失くした体の紹介:2019年フランス映画。切断された手が主人を探すために街中をさまよい、どうしてこのようになったかを回想しながらストーリーが進んでいきます。アヌシー国際アニメーション映画祭で長編映画賞と観客賞を受賞した話題作です。
監督:ジェレミー・クラパン 声優:ハキム・ファリス(ナウフェル)、ヴィクトワール・デュボワ(ガブリエル)、パトリック・ダスンサオ(ジジ)、ほか
映画「失くした体」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「失くした体」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
失くした体の予告編 動画
映画「失くした体」解説
この解説記事には映画「失くした体」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
失くした体のネタバレあらすじ:起
何かによって切断され、冷蔵保存してあった手が意志をもって動き出します。そして、手だけで脱出をします。道に出るとごみ収集車に迷い込んだり、ハトやネズミに襲われたり、人間の頃とはまるで違う扱いを受けます。
この手はナウフェルという青年のものです。彼は幼い頃に交通事故で両親を亡くしてしまったことをきっかけに、人生が一転してしまい、人生を諦めてしまっているかのような雰囲気を出しています。まだナウフェルに手があった頃、ピザの配達をしていました。仕事では怒られてばかりいましたが、そんなある日、いつものようにピザの配達が遅れてしまい、お客さんに遅くなって怒られてしまいます。
それをきっかけにインターホン越しに少しの間二人は会話を交わします。お互いに顔は知りません。別れ際にそのお客さんの名前がガブリエルである情報を手に入れます。
失くした体のネタバレあらすじ:承
ナウフェルは電話帳を片手に必死にガブリエルを探します。すると、図書館で働いていることがわかります。そしてこっそりガブリエルの後をつけます。ガブリエルが向かった先は大工屋でした。
そこには従業員募集の貼り紙が貼ってありました。そうこうしているうちにガブリエルに見つかってしまいます。ナウフェルはとっさに「ここで働きたい」と伝えます。この大工屋のオーナーはジジと言い、ガブリエルはジジの姪っ子でした。ナウフェルは住み込みでここで働くことになります。
ピザの配達とは打って変わって、精力的に仕事に取り組みました。ナウフェルはガブリエルが働く図書館にも通い、少しずつ仲を深めていきます。
失くした体のネタバレあらすじ:転
仕事の端材で、ナウフェルは屋上にイグルを制作します。それをガブリエルにお披露目し、実はあの時のピザの配達員だったことをカミングアウトします。それに怒ったガブリエルはナウフェルを軽蔑したように見て立ち去ってしまいます。
ナウフェルは落ち込み、パーティで飲みまくり二日酔いになってしまいます。そのまま翌朝仕事場に行って仕事をしていると、ナウフェルはやたらとハエの存在をうっとうしく感じてしまいます。ハエに気をとられているうちに、電動のこぎりで手首を切断してしまいます。
失くした体の結末
さまよい続けた手はやっとナウフェルの元へ帰ってきました。ナウフェルは昔録音した両親の声をひたすら聴いています。
ナウフェルはイグルを作った屋上へ行き、その録音機をオンにしたまま、そこから1メートルほど離れたクレーンへと飛び移ります。
しばらくしてからガブリエルがナウフェルを心配して屋上へとやってきます。そこにはナウフェルの姿はなく、録音機が残されていました。それをガブリエルが聞いてこの映画の幕は閉じます。
以上、映画「失くした体」のあらすじと結末でした。
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