マレフィセント2の紹介:2019年アメリカ映画。2014年に公開された前作『マレフィセント』。『眠れる森の美女』の物語を、ヴィラン(悪役)であるマレフィセントの側から描いたこの作品は、アンジェリーナ・ジョリーが驚異の再現力でマレフィセントを演じ大ヒットを記録した。今回の続編は、フィリップ王子とオーロラ姫の結婚をめぐって、妖精たちを追い詰める人間の陰謀が起こるというストーリー。オーロラ姫は前作に引き続きエル・ファニング、そしてイングリス王妃をミシェル・ファイファーが演じている。
出演:アンジェリーナ・ジョリー(マレフィセント)、エル・ファニング(オーロラ姫)、ミシェル・ファイファー(イングリス王妃)、ハリス・ディキンソン(フィリップ王子)、サム・ライリー(ディアヴァル)、ロバート・リンゼイ、キウェテル・イジョフォー、エド・スクライン、MIYAVI、ジェン・マレー、ほか
映画「マレフィセント2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マレフィセント2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マレフィセント2の予告編 動画
映画「マレフィセント2」解説
この解説記事には映画「マレフィセント2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マレフィセント2のネタバレあらすじ:起
妖精たちの国ムーア。夜の闇にまぎれ、人間たちが妖精をつかまえにやってきています。それに気づいたマレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)が何人かを退治しますが、妖精ひとりと精霊の花一輪が奪われてしまいました。そしてそれは、密かにどこかの城へと持ち込まれたのです。
次の朝。ムーアの女王であるオーロラ(エル・ファニング)は、妖精たちのいたずらで取り上げられてしまったティアラ(冠)を追いかけて森の中を走り回っています。するとそこへ、アルステッド国の王子フィリップ(ハリス・ディキンソン)がやってきました。フィリップはそこでオーロラに求婚します。妖精たちはフィリップのプロポーズに協力するため、オーロラにいたずらをしていたのでした。
オーロラがフィリップのプロポーズを受け入れると、フィリップや妖精たちは大喜び。オーロラはフィリップからのプロポーズを受け入れたことをマレフィセントに報告しますが、マレフィセントは人間との結婚をよく思っていません。マレフィセントは、オーロラ以外の人間を信用できないからです。しかし、愛するオーロラのため、渋々結婚を承諾するのでした。
一方、アルステッドの国では、ジョン国王(ロバート・リンゼイ)とイングリス王妃(ミシェル・ファイファー)がフィリップ王子の結婚を喜んでいました。ジョン国王はフィリップ同様、妖精との友好関係を望んでいますが、イングリス王妃は実は妖精のことを憎んでおり、密かに城の地下深くで戦争のための武器、妖精の弱点である鉄の弾を作らせています。
マレフィセント2のネタバレあらすじ:承
ある日、オーロラたちはアルステッドの城での晩餐会に招かれました。両家の顔合わせです。そこでイングリス王妃は、オーロラの亡き父ステファン王の死についてマレフィセントに質問してきます。祝いの席にそぐわない話題の数々。王妃は明らかにマレフィセントを怒らせようとしていました。そしてついにマレフィセントは怒りをあらわにし、オーロラの制止も聞かずに魔法を使ってしまいます。
室内はめちゃくちゃになり、ジョン国王は呪いをかけられ意識を失ってしまいます。すぐに呪いを解くようマレフィセントに迫るオーロラでしたが、呪いをかけたのは自分ではないとマレフィセントは言いますが信じてもらえません。オーロラの困惑した顔に絶えられず、マレフィセントは窓から飛び去ってしまいます。しかし、その体めがけてイングリス王妃の部下ゲルダ(ジェン・マーリー)が鉄の弾を撃ち込みます。鉄は妖精の弱点。被弾したマレフィセントは海に落ちてしまいます。
そのマレフィセントを助けたのは、同じ闇の妖精のコナル(キウェテル・イジョフォー)でした。人間の近づかない孤島で、たくさんの闇の妖精たちが暮らしていました。そこでマレフィセントは傷を癒やしつつ、島にはコナルのように人間との平和を望む者と、ボーラ(エド・スクライン)という屈強なリーダー率いる好戦的な者たちがいることを知ります。そしてコナルによって、自分が最強の「不死鳥」だということを教えられるのでした。
