ダンボの紹介:2019年アメリカ映画。1941年公開のウォルト・ディズニー製作の名作アニメーション映画『ダンボ』を原点とする実写映画。愛らしいダンボが耳をはばたかせて空を飛びます。そして家族――ジャンボとダンボの母子、ホルトの一家、マックス・メディチのサーカス団――がよみがえる映画です。
監督:ティム・バートン 出演:コリン・ファレル(ホルト・ファリア)、マイケル・キートン(V.A.ヴァンデヴァー)、ダニー・デヴィート(マックス・メディチ)、エヴァ・グリーン(コレット・マーチャント)、アラン・アーキン(J.グリフィン・レミントン)、ニコ・パーカー(ミリー・ファリア)、フィンリー・ホビンズ(ジョー・ファリア)、ほか
映画「ダンボ(実写版)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダンボ(実写版)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダンボの予告編 動画
映画「ダンボ(実写版)」解説
この解説記事には映画「ダンボ(実写版)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダンボのネタバレあらすじ:お父さんが帰る
1919年、マックスを団長とするメディチ・ブラザーズ・サーカスはフロリダから巡業の旅に出発する。機関車につないだ色とりどりの貨車で北上し、町々でテントを張って興行を続けるが人手不足で動物の管理もままならない。
その年の後半、ミリー(ニコ・パーカー)とジョー(フィンリー・ホビンズ)の姉弟が待ちに待った、お父さんのホルト(コリン・ファレル)を乗せた列車が駅に到着した。でも、一座のスターで乗馬ショーをしていたお父さんの、戦争で左腕を失った姿にショックを受ける。
出征中にホルトの妻アニーがインフルエンザで亡くなっていた。そればかりか、馬も売られていた。科学者を夢見るミリーは両親の後を継ぐ気はなく、馬の曲芸をする人がいなかったからである。
ダンボのネタバレあらすじ:空飛ぶ子ゾウ
ホルトはゾウの調教役になる。マックス(ダニー・デヴィート)が買った妊娠中の象・ジャンボはかわいい赤ちゃんゾウを生むと期待されていたが、生まれた子ゾウは耳が異常に大きい不格好なゾウだった。でもミリーとジョーはその子ゾウ、ダンボが大きな耳を使って空を飛ぶのを目撃する。
ダンボはかわいい子ゾウとしてサーカスにデビューするが、隠していた大きな耳を観客が見た時、観客たちは「偽物の耳」とはやしたてて大騒ぎ。子供がいじめられていると思ったジャンボがテントの中に乱入して死者一人を出す惨事に。ジャンボは業者に売られてしまう。
ミリーとジョーは羽根を鼻先にもっていくとダンボが空を飛べることを発見する。でもホルトをはじめ他の人はそんなことは信じない。ダンボは鼻から水を飛ばして火事を消すショーに出る。ところが装置が壊れて火が出すぎ、高い台の上のダンボが危険になる。ミリーが梯子を上ってダンボの鼻先に羽根をもっていき、ダンボは空を飛んで逃げる。ダンボはたちまち新しいスターになった。
ダンボのネタバレあらすじ:ドリームランド
空を飛ぶ奇跡のゾウのニュースが新聞で広まる。大興行師のヴァンデヴァー(マイケル・キートン)が空中ブランコ乗りで「天空の女王」ことコレット(エヴァ・グリーン)を伴ってメディチ・ブラザーズ・サーカスを訪れる。マックスはダンボを売ろうとしないが、「巡回サーカスの時代はもう終わり。一緒にビジネスをしよう」と言うヴァンデヴァーの言葉に心を動かされる。メディチ・ブラザーズ・サーカスは全員、ヴァンデヴァーのもつ巨大な遊園地、ドリームランドに参加し、マックスは副社長となる。ホルトは乗馬ショーの再開に期待し、ミリーとジョーはお金を貯めてダンボのためにジャンボを買い戻す希望をもつ。
ヴァンデヴァーはコレットにダンボに乗って飛ぶように命じる。最初はうまくいかなかったが、コレットはホルト、ミリー、ジョーに助けられてダンボといっしょに飛ぶコツをつかんでいく。
ダンボのネタバレあらすじ:お母さんがいた
ダンボのドリームランドのサーカス用巨大テント、コロシウムでの初舞台の晩が来る。ヴァンデヴァーはマックスや、ヴァンデヴァーへの融資を検討しているレミントンと並んで観客席に座り、ダンボとコレットの出番を待つ。やがてコレットとダンボを乗せた台が上昇するが、危険防止のためのネットを下に張ることは、ヴァンデヴァーが拒否していた。コレットがダンボの鼻の前に羽根をちらつかせるが、たまたまダンボはくしゃみをして羽根をとばしてしまい飛べない。コレットが背中から振り落とされてしまい、辛うじてホルトがおろしたロープにつかまる。ダンボも落下するが、地上に着く直前に空を飛び始める。
なつかしいお母さんの鳴き声が聞こえた。ダンボはテントから飛行して外へ出て、ドリームランドの一角にある危険な動物ばかり集めて見世物にしたナイトメア・アイランドへ行ってしまう。そこにはジャンボが破壊神カリという名を与えられて檻に入れられていた。
ダンボのネタバレあらすじ:冷酷なヴァンデヴァー
ダンボがテントを飛び出してしまったせいで、レミントンはヴァンデヴァーへの融資を保留する。不確実なショーには金を出せないのだ。ダンボのショーを成功させるために、子供は親なしで生きられるようにならなければならないという理屈をつけて、ジャンボを殺せとヴァンデヴァーは部下に命令を出す。さらにマックスにはメディチ・ブラザーズから来た芸人全員に解雇を申し渡すように命じる。がっかりする芸人たちに、ジャンボが殺されるというニュースが追い打ちをかけるが、ホルトはジャンボとダンボを故郷に帰すと決意する。
ダンボの結末:お母さんと共に
ダンボとコレットのショーがまた始まろうとしていた。メディチ・ブラザーズ・サーカスの芸人たちはその時、それぞれの得意技を使ってジャンボを乗せたトラックを奪取していた。今度こそコレットはダンボと共に宙を舞い、ホルトがコロシウムのテントの外から開けた穴から空に飛び出す。ドリームランドの管理タワーの最上階に入ったコレットはジャンボのトラックが出られるように出口を開放する。続いてジャンボがめちゃくちゃに管理装置のレバーを押したので、ドリームランドは停電になり、あわてて管理タワーに上ったヴァンデヴァーが焦って装置をいじったために火災が発生。
一度はジャンボの元に飛んだダンボも、ミリーとジョーが心配でドリームランドに戻る。コロシウムで逃げ遅れていたミリーとジョーを救出するが、羽根がなくなっていた。でも、ミリーがお母さんの形見を投げ捨て、ダンボにも自立を促したことでダンボは羽根がなくてもミリーとジョーを乗せて港まで飛ぶことができた。ジャンボとダンボは船に乗ってサーカスの皆に見送られて旅立つ。
マックスたちは新たにメディチ・ファミリー・サーカスを始める。ミリーは自分の科学館のショーを受け持つ。ホルトは乗馬ショーに復帰し、ジョーも馬の曲芸を始めた。そしてコレットもこのサーカスの一員となった。そのころ、ジャンボとダンボはアジアの奥地で他の野生のゾウたちと暮らし、ダンボは自由に飛び回っていた。
以上、映画「ダンボ」のあらすじと結末でした。
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