九月の恋と出会うまでの紹介:2019年日本映画。2018年9月、新しいマンションに引っ越してきた志織は、エアコンの穴から1年後の平野だという男性から話しかけられました。平野という男性は現在も向かいの棟に住んでいて、1年後の平野は、今の平野を尾行して報告してほしいと言いました。未来の出来事がすべて当たることから、1年後の平野を信じた志織は、尾行を始めました。9月27日も尾行していた午後3時、強盗が部屋に侵入して志織がいたら殺されたかもしれない状況があったことを知り、現在の平野に相談したあと、二人は誰が1年後の平野なのかを探し始めました…という内容のミステリータイプのラブストーリーです。
監督:山本透 出演者:高橋一生(平野進)、川口春奈(北村志織)、浜野謙太(倉)、中村優子(祖父江)、川栄李奈(香穂)、古舘佑太郎(森秋真一)、ミッキー・カーチス(権藤)ほか
映画「九月の恋と出会うまで」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「九月の恋と出会うまで」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
九月の恋と出会うまでの予告編 動画
映画「九月の恋と出会うまで」解説
この解説記事には映画「九月の恋と出会うまで」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
九月の恋と出会うまでのネタバレあらすじ:起
カメラ好きの志織(川口春奈)は、芸術家に関係のある人が住むマンションに引っ越してきました。マンションの庭では、大家の権藤(ミッキー・カーチス)を始め、住人が集まって演奏をしたりしながら楽しく過ごす良い環境でした。
ある夜、志織を呼ぶ男性の声がしました。男性は2Aの部屋に住む1年後の平野(高橋一生)だと言いました。よく聞くとエアコンの穴を通じて声が聞こえていました。現在の平野の部屋は向かい側の棟で、話し声が聞こえるはずもありません。
平野は「今日は何年何月何日ですか?」と聞いてきて、志織が「2018年9月14日です」と答えると、平野は「助けてほしいんです」と言った後「明日東京にひょうが降る」と言いました。
翌日、東京に本当にひょうが降りました。その夜も1年後の平野と話した志織は、平野からスポーツ界やその他の主だった出来事を聞きました。すると全てその通りでした。信じるしかなくなった志織は、その夜、平野に「助けるとは何をするんですか?」と聞きました。すると「今の平野を尾行して写真を撮って報告してください」と言いました。
志織は平野の要望に応え、現在の平野を尾行し始めました。平野は小説家を目指すサラリーマンでした。尾行を続けるうちに、マンションの住人の祖父江(中村優子)に会った志織は、平野が夜中に包丁を振り回しているおかしな人だと言う情報を聞きました。
夜の平野の部屋を見ると実際にやっていました。9月26日の夜、志織は平野に「尾行している理由を言ってくれないともうやめる」と言いました。すると平野は「明日もう一日だけ頼みます。明日になったら理由を話します」と言い、翌日も志織は風邪でつらい体ながら、現在の平野の尾行をしました。
九月の恋と出会うまでのネタバレあらすじ:承
PM3:00、志織の周りに閃光が走りました。部屋に帰った志織は、部屋の鍵が開いているのをおかしく思い、中に入ると空き巣が入っていました。警察を呼んで調べてもらった後、夜になり、1年後の平野に呼びかけると返事がありませんでした。
向かいの平野の部屋を見るとエアコンがつけられていました。志織は思わず「何故エアコンをつけるんですか?」と言ってしまいました。突然おかしなことを言われた平野が志織の部屋を訪ねてきました。「何故エアコンをつけたらいけないのですか?」と聞くと、志織は風邪でその場に倒れ込みました。やがて目覚めた志織に平野が「女性の部屋なのに不用心すぎます」と言って出て行きました。そばには平野の作ったおかゆがありました。
翌日、志織は、平野を待ち伏せして昨日の無礼を謝り、お礼を言いました。そして平野に、1年後の平野と話をしている事を話しました。信じないと思った平野ですが、小説を目指す平野にとっては、大好きな分野で平野なりの推理をしました。
