イリュージョニストの紹介:2010年イギリス,フランス映画。フランスの喜劇王ジャック・タチが愛娘のために書き上げた脚本を題材にした作品。1950年代のスコットランドを舞台に「ベルヴィル・ランデブー」の鬼才シルヴァン・ショメによるノスタルジックで心温まるアニメーション映画です。
監督:シルヴァン・ショメ 出演者:ジャン=クロード・ドンダ(タチシェフ)、エルダ・ランキン (アリス)、レイモンド・マーンズ、ダンカン・マクニール、ジェームズ・T・ミューアほか
映画「イリュージョニスト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「イリュージョニスト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
イリュージョニストの予告編 動画
映画「イリュージョニスト」解説
この解説記事には映画「イリュージョニスト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イリュージョニストのネタバレあらすじ:起
1950年代のパリ。初老の手品師タチシェフは場末のバーで手品をしながら生活を送っています。タチシェフの相棒は手品に使う一匹のウサギだけ、彼の古びた手品は客に見向きもされず、虚しい日々が続いていました。
そんなある日、スコットランドの田舎町に辿り着いたタチシェフはそこで下働きの貧しい少女アリスと出会います。心優しいタチシェフはボロボロの靴を履いていたアリスに手品を使って新しい靴をプレゼントしてあげます。感激したアリスはタチシェフを魔法使いだと思い込んでしまいます。
イリュージョニストのネタバレあらすじ:承
タチシェフが別の街へ旅立つ日がやってきました。次なる目的地エジンバラへ向けて汽車に乗り込むタチシェフでしたが、アリスも彼の後を追いかけてきました。こうしてエジンバラに到着した二人は小さな宿で一緒に暮らし始めます。
街には沢山の美しい女性達が往来し、アリスはみすぼらしい身なりを恥じるようになります。タチシェフはアリスに服を買ってやるため、車の修理工場でアルバイトを始めますが、慣れない仕事で失敗し、クビになってしまいます。アリスはアパートの階上に住む腹話術士の男や軽業師と友達になり、彼らの分の食事まで作ってあげるようになります。
イリュージョニストのネタバレあらすじ:転
歳月が流れ、アリスは洗練された大人の女性へと成長していきます。一方腹話術士や軽業師は次々と宿を去っていきました。アリスは向かいのアパートに住む若い青年に淡い恋心を抱くようになります。新しいエージェントと契約を結んだタチシェフは百貨店や酒屋の店先に立って手品を披露するようになります。
仕事に明け暮れるタチシェフはある朝、疲れ切って寝坊をし、仕事に穴を開けてしまいます。一方アリスと青年の仲は急接近していきます。タチシェフは街でデートをする二人を目撃してしまい、動揺してつい身を隠してしまうのでした。タチシェフは最愛のウサギを山に放ち、アリスの元を去っていきます。
イリュージョニストの結末
アリスが宿に戻るとタチシェフからの置手紙が残されていました。そこには魔法使いはいないとだけ記されていました。
タチシェフは汽車に乗り、別の町へと向かいます。アリスもまた青年と一緒に暮らすためタチシェフと暮らした宿を去っていくのでした。
映像がとても綺麗で細かい所まで描かれ温かみを感じる反面、ストーリーは物悲しい。
廃れていく興行師の仕事では稼げず、いろんな物をねだるアリスとは生活できなくなってまた一人旅立つタチシェフに哀愁を感じた。
世間知らずのアリスは青年とうまくいくのかな…