タッチ 背番号のないエースの紹介:1986年日本映画。双子の兄弟の上杉達也、和也と幼なじみの浅倉南の3人が高校野球を舞台に繰り広げるラブコメ漫画、タッチの映画化第一作。脚本は原田遊人、並木敏、杉井ギサブローの共同執筆。監督は「銀河鉄道の夜」の杉井ギサブローが担当。主題歌は、ラフ&レディ「背番号のないエース」
監督:杉井ギサブロー 声優:三ツ矢雄二(上杉達也)・難波圭一(上杉和也)・日髙のり子(浅倉南)・林家こぶ平(松平孝太郎)・井上和彦(新田明男)・冨永み〜な(新田由加)・銀河万丈(原田正平)
映画「タッチ 背番号のないエース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「タッチ 背番号のないエース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
タッチ 背番号のないエースの予告編 動画
映画「タッチ 背番号のないエース」解説
この解説記事には映画「タッチ 背番号のないエース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
タッチ 背番号のないエースのネタバレあらすじ:起
双子の兄弟の上杉達也と上杉和也は幼なじみの浅倉南と一緒に明青学園高等部に進学します。中学の頃からピッチャーでエースをしていた和也は当然のように野球部に入りますが、兄の達也は和也や南のアドバイスを聞かずに部活には入らずにフラフラしていました。
そんな達也も、一度は運動神経の良さを見抜いた野球部の部長や先輩の女子マネージャーの勧めで野球部に入る決心をして野球部の部室へ向かうものの、部室内から聞こえてきたのは和也と美人マネージャーとして入った南をベストカップル誕生として祝福する部員たちの声と、自分を和也と比べてとても同じ双子の兄弟だとは思えないという陰口に対して、達也は嫌気をさして投げやりになります。
そんな達也を心配する唯一の親友である原田が、キャプテンの権限で勝手にボクシング部に入部させます。
タッチ 背番号のないエースのネタバレあらすじ:承
和也はメキメキと実力を発揮し、瞬く間に明青学園の野球部で一年生エースになっていきますが、達也は好きでもないボクシングに打ち込めず、順調にエースの階段を上る和也とは対照的にくすぶっています。スパーリングで先輩たちにボコボコにされる達也を見ていた原田は他校との練習試合に達也を出場させてみることにします。
達也の練習試合の日が決まるも、偶然にもその日は明青学園の地区予選一回戦の日と重なってしまいます。それを知った南は達也のことを心配しながらもマネージャーとして球場に向かい、和也の素晴らしいピッチングを目の当たりにし、和也の投打による活躍で明青学園は一回戦を見事に勝利します。
一方、達也の試合は途中で一瞬やる気を見せ、一発だけパンチを当てるのが精一杯で負けてしまいます。その夜、上杉家では和也のために祝勝会が行われていました。達也の姿はない事に気づいた南は別棟にある勉強部屋に達也を呼びに行き。試合に負けたことで落ち込んでいた達也をなぐさめ、南はそっと達也にキスをします。
タッチ 背番号のないエースのネタバレあらすじ:転
その後も明青学園野球部は順調に予選を勝ち進み、ついに決勝戦にまでコマを進めます。決勝戦の前夜、和也は南に愛の告白をしますが、南にはぐらかされてしまう事に納得できない和也はまっすぐに南の瞳を見つめ、おでこにキスをします。明日の試合に勝って必ず南を甲子園に連れていくと言い残し、先に部屋を去ります。
翌朝、ユニフォームに着替えた和也は待ちきれない様子で先に一人で球場に出発します。和也がお守りを玄関に忘れていったことに気づいた母親は、すぐに追いかけていって「渡して」と達也に頼みます。達也は急かされて走って家を出ます。南が球場に到着すると試合が始まる時刻になっても球場に和也の姿はなく。スタンドを見渡すも、達也も来ておらず、南はしかたなく原田の隣に座ります。
そして、決勝戦が始まり、和也のいないマウンド上にはキャプテンの黒木が立っていました。エース不在で明青学園は須見工の強力打線に苦戦を強いられます。三回の裏が終わっても今だ和也の来る気配は無く、達也からの連絡もありません。
明青学園ビハインドのまま五回を過ぎた時、原田が遅れてトイレから戻ってきます。どうして二人が球場にまだ来ないのかを問いただす南に原田が静かに話し出します。その際、球場内の大きな歓声で声がかき消される中、南の表情が変わり、原田に向かって懸命に叫びます。
タッチ 背番号のないエースの結末
その時、球場にピッチャー交代のアナウンスが流れます。呼ばれてグランドに出てきたのは和也の姿でした。ピッチング練習を始める和也の球を受けるキャッチャーの孝太郎は違和感を覚える中、試合は再開されます。帽子を深くかぶって投げている和也の表情を見た南は、マウンドで投げているのは達也であることに気づきます。
和也は球場に向かう途中で子犬を助けるために交通事故に遭い、病院で亡くなったのでした。普段は無表情な原田の目に涙が浮かびます。この試合はたとえ勝ったとしても没収試合になることが明青ナインに監督から伝えられ、亡くなった和也のためにも負けるわけにはいかないと奮起します。
少ないチャンスをものにし、明青が一点を勝ち越します。真実を知った南は泣きながらマウンドで投げる達也の姿を追います。九回裏2アウトとなり、最後のバッターは須見工の四番新田。達也は渾身のストレートを投げ続けるも、ファウルで粘る新田がついに達也の速球をバットの芯で捉えます。
鋭い打球は三塁線ギリギリに飛びますが、黒木のファインプレーによって抑えられ、明青学園が須見工に勝利となり、試合終了のサイレンが球場全体に響きわたるのでした。
以上、映画「タッチ 背番号のないエース」のあらすじと結末でした。
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