そこで1年後の平野を『シラノ』と呼ぶことにし、推理しました。まずシラノが志織に声をかけるためには「志織さんの部屋に1年後シラノが住んでいなければならない」と言いました。その時、刑事がやって来て、空き巣の犯人が逮捕された報告をした後「実は強盗殺人犯で、現場に居合わせた住人を殺していた」と告げました。平野は「シラノは志織さんを強盗に殺されるのを助けるために知らせたのだ。志織さんが殺されなかったことで話す必要がなくなった」と言いました。
そしてタイムパラドックスの話をしました。「2018年の9月27日以降、志織さんが生きているという事は、1年後シラノが1年前の志織さんに話が出来ないという矛盾です」と言いました。
九月の恋と出会うまでのネタバレあらすじ:転
平野は今後の事を考え「シラノを見つけ出し1年後志織さんに全く同じように話をするようにしないと志織さんは歴史の通り死んでしまう」と言いました。志織には思い当たる人物がいました。大学時代に交際していた森秋真一(古舘佑太郎)で、シラノと同じように一番いいレストランで食事をしようと言ったことからでした。平野はまずネットで検索しますが出てきませんでした。そこで次の休みに大学へ二人で向かい調べますが結局わかりませんでした。その帰り道、平野は志織に誕生日のプレゼントとしてキーホルダーを渡しました。志織が「自分の誕生日も忘れていた、これが最後の誕生日かもしれないのに」というと平野が「志織さんを絶対死なせないと、これからも誕生日は来る」と言いました。マンションに帰ると大家の孫が海外から帰っていました。顔を見た志織は驚きました。それは真一でした。そばにいた平野は取り見出し部屋に戻りました。
その夜、平野は「これからは小説に専念します。真一君に頼ってシラノの事を実行させてください」とLINEを送りました。真一と食事をした志織は、真一から「やり直そう」と持ちかけられ、逆に真一に「二人の約束を覚えている?」と聞きました。真一は覚えていないようでした。
翌日、志織は上司から、茅ケ崎支店への転勤話を打診されました。平野に会い、茅ヶ崎への転勤話をし、マンションを離れることも告げました。すると平野は「運命の通りになった」と言いました。
九月の恋と出会うまでの結末
志織は平野に「私を助けてくれないのですか!」と言い寄りました。志織の告白に動揺した平野は「僕には資格がない」と言い「僕は志織さんを助けるほど貴女の事を思っていない。茅ヶ崎に行ってください」と言って立ち去りました。
呆然と泣き崩れる志織は、茅ケ崎支店に行く決心をしました。マンションで平野に挨拶もできず茅ケ崎支店のある街に引っ越しました。
1年後の9月27日、志織は半休を取っていました。あの運命の日です。PM3:00前にビーチに着いた志織は、時間を待ちました。そして、あの日と同じように閃光が走りました。
その後、すぐ志織の電話が鳴りました。平野からの電話でした。志織が振り向くと平野が立っていました。平野は志織が出て行ったあと、小説も書けないほど志織のことで頭がいっぱいでした。思い切って平野は真一にシラノの事を話しました。すると真一は「その話は志織から聞いたけど、僕はシラノじゃない。詩織にプロポーズして断られたから」と言いました。
平野は大家に掛け合い、志織のいた部屋に引っ越しさせてもらいました。そして自分たちのことを題材にした小説を書き続けました。平野が新人賞を受賞したのは、1年後の平野が話しかけた9月14日でした。表彰式が終わり、急いで部屋に帰ってきた平野は、夜の9時にエアコンの穴に向かって話しかけました。すると1年前の志織が答えました。平野は「奇跡だ!」と喜びました。すべてを話した平野は「未来の矛盾点はなくなった」と言い、志織に告白しました。そして抱き合いキスをしました。
最高のレストランで食事をしながら、志織は「あの時、何故助けてください!と言ったの?」と聞きました。平野は「志織さんに一目ぼれしたから」と答え、自分の書いた小説を渡すのでした。
以上、映画「九月の恋と出会うまで」のあらすじと結末でした。
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