コングレス未来学会議の紹介:2013年イスラエル,ドイツ,ポーランド,フランス,ベルギー,ルクセンブルク映画。俳優や女優が最も輝いている時をスキャンし、デジタルデータとして保存出来るようになった未来世界で、巨額の報酬を受け取り契約を結んでしまった旬を過ぎた女優の顛末を描く。ロビン・ライトが本人役で出演しています。
監督:アリ・フォルマン 出演:ロビン・ライト(ロビン・ライト)、ハーヴェイ・カイテル(アル)、コディ・スミット=マクフィー(アーロン・ライト)、ジョン・ハム(ディラン・トゥルーリナー)、ポール・ジアマッティ(ドクター・ベイカー)、ダニー・ヒューストン(ジェフ・グリーン)、サミ・ゲイル(サラ・ライト)、マイケル・スタール=デヴィッド(スティーヴ)、ほか
映画「コングレス未来学会議」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コングレス未来学会議」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コングレス未来学会議の予告編 動画
映画「コングレス未来学会議」解説
この解説記事には映画「コングレス未来学会議」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コングレス未来学会議のネタバレあらすじ:起
女優のロビン・ライト(ロビン・ライト)は芸歴25年のベテラン女優でした。サラ(サミ・ゲイル)という娘とアーロン(コディ・スミット=マクフィー)という息子と暮らしています。
ある日、マネージャーのアル(ハーベイ・カイテル)から最後の仕事だと告げられました。確かに旬を過ぎ、絶頂期はわがままを言ったりもしたが、いきなり過ぎるとロビンはにわかに信じられない様子です。
そしてアルは、「これからはCG化した女優が映画等に使用されるから今後一切演技はしないで欲しい」と言いました。これがロビンの最後の仕事だったのです。
納得の出来ないロビン、自らのCG化を拒否しますが、提示された報酬は信じられないほど高額なものだったのです。一人息子のアーロンは難病を患っていてお金が必要だったロビンは契約を結んでしまいます。
アーロンの病状は悪化していき、聴力も視力も著しく低下していました。主治医の先生は話します。「脳内で外からの刺激を感じ取れるアーロンは我々より先の未来を生きている」と言うのです。ロビンの心配は深まります。
契約を結んだロビンのスキャンが始まりました。ロビンは喜怒哀楽を表現するのが苦手なため、色々な表情をしなければならないことに苦戦しますが、アルの手助けのおかげでどうにかスキャンを終わらせる事が出来ました。
コングレス未来学会議のネタバレあらすじ:承
そして20年の月日が流れます。
歳をとり、白髪まじりになったロビンはミラマウント社が開催する未来会議に参加するため社に向かっていました。途中で立ち寄ったガソリンスタンドで、ここからはアニメ専用の街だからと渡された薬を吸引すると、自分だけでなく周りの景色も全てアニメになっていくのです。景色だけでなく周りの人々もアニメでした。
クリント・イーストウッドやエルビス・プレスリー達がロビンの目の前にいました。初めて見る景色に困惑しながらも、ロビンはアニメと化したミラマウント社に到着します。
この会議でプレゼンされたのは、飲むと好きな登場人物になれるドラッグでした。それを飲めばロビン・ライトにだってなれる、ロビンはその契約のために呼ばれたのでした。
CG俳優の時代も終わり、また新しい時代がやってきた。ロビンは革命の象徴としてまつりあげられますが、ロビンは誰でも自分になれる状況を少し不安に思っていました。
するとドラッグを使用することへの反対派からの攻撃を受けてしまいます。その際に幻覚ガスの被害を受けたロビンは現実と幻覚の区別がつかなくなってしまいます。そして治療困難となったロビンは治療を次の時代に託し、冷凍睡眠されてしまいます。
コングレス未来学会議のネタバレあらすじ:転
そして20年の月日が経ちました。
病院で目覚めたロビン。20年が過ぎたこの世界では、ドラッグにより誰にでもなれる世界が出来上がっていました。しかしその快楽に浸ってしまい、脳内の世界でしか生きていけなくなり、現実世界ではドラッグにより人は廃人寸前になっていました。
目覚めたロビンは愛する子供達の行方を探します。サラとはこの幻覚の世界で会うことが出来ました。しかし息子のアーロンがどこを探してもいません。
ロビンはアーロンがドラッグに浸った世界にどうしても行くことが出来ず、いまだに現実の世界に留まっていることを知ったのです。アーロンに会いたいロビンは薬を飲み現実世界に戻る決意をします。
現実世界に戻ってきたロビン、周りは脱け殻のような人々で溢れています。アーロンの担当医師だったパーカー医師を見つけたロビンはアーロンの居場所を聞き出そうとしました。アーロンは19年もの間ロビンが目覚めるのを待ち続けていましたが、病状の悪化と共に待てる状況ではなくなり、半年前にドラッグを飲み幻覚の世界に向かったというのです。
コングレス未来学会議の結末
すれ違いになった事をロビンは嘆きますが、再び幻覚の世界に戻ろうとします。「元いた場所に戻れるか分からないし、アーロンもどんな姿をしているか分からない」とパーカー医師から忠告されますが、それでもとロビンは薬を吸引し幻覚の世界に向かいます。
ロビンがたどり着くと、ロビンの姿はアーロンの姿になっていました。その後ロビンはアーロンの人生を走馬灯のように追体験していきます。
ロビンの目覚めを待ち、絶望の後いかにして幻覚の世界にやってきたのかをロビンは知りました。そしてロビンはかつて住んでいた家にやってきます。
そしてようやくロビンの姿をしたアーロンに、アーロンの姿をしたロビンが再会を果たすのでした。
以上、映画「コングレス未来学会議」のあらすじと結末でした。
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