作家であるヨン・サンホが描く、同作品のアニメ前日譚も見応えのある作りとなっています。ハラハラドキドキのゾンビホラー映画ですが、社会に押しつぶされ人生に行き詰った人間の内面に切り込んでいます。ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭でシルバークロウ賞、アジア太平洋映画賞で最優秀アニメーション映画賞を受賞しています。
監督:ヨン・サンホ 声の出演:シム・ウンギョン(ヘスン)、リュ・スンリョン(ヘスンの父親ソッキュ)、イ・ジュン(キウン)ほか
映画「ソウル・ステーション/パンデミック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ソウル・ステーション/パンデミック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ソウル・ステーション/パンデミックの予告編 動画
映画「ソウル・ステーション/パンデミック」解説
この解説記事には映画「ソウル・ステーション/パンデミック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ソウル・ステーション/パンデミックのネタバレあらすじ:起・すべての発端
蒸し暑い夏の夕暮れ。首から血を流している老人が、誰からも助けられることなくソウル駅周辺を徘徊しています。老人の弟らしきホームレスが兄を助けるために奔走するものの、手遅れで兄は亡くなっています。弟は駅員を連れて現場に戻りますが、兄の姿は無く血痕だけが残っています。その頃ヘスンは、宿のおかみから溜まっている宿泊代を催促されます。まともに働く気配がないキウンは、出会い系サイトを通じてヘスンに売春をさせようとします。売春はやらないと言い張るヘスンに逆ギレしたキウンは、彼女を置き去りにしてしまいます。
ソウル・ステーション/パンデミックのネタバレあらすじ:承・ゾンビがいる街
出会い系サイトから連絡してきた男が、娘ヘスンを捜している父親ソッキュとわかりキウンは愕然とします。ソウル駅周辺。消えた兄を捜している弟は、ゾンビ化した兄に遭遇し襲われてしまいます。キウンとソッキュは、何らかのウィルスに感染しゾンビ化した人々が蔓延る街でヘスンを捜します。街をさまようヘスンはゾンビに遭遇し、数人のホームレスらと警察署に逃げ込みます。ゾンビの一団も警察署に雪崩れ込ます。応援に到着した警察にゾンビが一斉に跳びかかります。生き残ったヘスンと初老のホームレスは、そのどさくさに紛れて脱出します。
ソウル・ステーション/パンデミックのネタバレあらすじ:転・人類VSゾンビ
ようやく繋がった携帯でヘスンは、キウンから彼女の父親と一緒に自分を探していることを知ります。ヘスンは、フェヒョン駅の近くにいるから早く助けに来てくれと頼みます。ヘスンと初老のホームレスは、バリケードを築き、襲撃してくるゾンビらを次々と殴打している数人の男性から助けられます。機動隊はソウル駅周辺を封鎖し、救助を求める一般市民を“暴動の扇動者”と見なし鎮圧させようとしています。間もなく軍も出動しますが、政府に不満を持つ市民の行為によりバリケードが破られゾンビが雪崩れ込んできます。ソウル市内は、軍の攻撃も空しくゾンビの大群が入り乱れ地獄絵図と化します。
ソウル・ステーション/パンデミックの結末:飲み込まれる恐怖
足に傷を負いながらもヘスンはゾンビの大軍を振り切り、タリムマンションのモデルルームに逃げ込みます。そこでヘスンは、連絡が取れたキウンと合流します。しかし、もう一人の男はヘスンの父親ではなく、ヘスンが借金を踏み倒して逃げ出した風俗店の店長だったのです。ヘスンを庇ったキウンは、店長に包丁で喉を切り裂かれます。店長は逃げ回るヘスンに、父親は借金まみれの娘を助けることなく見捨てて逃げたのだと伝えます。店長はヘスンを捕まえますが、ウィルスに感染しゾンビ化したヘスンに襲われてしまいます。
以上、映画ソウル・ステーション/パンデミックのあらすじと結末でした。
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