ライド・ライク・ア・ガールの紹介:2019年オーストラリア映画。オーストラリア競馬界最高峰のレースであるメルボルンカップ。その権威あるレースを女性として初めて制覇したミシェル・ペインの半生を描いた伝記映画。10人兄妹の末っ子として生まれたミシェル、競馬一家で育った彼女もやがて騎手として歩みだし、その過酷ともいえる世界の荒波に揉まれていく…。
監督:レイチェル・グリフィス 出演:テリーサ・パーマー(ミシェル・ペイン)、サム・ニール(パディ・ペイン)、サリヴァン・ステイプルトン(ダーレン)、スティーヴィー・ペイン(スティーヴィー・ペイン)、ジェネヴィーヴ・モリス(ジョーン・サドラー)、マグダ・ズバンスキー(シスター・ドミニク)、ブルック・サッチウェル(テレーズ・ペイン)、アンネリーゼ・アップス(ブリジッド・ペイン)、ザラ・ゾーイ(マリー・ペイン)、ケイティ・キャッスルズ(マーガレット・ペイン)、ほか
映画「ライド・ライク・ア・ガール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ライド・ライク・ア・ガール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ライドライクアガールの予告編 動画
映画「ライド・ライク・ア・ガール」解説
この解説記事には映画「ライド・ライク・ア・ガール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ライドライクアガールのネタバレあらすじ:起
ペイン一家の末っ子娘として生まれたミシェル(テリーサ・パーマー)、交通事故で母親を亡くし、調教師パディ(サム・ニール)が10人の子供達を育てています。
10人中8人が騎手になっているという競馬一家のペイン家。ミシェルも自然と騎手を目指すことになります。危険が伴う男社会のスポーツである競馬界でもがきながらも、ようやく初勝利をあげたその日に、姉ブリジットが落馬してしまい、そのまま帰らぬ人になってしまいます。
一家全員ショックを受けますが、どうにか立ち直り数年が経ちます。ミシェルはまだ騎手を続けていましたが、一向に大きなレースに乗せてくれない父に不満が爆発し、喧嘩別れしてしまいます。
その後ミシェルは独自で騎乗のルートを作り上げ、少しずつ勝ち星を積み上げていきます。姉が結婚で引退し、一番の仲良しであるダウン症の弟スティーヴィー(スティーヴィー・ペイン)が、ダレン・ウィアー調教師の元に就職を決めたりと、家族の嬉しいニュースが続きますが、ミシェルとパディの関係は依然ギクシャクしたままでした。
ライドライクアガールのネタバレあらすじ:承
その後、ミシェルは無理な減量で出走した大きなレースで勝利を収めるも、直後に落馬。命は助かったものの脳を損傷し、言葉が上手く出なくなってしまいます。
とても復帰などとは言えないミシェルの状態でしたが、パディや家族の協力、何より復帰したいというミシェルの強い気持ちがリハビリを成功させ、再び騎手への道へと歩ませていきます。
今度大事故が起これば命の保証はない、そんな状態でもミシェルは騎乗を続け、数々の落馬や怪我を乗り越えてきました。そんな彼女に運命の出会いともいえる出会いがやってきます。
それはスティーヴィーが働くダレン厩舎で育てられていた一頭の馬でした。プリンスオブペンザンスという名のその馬に心惹かれたミシェルは、ダレンに直訴。その強い思いに負け、プリンスオブペンザンスのジョッキーはミシェルに決まりました。
ライドライクアガールのネタバレあらすじ:転
ミシェルとプリンスオブペンザンスは着実に勝利を収め、メルボルンカップの前哨戦となるレースも勝利します。いよいよメルボルンカップへ挑む事が決まりますが、プリンスオブペンザンスのオーナー達は「女性では勝てない」と、別のジョッキーに乗り換えをしようと考えていました。
ミシェルは懸命に自分が乗りたいと訴えますが、先のレースで騎乗停止を食らってしまい、かなり立場が危うくなってしまいます。さらに父パディが倒れ、さらに追い込まれるミシェル。しかしミシェルの強い決意とダレンの皆への説得により、メルボルンカップでの騎乗が決まり、パディも持ち直し、強引ながら退院します。
そして2015年のメルボルンカップを迎えました。オーストラリアで1番盛り上がるレースに、女性でただ一人の騎手としての参加です。人気は下馬評通り23番人気と、人気はありません。しかし、好枠となる1枠を抽選で引き当て、レースに挑みます。
ライドライクアガールの結末
家族や兄妹達や恩師達が見守る中、レースはスタートしました。好枠からスタートしたプリンスオブペンザンスは、絶好の位置取りです。やがて最終コーナー付近に差し掛かり、ミシェルの脳裏にかつてパディに言われた言葉が浮かびます。「一瞬の隙間を見逃すな、隙間を見つけたら迷わず行け!」
ミシェルの目の前に一瞬の隙間が開きます。その瞬間を見逃さなかったミシェルは、隙間を擦り抜け最後の直線でグングン伸びていき、見事一着でゴールします。
ここに女性で初めてメルボルンカップを制したジョッキーが誕生しました。ミシェルは喜びを爆発させます。パディもミシェルを誇らしそうに迎えました。
その後もミシェルはジョッキーを続けますが、再び落馬で負傷し引退します。そして弟スティーヴィーとのかつての約束を果たし、家を建てて一緒に暮らし調教師として活躍しています。
以上、映画「ライド・ライク・ア・ガール」のあらすじと結末でした。
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