サイレントヒルの紹介:2006年アメリカ,日本,カナダ,フランス映画。夢遊病で毎晩歩き回る少女、シャロン。彼女の養母ローズは彼女が「サイレントヒル」とつぶやきながら苦しむのを見て、実在の町サイレントヒルに2人だけで向かうことを決意する。サイレントヒルを間近に控えた真夜中の道中、突然飛び出してきた黒髪の少女を轢きそうになり、車は電柱に衝突。ローズが目を覚ますとそこは、白く灰の降る廃墟と化した町サイレントヒルだった。シャロンは車中から失踪、ローズはこの町の異形に襲われながらも懸命にシャロンを捜し、そして町でかつて起きた恐ろしい事件を知ることとなる…。
監督:クリストフ・ガンズ 出演者:ローズ・ダシルヴァ(ラダ・ミッチェル)、クリストファー・ダシルヴァ (ショーン・ビーン)、シャロン・ダシルヴァ アレッサ・ギレスピー (ジョデル・フェルランド)、シビル・ベネット(ローリー・ホールデン)ほか
映画「サイレントヒル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サイレントヒル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サイレントヒルの予告編 動画
映画「サイレントヒル」解説
この解説記事には映画「サイレントヒル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サイレントヒルのネタバレあらすじ:1
シャロンは夢遊病を患っていました。養父母であるクリストファーとローズは日に日に悪化する娘を心配しており、クリストファーは投薬治療をすべきと考えていましたが、一方のローズはシャロンのつぶやく「サイレントヒル」と言う言葉に何かヒントがあるのではないかと考えました。ローズはクリスに内緒でシャロンとともに実在の町サイレントヒルに向かうことにしました。真夜中の道中、警察のバイクを振り切ってサイレントヒルまでの道を一直線に駆け抜けます。しかしシャロンに似た黒髪の少女が前方を横切り、車は電柱に衝突。ローズはそのまま意識を失います。
サイレントヒルのネタバレあらすじ:2
目を覚ますと、白い灰の降る、廃墟のような町にいました。車中をくまなく探すもシャロンはいません。ローズはシャロンを捜すため町の中をしばらく歩きました。するとシャロンそっくりな少女が見え、彼女を追います。けたたましいサイレンが鳴り響き、辺り一面が錆と血のような色合いに変わっていきました。気味の悪い生物がローズを襲います。最初は夢だと思っていましたが、現実に起こっていることだと気がつきます。しばらくすると元の白い世界に戻っていきました。突然、女性警官が現れ、ローズは逮捕されました。先ほどの白バイに乗っていた警官で、ベネット巡査と言いました。手錠をかけられ車に連行されたローズと巡査は、道が寸断されていて戻れないことを知ります。またローズは巡査に異形の存在を伝えるも、到底信じてはくれません。ところが2人の目前に人型の化け物があらわれ、ベネット巡査はピストルで応戦します。その間にローズは逃げだし、かつての小学校に着きます。
サイレントヒルのネタバレあらすじ:3
魔女とかかれた机、全身防護服の人間、トイレに有刺鉄線で縛り上げられた死体を見て彼女は自分が閉じ込められた世界の恐ろしさに絶望します。一方シャロンの父クリストファーは失踪した2人の手がかりを探しにサイレントヒルの手前までやってきました。そこにはグッチ警部を筆頭に警察がおり、どうしても自分の目で2人を探したいと無理を言い、サイレントヒルに足を踏み入れます。クリスが小学校に案内されると、ふとローズの香水が香ったといい、大声で探します。しかしローズには聞こえません。巡査はローズと再会し、彼女の手錠を解きます。手がかりを元に次はかつてのホテルへ。そこでマリアという若い女性に町民が昔から信仰している宗教について聞きました。町では古くに魔女狩りをしていたこともわかりました。ホテルの隠し部屋を見つけ、3人は内部を探します。火災のため、多くのものが焼かれていました。そしてローズは黒髪の少女を再び目撃します。少女は近づいてきたローズに「私、燃えているの」と告げ、姿を消します。ローズたちは例のけたたましいサイレンを聞き、ホテルを出ます。異形たちから隠れられる唯一の砦、教会に身を隠すことにしました。しかしマリアは異形の大男に捕まり、皮を剥がれます。2人は教会内に逃げ込んだ町の住民たちにマリアが亡くなった責任を追及されますが、教会を取り仕切るクリスタベラという女性に助けてもらいます。
サイレントヒルのネタバレあらすじ:4
