CLIMAX クライマックスの紹介:2018年フランス,ベルギー映画。 雪山の廃墟でオーディションを勝ち抜いた22人のダンサーが集められた。彼らは知らず知らずにLSD入りのサングリアを飲み、集団ドラッグ中毒に陥る。視覚と聴覚を刺激する圧巻の演出により狂乱とカオスを追体験することができる。1996年に実際に起きた事件をもとに鬼才ギャスパー・ノエ監督が地獄絵図をスクリーンで再現。撮影期間はわずか15日。主演のソフィア・デブラ以外はすべてが演技経験のないプロダンサーたち。序盤の圧倒的なダンスシーンはワンカットで撮られた。また彼らが即興で応じたインタビューや会話にも注目の作品。
監督:ギャスパー・ノエ 出演:ソフィア・ブテラ(セルヴァ)、ロマン・ギレルミク(ダヴィッド)、スエリア・ヤクーブ(ルー)、キディ・スマイル(DJダディ)、クロード・ガジャン・マウル(エマヌエル)ほか
映画「CLIMAX クライマックス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「CLIMAX クライマックス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
CLIMAX クライマックスの予告編 動画
映画「CLIMAX クライマックス」解説
この解説記事には映画「CLIMAX クライマックス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
CLIMAX クライマックスのネタバレあらすじ:起
一面の雪景色の山奥を血で染めながら、うめき声とともに這っている一人の女性。雪山にふさわしくない露出の多い衣装で、ほどなくしてとまり動かなくなりました。
1996年のある夜。
ダンサーならば誰でも憧れる有名な振付師の呼びかけで開かれたオーディション。カメラを前にダンスについてそれぞれが思い思いに語ります。
選ばれた個性豊かな22人のダンサーたち。彼らは人里離れた廃墟に集められ、アメリカ公演のための最後のリハーサルをしていました。
CLIMAX クライマックスのネタバレあらすじ:承
この廃墟には電話がありません。山奥のため携帯も通じず外は吹雪。彼らは逃げられない環境の中で公演前の最後の仕上げに集中し、激しいリハーサルを終えました。
DJダディ(キディ・スマイル)の掛け声により、打ち上げパーティが始まりました。爆音で鳴り響く軽快なビートに絶え間ないダンスと音楽の融合。ダンサーたちは大きく体を揺らしながら、大きなボウルに並々と注がれたエマヌエル(クロード・ガジャン・マウル)お手製のサングリアを浴びるように飲んでいました。
CLIMAX クライマックスのネタバレあらすじ:転
しかしそのサングリアにはドラッグLSDが混入していたのでした。果たして誰がどんな目的で混ぜたかはわかりません。最初に気付いたのはセルヴァ(ソフィア・ブテラ)でした。ダンサーたちも次々と我を忘れてトランス状態へと堕ちていきます。エクスタシーを感じる者、暴力的になる者、発狂する者。次第に地獄のように変わっていくダンスフロア。
ダヴィッド(ロマン・ギレルミク)はセルヴァを追いかけ、セルヴァは怒号をあげながら部屋中を逃げ回ります。エマヌエルは息子を閉じ込めた部屋の鍵が見つからず発狂しながら探し、息子の泣き叫ぶ声が建物中に響き渡ります。
サングリアを飲んでいない者は薬物を混入の犯人だと疑われ、吹雪の中閉め出されました。妊娠していることを告白したルー(スエリア・ヤクーブ)は大勢から暴行を加えられました。ルーは錯乱状態のまま自傷し、自ら飛び出していきました。冒頭、雪山の中を這っていたのはルーでした。
CLIMAX クライマックスの結末
電気がショートし、それまで泣き叫んでいたエマヌエルの息子の声が止みました。閉じ込められていた部屋にあった電源に感電したのでした。
理性をなくした人間たちの狂った宴は頂点を迎えます。
肉体的にも精神的にも限界に達したダンサーたちは一部を除き、裸のまま倒れ込んでしまいました。
翌日、警察がやってきました。
気絶している者、息を引き取った者、うつろな目でダンスを続けている者。
打ち上げパーティは悲惨な状態で幕を閉じたのでした。
以上、映画「CLIMAX クライマックス」のあらすじと結末でした。
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