映画「沖縄やくざ戦争」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
沖縄やくざ戦争の紹介：1976年日本映画。本土復帰した沖縄を舞台に、地元暴力団組織の内紛と、関西広域暴力団組織の介入を描いた、実際に沖縄であった事件を元にした実録ものです。公開当時、沖縄ではいまだ抗争が続いており、舞台となった沖縄では上映できなかったという、いわくつきの作品です。
監督：中島貞夫 出演者：松方弘樹 (中里英雄)、千葉真一 (国頭正剛)、渡瀬恒彦 (嘉手刈宏)、新藤恵美（中里照美）、矢吹二朗 (知花鉄男)、尾藤イサオ（儀間二郎）、三上寛 (金武昇)、室田日出男（具志川照邦）、梅宮辰夫 (海津義明)、成田三樹夫 (翁長信康)、織本順吉 (大城朝光)、地井武男 (石川隆信)ほか
この解説記事には映画「沖縄やくざ戦争」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1972年の沖縄本土復帰の翌年、長く対立していた沖縄の暴力団組織は大城（織本順吉）と国頭（千葉真一）の二人を理事長にして沖縄連合流星会として大同団結し、本土組織の侵攻に備えます。
7年の刑を終えて出所してきた国頭の舎弟の中里（松方弘樹）は、国頭の下にいる石川（地井武男）が仕切っていることに疑念を持ちます。そして国頭に約束通りシマをくれと頼みますが、少し待てと言われます。
その後、中里の子分が殺されました。具志川（室田日出男）は石川がやったと言いますが、中里は早まるなとなだめます。そのころ石川は、中里は危険な存在になると言って、早く殺しましょうと国頭に相談していました。国頭は中里の兄弟には手を出すなとクギを刺します。中里の元に子分の二郎（尾藤イサオ）が嘉手刈宏（渡瀬恒彦）という若者を連れてきます。そして中里の子分になり、具志川の元に預けられました。
具志川は氷店を経営していましたが、国頭のシマまで手を伸ばします。そのため国頭の子分と喧嘩になり、痛めつけたことにより石川に呼び出され、国頭の元に連れてこられます。国頭は具志川を殺さず、陰部を切断しました。駆けつけた中里は国頭に詫びを入れ、具志川を連れて帰ります。
その頃、クラブで流星会の幹部が酒を飲んでいました。カラオケを歌うグループが大阪の巨大暴力団旭会の幹部らでした。国頭は、止める大城や翁長（成田三樹夫）を振り切り、拳法の試技を見せて挑発します。更に、帰る幹部を国頭が車で何度も轢き、幹部は大阪で死亡します。
手の付けられない国頭の代わりに中里が大城と翁長に呼び出され、旭会の若頭補佐の海津（梅宮辰夫）に詫びを入れに行くことになります。翁長と中里は国頭の首を持って来いと言われます。それが嫌なら全面戦争だと脅されます。
全面戦争だけは避けたい翁長は、中里と話をすると、中里が国頭を殺す代わりに、石川を除名し、国頭の葬儀に那覇の連中は参加しないでくれと頼みます。次郎と宏が国頭の殺し役になり、バーで国頭に銃弾を数発浴びせて殺害します。
葬儀には那覇の幹部が続々訪れ、石川の姿も見えます。石川は次期理事長の座を目指し、中里派全滅のため、武器を準備して組員を集めます。
翁長は海津から旭会の沖縄支部長になれと言われていました。そこに裏切られた中里がやって来て、石川を殺してコザ地区を一本化したいが金が無いので恵んでくれと言います。海津から500万円もらった中里は、武器とジープをアメリカ兵から購入します。
しかし中里の妻の照美（新藤恵美）は金を作るため、トルコ風呂に自分を売ります。止める中里に、もう決めたことだと言って中里の元を去ります。
中里派と石川派の激しい抗争が始まりました。中里派は具志川と宏と二郎の4人だけになります。中里、具志川、宏は石川の家を急襲。石川を射殺しますが、石川の妻に具志川が撃たれて死んでしまいます。
翁長は大城に、流星会の2人の理事長制度を止め、あんたが会長になれと迫ります。嫌がる大城に、自宅には警護を何人も付けることを約束に大城は引き受けます。
護衛に守られながら飼い犬の散歩をしていた大城を、隠れていた二郎が襲撃して射殺します。次郎は護衛達に殺されました。
事実上トップとなった翁長は、クルーザーで海津と釣りをしています。そこにモーターボートに乗った中里と宏がやって来て、マシンガンで襲撃します。激しい銃撃戦の末、生き残ったのは中里と海津だけでした。
以上、映画「沖縄やくざ戦争」のあらすじと結末でした。
さすがハードアクションの東映
そんな終わり方があるのか、、、、