クリスはサイレントヒルであった事件について調べました。非合法に手に入れた30年前の写真には生まれているはずのない娘の姿が。シャロンを引き取った孤児院に行くと、グッチ警部に居場所がばれて捕まってしまいました。グッチ警部曰く、シャロンそっくりの少女がひどい仕打ちにあったと言います。シャロンはおそらく悪魔の砦にいるのではないかとクリスタベラに言われ、ローズとベネット巡査は病院の地下室に行くことに。ローズは悪魔の根城までのルートを頭にたたき込みます。クリスタベラの策略によってベネット巡査は地上に取り残され、ローズだけが地下へと降ります。目的の病室目前でナース服の異形が立ちはだかります。音と光に反応する性質を利用し、動きを封じ込め、ローズは見事病室に到着しました。
サイレントヒルのネタバレあらすじ:5
先ほどの少女の声で真実が語られます。少女の本当の名前はアレッサ・ギレスピー。未婚の母ダリアの一人娘でした。狂信的な町の宗教信者は父のいないアレッサをひどく嫌い、学校の同級生も彼女をいじめました。親戚であるクリスタベラはダリアに浄化を提案します。ダリアはアレッサをホテルの一室に連れて行くと、宗教信者によって引き離されます。アレッサにはひどい仕打ちがされました。鎖で手足を固定され、火あぶりにされたのです。しかし彼女は儀式の途中の事故によって生きながらえました。ダリアは嘆き悲しみ、精神を病みました。アレッサは病床で人々を恨み、憎みました。その憎悪によって町は焼かれ、年中灰が降りしきる廃墟となったのです。
サイレントヒルの結末
アレッサは憎しみの力だけで何十年と生きてきました。そして彼女の悪の部分と善の部分が具現化し、一人は本当のアレッサの復讐の手助けをし、もう一人はシャロンとして生きてきたのです。本当のアレッサは教会の中にいる人々を攻撃することができません。彼女の手で復讐を終わらせるには、シャロンを選んだローズの力が必要だったのです。ローズは教会の人々に真実を伝えることを約束し、アレッサはローズの中に入り込みます。ベネット巡査はクリスタベラに嵌められ、悪魔だと罵られながら火あぶりにされて亡くなります。ローズは教会内部で声を張って真実を伝えます。しかし教えに目がくらんだ盲信者たちは聞き入れません。クリスタベラはついにローズの胸を刺し、神への冒涜だと声高々に語ります。ローズの胸元からは血が噴き出し、教会の床に染みこんでいきます。教会の床ははげ落ち、地下から本当のアレッサが出てきます。有刺鉄線をまとい、教会から逃げようとする人々を絡め取るアレッサ。人とわからなくなるまで切り裂かれ、クリスタベラも八つ裂きにされます。こうして無事、アレッサの復讐は終わりました。ローズとシャロンは車に乗り込み、霧の濃い道を帰って行き、物語は終わります。
以上サイレントヒルのあらすじと結末でした。
「サイレントヒル」感想・レビュー
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ゲームシリーズのぞくりとくるいいシーンを再現していて、原作ゲームのファンとして非常に嬉しかったです。
単純なリメイクではなく、映画のオリジナルストーリーとしてしっかり楽しむことができながらも、原作の良さを壊さない絶妙なバランスがお見事です。
シリーズ名物の個性的なクリーチャーも最高のクオリティーで実写化されており一見の価値ありです。 -
ゲームの大ファンです。映画はゲームの世界を忠実に描きつつ、オリジナルの展開があるので非常に楽しめます。ホラー映画としても良作で、ただ、怖いだけではなく、人の精神世界の怖さを具現化したものが描かれているので、気持ち悪いクリチャ―も調べてみるととても意味があるものとして出現しているのです。サイレントヒルは、子どもを見つけ出したいという母親の思いを、どんな恐ろしい魔物をも跳ね返す強力な武器であることを示してくれます。
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「サイレントヒル」は、初めはPS2版の「The room」で知ったのですが、
この映画はゲームの中で体験した緊張感や恐怖を如実に再現していて、観ている側さえも感情移入させてくる様な素晴らしい作品でした。 -
ラストがよくわからなかった
母娘は元の世界には戻れなかったの?
原作のゲームの世界観を全く壊さない、よくできた実写映画です。ゲームの世界に入り込んでいるような感覚を味わえます。特にサイレントヒルの、世界と隔絶された雰囲気や絶望感、クリーチャーと人間どちらも恐ろしいという恐怖感が味わえました。ショッキングなシーンもありますが、個人的にはゲームの悲しい雰囲気を映画でも感じることができたので出来が良いホラー作品だと思います。原作のゲームのファンの人には是非観てもらいたい作品です。