しあわせはどこにあるの紹介:2014年イギリス,ドイツ,カナダ,南アフリカ映画。仕事にも恋人にも恵まれた精神科医。しかし同じことの繰り返しの中で「幸せとは何か」がわからなくなってしまった彼は幸せ探しの旅に出る。
監督:ピーター・チェルソム 出演:サイモン・ペッグ(ヘクター)、トニ・コレット(アグネス)、ロザムンド・パイク(クララ)、ステラン・スカルスガルド(エドワード)、ジャン・レノ(ディエゴ)、クリストファー・プラマー(コアマン教授)、ほか
映画「しあわせはどこにある」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「しあわせはどこにある」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
しあわせはどこにあるの予告編 動画
映画「しあわせはどこにある」解説
この解説記事には映画「しあわせはどこにある」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
しあわせはどこにあるのネタバレあらすじ:幸せ探しの旅
ロンドンの精神科医ヘクターは仕事も順調、美しくしっかり者の恋人クララのおかげで快適な日々を送っていたが、彼は毎日患者の不幸話を聞いているうちに人生に疲弊し、患者や趣味のラジコン仲間にキレるようになる。このままでは医者として失格だと痛感して「幸せとは何か」を探して旅に出ることを決意する。いつ戻るかも分からないという彼にクララは怒りを感じながらも彼の幸せ探しを理解し、旅の記録用に手帳を贈る。
しあわせはどこにあるのネタバレあらすじ:お金で買える幸せ
手始めにヘクターは中国へ向かう。機内で知り合った銀行家エドワードの案内で夜の上海を謳歌し、幸せとは金を稼ぐことだというエドワードに誘われて豪遊、女性と一夜をともにして彼はお金で買える幸せを実感する。その後彼はチベットの寺院を尋ね、ただ風が吹いたことに喜びを感じる僧侶たちの姿に自分には分からない幸せがあることを知る。
しあわせはどこにあるのネタバレあらすじ:生きていることの幸せ
次に彼はアフリカへ行き、そこで医療活動を行っている大学時代の友人マイケルの出迎えを受ける。その晩バーで知り合った麻薬王のディエゴから彼の妻が体調を崩していることを聞く。家族の幸せこそが自分の幸せだと言う彼に、ヘクターは薬の過剰投与を指摘して正しい処方を教える。その後彼はマイケルの仕事を手伝う中で、その生き生きとした姿に幸せとは天職につくことだと感じ、精神科医としての自分は人の不幸が増えることで儲かる、と自分を皮肉る。それを聞いたマイケルはありのままの姿で愛されているからだと言う。
その後、ヘクターは機内で知り合ったアフリカ人女性の家に招かれた帰り道、強盗に拉致される。犯罪組織のアジトに監禁され、殺されそうになった彼はとっさにディエゴの名前を出し、すんでのところで解放される。死の恐怖を味わった彼は幸せとは生きていることを実感することだとしみじみ思った。
しあわせはどこにあるのネタバレあらすじ:家族に囲まれる幸せ
次にヘクターは昔の恋人アグネスがいるLAに向かう。その機内で脳腫瘍の末期の女性と出会い、彼女の苦痛を和らげる手助けをする。到着のとき、彼女から「話を聞くことは愛を示すこと」と感謝される。
ヘクターはアグネスに再会。彼女は夫と子供に恵まれ家庭は円満で幸せそうだ。その姿を見て彼はクララに電話をすると、昔の恋人に会いに言ったことを責めるクララと口論になり、別れ話になってしまう。その反動で幸せそうなアグネスに、もし相手が自分だったら、と口走ると、アグネスは現実を見るよう叱咤する。
しあわせはどこにあるの結末:ヘクターの幸せ
その後、幸福論の研究で著名な教授へ会いに行った2人は、そこで教授が新たに考え出した、感情を脳波で測定する方法を体験する。ヘクターは過去の記憶を思い浮かべるが測定不能なほど感情が乏しい。そこへクララから電話があり、泣きながら本心を語る彼女の言葉にヘクターも彼女への愛を再確認する。その時の彼の脳波はハレーション状態、教授によれば「幸せ状態の脳」だ。
ヘクターはとるものとりあえずクララのもとへ戻り彼女と結婚。様々な幸せのかたちを見てきた彼は患者へも愛を持って接するようになり、チベット僧から導き出した「人は幸せになる義務がある」という結論を胸に日々を過ごす。
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