その頃、アルステッドの城の地下では、イングリス王妃が大量の鉄の弾を作らせていました。また地下の秘密の研究室では、妖精を消してしまう赤い粉が開発され、それをつくるために必要な精霊の花を採取するため、城の兵士たちがムーアの森に向かっていきました。
異変に気づいたマレフィセントが森へ飛んでくると、既に精霊の花は取り尽くされ、待ち構えていた兵士たちが鉄の弾を撃ってきました。そこへ立ちふさがったのはコナルです。倒れたコナルを守るためにマレフィセントはイバラを出現させ、コナルとともにやってきたボーラは兵士たちを退治します。そして二人でコナルを闇の妖精たちが暮らす島へと連れ帰るのでした。
マレフィセント2のネタバレあらすじ:転
オーロラは、眠ってしまったジョン国王の呪いを解く方法がないかと城の中を探し回ります。吸い寄せられるように地下にある秘密の研究室へとやってきたオーロラは、そこでかつて自分に呪いをかけた糸車を発見します。そして、今回の呪いはマレフィセントではなく、イングリス王妃によってかけられたものだということに気づきます。
そのイングリス王妃に協力して赤い粉を作っていたのは、羽をもがれた妖精でした。その研究室には、多くの小さい妖精たちが瓶に入れられ、実験材料にされていました。オーロラは妖精たちを助けようとしますが、イングリス王妃によって捕らえられ、部屋に閉じ込められてしまいました。
ついにイングリス王妃による恐ろしい計画が動き出しました。
まず、結婚式に招待すると偽って、ムーアの妖精たちを城の聖堂へと案内します。しかし聖堂に集められたのは妖精たちのみで、聖堂の中に閉じ込められてしまいました。聖堂のパイプオルガンには、妖精を消してしまう赤い粉が噴出するよう細工がされており、また、高い城壁の上の砲台にも赤い粉がつまった爆弾が準備されています。
オーロラは機転を利かせて部屋から脱出し、フィリップに妖精たちの危機を知らせます。仲間のカラス、ディアヴァル(サム・ライリー)と合流して聖堂に向かいますが重く閉ざされた扉を開けることができず、中では赤い粉を浴びた妖精たちが魔力を失い、木や花などの元の姿に変えられてしまっています。
一方、ボーラに率いられた闇の妖精たちは城を目指して飛んできますが、イングリス王妃の合図で発射された赤い粉によって次々と消滅し、撤退を余儀なくされます。それでも体制を立て直し、城壁に沿って下から急上昇する戦法で挑みますが苦戦を強いられています。
マレフィセント2の結末
そこへマレフィセントが現れました。強大な魔力でアルスタッドの兵士たちを圧倒するマレフィセントはついに、陣頭指揮をとるイングリス王妃の前に降り立ちます。その間にマレフィセントの魔法で巨大な熊に姿を変えたディアヴァルによって聖堂の扉は解放され、閉じ込められていた妖精たちは一斉に逃げ出します。
マレフィセントとイングリス王妃が対峙するその塔へ、オーロラもやってきました。マレフィセントを疑ってしまったことを詫び、オーロラとマレフィセントは和解します。しかし、後ろではイングリス王妃が矢を放っていました。オーロラをかばってマレフィセントは矢を受け、その場で消滅してしまいます。マレフィセントを失ったオーロラは泣き崩れます。
オーロラの流した涙がマレフィセントの残骸に落ちます。すると、マレフィセントの残骸が渦を巻き始め、やがてそれは大きな不死鳥となって復活したのです。イングリス王妃は自分が助かるために、オーロラを塔から突き落とします。不死鳥はすぐさま後を追い、間一髪オーロラを助けることができました。
フィリップの呼びかけで無益な戦いは終わりました。不死鳥はマレフィセントに姿を戻し、糸車の呪いを消滅させ、呪いの解けたジョン国王は無事に目を覚まします。逃げたイングリス王妃はボーラたちに捕らえられ、マレフィセントの魔法によってヤギに姿を変えられてしまいました。
魔法で花いっぱいに満たされた城の庭では、改めてフィリップとオーロラの結婚式が行なわれています。そこには人も妖精も関係なく、祝福の笑顔があふれていました。
以上、映画「マレフィセント2」のあらすじと結末でした。
正直、ディズニーの実写映画はあまり見ないのですが、この映画はアンジェリーナジョリーが主演だったので、気になって見てみました。2ということで、前作を知らないと観客が置いてけぼりになるのかなと思っていました。しかし前作を知らない自分でも楽しめる内容になっていました。絵本の中に入っていくような臨場感を味わえる作品です。ぜひ見てみてください。