北陸代理戦争の紹介:1977年日本映画。関西の巨大暴力団組織の北陸侵攻に伴い、内紛の続く地元暴力団の裏切りと寝返りの激しい抗争を描いた映画です。関西と北陸で実在する組織がモデルになっている実録物ですが、内容はかなり変更が加えられ、実際の事件とは大きく違っています。
監督:深作欣二 出演者:松方弘樹(川田登)、野川由美子(仲井きく)、伊吹吾郎(谷中組幹部・竹井義光)、高橋洋子(仲井信子)、地井武男 (仲井隆士)、矢吹二朗 (花巻伝)、西村晃(安浦富蔵)、遠藤太津朗(浅田組幹部・岡野信安)、成田三樹夫(浅田組幹部・久保利夫)、ハナ肇(万谷喜一)、千葉真一 (大阪浅田組系金井組組長・金井八郎)ほか
映画「北陸代理戦争」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「北陸代理戦争」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「北陸代理戦争」解説
この解説記事には映画「北陸代理戦争」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
北陸代理戦争のネタバレあらすじ:起
福井県越前海岸で、川田登(松方弘樹)は自分の親分である富安組組長の安浦(西村晃)を、雪の積もった砂浜に頭だけ出して埋め、ジープで脅し、組長引退を迫りました。安浦が引退すると言ったため掘り出されたが、安浦の舎弟の万谷(ハナ肇)が駆けつけ、その場を収めました。
そのころ、北陸では、大阪浅田組の金井(千葉真一)が侵攻し、次々傘下に収め、制覇を続けていました。やがて金井組長らが富安組を訪れました。安浦は川田を殺してくれと頼みました。金井は50人の殺し屋を福井に送り込みました。一方、川田のもとに浅田組の久保(成田三樹夫)が訪ねてきました。浅田組にとって金井の勢力拡大は目障りなため、幹部の岡野(遠藤太津朗)が手助けをしてやると言う伝言でしたが、川田は断りました。
北陸代理戦争のネタバレあらすじ:承
安浦が川田に電話をして話をしたいと言いました。川田は自分が指定した喫茶店で待っていました。すると数十人の殺し屋に襲われた川田でしたが、警察の突入で命は取られずに済みました。川田の子分の花巻と川田の女のきく(野川由美子)が、川田を死んだことにして遺体を運ぶふりをして、輪島にあるきくの実家に連れていきました。
実家にはキクの弟の隆士(地井武男)と妹の信子(高橋洋子)がいて、川田の面倒を見ました。そのころ、安浦が引退し、跡目を万谷が継ぎました。そして万谷は金井の舎弟になり、浅田組の傘下になりました。谷中組の組員である隆士が川田をかくまっていることを知った谷中組長は、金井の侵攻を恐れ、隆士に川田を追い返せと言いました。一方、川田が居なくなった為、万谷は川田の女のきくに迫り、自分の女にしました。
北陸代理戦争のネタバレあらすじ:転
輪島にいる川田は信子と関係を持ちました。そして京都に行った万谷を追い、京都で腕を切り落としました。一緒に居た金井組組員まで殺したため、川田は刑務所に服役しました。しかし刑務所内には金井組の組員が大勢いて命を狙われました。川田を救ったのは服役中の谷中組幹部・竹井(伊吹吾郎)でした。
そのころ、隆士は金井組に言われ、谷中組長を殺させました。やがて谷中組は分裂し、残党を率いて隆士が金井組に入りました。出所を控えた川田は面会に来たきくに、浅田組の岡野に自分の事を守ってくれと頼んでくれないかと言いました。きくは岡野の女になり、川田は無事出所し、帰る場所のない竹井と子分の花巻を連れ、廃墟となった川田組に戻りました。
中には信子が待っていました。そして万谷の所へ行き、詫びを入れ、きくには信子と一緒になると言いました。そして川田は浅田組を訪れ、岡野に舎弟にしてくれと言いますが、断られました。その代わり金井を潰すのは裏で手伝ってやると言われました。
北陸代理戦争の結末
川田らは金井組の金を奪い、挑発し続けました。やがて金井組は大勢の組員を集結させ、武器を準備しました。そこで岡野らが警察に通報し、金井組長は逮捕されました。これで川田は晴れて岡野の舎弟になりました。一方、川田にやられっぱなしの万谷は隆士に川田を殺せと命じました。隆士は弟分達に、川田の女になった信子をレイプさせました。信子がさらわれたと知って乗り込んだ川田が信子の拘束を解くと、信子は兄の隆士を包丁で刺し殺しました。
岡野が金井以上に福井で幅を利かせはじめたことで、川田は隆士の弟分達を金で釣り、岡野が経営し、きくがママをする店で暴れさせました。そして暴れさせた3人を越前海岸の砂浜に頭だけ出して埋め、岡野の目の前でジーブで轢き殺しました。そして川田は岡野に、オレは兄貴分でも親分でも場合によっては命を取ると言い放ちました。
以上、映画「北陸代理戦争」のあらすじと結末でした。
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