ニキータの紹介:1990年フランス映画。警官殺しの不良娘ニキータは、政府の暗殺者として美しく変貌しています。ニキータは仮の身分を装い、恋人と幸せな生活を送りつつ、任務を完璧にこなしていきます。しかし、月日が経つにつれて、そんな二重生活に綻びが生じ始めます。リュック・ベッソンが一躍有名になった作品です。後に、ハリウッドで「アサシン 暗殺者」というタイトルでリメイクされました。
監督:リュック・ベッソン 出演者:アンヌ・パリロー(ニキータ)、ジャン=ユーグ・アングラード(マルコ)、チェッキー・カリョ(ボブ)、ジャンヌ・モロー(アマンド)、ジャン・レノ(掃除人ヴィクトル)ほか
映画「ニキータ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ニキータ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ニキータ」解説
この解説記事には映画「ニキータ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画ニキータのネタバレあらすじ1:出口なし
不良娘ニキータはヤク欲しさに仲間と共に薬局を襲撃しますが、すぐに警察が到着し銃撃戦となります。ニキータ以外の仲間は銃殺となり、自暴自棄になった彼女は警官を撃ち殺し逮捕されます。終身刑となったニキータは暴れまくり、そのまま薬を打たれ意識を失います。とある個室で目覚めたニキータの前にボブという男が現れます。死亡を偽装されたニキータに、ボブは政府の秘密工作員の打診をします。行き場のないニキータは、訓練を開始したものの反抗的な態度で周囲を困惑させます。そんなニキータに業を煮やした上官はボブに対し、“2週間で進歩がなければ追い出す”と最後通告を言い渡します。ボブはニキータを心配しながらも、残された猶予は2週間しかないと告げます。ボブの真意を理解したニキータは、銃の扱いや格闘、立ち居振る舞い、マナー、化粧の仕方までありとあらゆる教育をマスターします。3年後、誕生日に初めて外出を許されたニキータは、ボブに連れられたレストランで卒業試験にあたる暗殺指令を受け見事任務を成功させます。ニキータとボブの間には教官と訓練生以上の想いがありましたが、新たな任務のためにその想いに終止符を打ちます。
映画ニキータのネタバレあらすじ2:二重生活
ニキータはマリー・クレマンという看護師を装い、外での生活を許されます。マルコという青年と恋に落ちたニキータは、同棲を始めます。マルコとの幸せな生活を築きながら、任務を完璧にこなしていきます。ボブより新たな任務が下されます。ソ連大使が本国へ送っている機密情報を奪取する任務で、ニキータがメンバーを人選し、計画を練ります。計画が着々と進行している中、怪しんでいるマルコにニキータは、看護師の仕事で夜勤続きだと嘘をつきます。
映画ニキータの結末:残り香
ニキータはソ連大使に近づくことに成功しますが、状況が一変します。本部が清掃人ヴィクトルを送り任務は続行しますが、ヴィクトルの強引なやり方に現場は混乱状態です。ヴィクトルと共に大使に変装したニキータは大使館に潜入します。機密情報入手に成功しましたが、予想以上の犠牲が出たことにニキータは動揺します。心身ともに疲弊したニキータに、マルコは仕事を辞めろと言います。マルコはニキータの仕事内容に気付いていたのです。ニキータはマルコの深い愛情に涙します。機密情報と共に行方不明になったニキータを捜しに、ボブはマルコの家に訪れます。事情を知っているマルコは、ボブにニキータを守ってほしいと懇願します。ボブも出来るだけのことはすると約束します。マルコはニキータから預かった機密情報が記録されたマイクロフィルムを渡します。
以上、ニキータのあらすじと結末でした。
「ニキータ」感想・レビュー
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レオンで有名監督になったリュック•ベッソン監督作ですが、個人的にはこちらの方が好きです。ニキータにレディーになるためのレッスンを施すフランスを代表する大女優ジャンヌ•モローがかっこよすぎます。このレッスンを受けてみたい•••と心から切望します。泣き虫の殺し屋ニキータというコピーはちょっとダサいですが、よく泣くニキータ可愛かったです。
もう30年近く前の映画なんですね… とにかくひたすら陰鬱な雰囲気が全編を支配しています。ジャンヌ・モローのミステリアスなマダムも素敵でした。アンヌ・パリローも決して美人ではないし、暗くて悲惨な映画なのに、なぜか見返したくなるんですよね。レオンはちょっとあざとい感じがして好きではないんですが、この映画は実直な感じでお気に入りです。