シティ・オブ・ザ・リビングデッドの紹介:2006年アメリカ映画。ゾンビが蔓延る街で奮闘する老人の姿を描いたホラーアニメーション。人間の体を支配する寄生虫が大量発生し、世界は壊滅状態に追い込まれていた。寄生虫に支配された人間は死ぬまで虫に操られ、人を次々と食い殺すゾンビのようになってしまう。奇跡的に難を逃れていた1人の老人が、ゾンビが蔓延る街に現れた。彼は足が不自由なため、何故か会話出来る歩行器を使って新しい靴を探す。襲い来るゾンビを次々始末する老人に、新たな寄生虫の危険が迫っていた。
監督:フランク・スドル 声優:フランク・スドル、ナンシー・ローガン、グレゴリ・フェニックス、ハワード・レイほか
映画「シティ・オブ・ザ・リビングデッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シティ・オブ・ザ・リビングデッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シティ・オブ・ザ・リビングデッドの予告編 動画
映画「シティ・オブ・ザ・リビングデッド」解説
この解説記事には映画「シティ・オブ・ザ・リビングデッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シティ・オブ・ザ・リビングデッドのネタバレあらすじ:起・ゾンビが蔓延る街
舞台は謎の寄生虫が大量発生した世界。寄生虫は水に潜んでおり、寄生を許すと死ぬまで体を支配されてしまいます。寄生虫の餌食になった人間は思考力を失い、ゾンビ化して人間を食い殺す化物になります。
そんなゾンビが大勢集まる街に、無謀にも1人の老人が現れました。彼は古い靴に嫌気が差しており、新しい靴を買いに来たのです。足が不自由な老人は歩行器を使っていましたが、老人とその歩行器は何故か会話することが出来ました。
歩行器は靴の前にまず食事をしようと言いますが、老人は聞く耳を持ちません。早速ゾンビに見つかった老人は、歩行器を使って次々とゾンビを殺し、近寄る寄生虫を潰していきました。
すると道端で看護師の格好をした若い女性に出会います。彼女はゾンビに噛まれており、助けを求めて来ました。老人は解毒剤を持っていると嘘を吐き、欲しければ結婚してくれと言い出します。当然女性が断ると、ついに寄生虫が脳に達し彼女はゾンビ化してしまいました。老人は勿体無い気がしながらも、靴を探して歩き始めます。
すると今度は怪我もゾンビ化もしていない男性に出会いました。靴を探していると話す老人に、男性は呆れ返ります。大量のゾンビに囲まれた2人は協力して窮地を脱し、男性が運転する車で逃げ出しました。ところが歩行器を忘れたことに気付いた老人が、引き返してくれと騒ぎます。呆れた男性は老人を車から降ろしました。
シティ・オブ・ザ・リビングデッドのネタバレあらすじ:承・歩行器を探して
老人は歩行器のところまで戻ろうと歩き出します。しかし歩行器の声はしっかり聞こえていました。老人が不思議に思っていると、実は声の主は歩行器ではなく、老人の古い靴だと判明します。老人は歩行器を必要としているため取りに戻りますが、置いていった場所にはありませんでした。
老人は放置されていたバイクに跨り、銃でゾンビを撃ち殺しながら靴屋を探します。やっと見つけた店に入って財布を開くと、何故か若い頃の運転免許証が入っていました。靴の声にはっと顔を上げると、店員に見えていた人物がゾンビだったことに気付きます。幻覚だと叫ぶ靴の声に、老人は慌てて店を出ました。
再びバイクで走り出しますが、橋の途中でガス欠になってしまいます。橋の両側から大量のゾンビが押し寄せ、老人はすっかり囲まれてしまいました。橋の下の水中には寄生虫がうようよ潜んでいます。老人は銃を乱射してゾンビを蹴散らそうとしますが、数が多過ぎてどんどん追い詰められていきました。
その中に、ゾンビ化した看護師の女性も混じっています。彼女は首に老人の歩行器を下げていました。歩行器を取り戻し、ゾンビを次々殺す老人の前に新しい靴の幻覚が現れます。それを必死に追いかけた老人は絶体絶命のピンチを切り抜けました。
シティ・オブ・ザ・リビングデッドのネタバレあらすじ:転・新たな脅威
ゾンビを殺しながら進む老人。すると年老いた男性がゾンビに囲まれていたので助けてやりました。男性は礼も言わずに逃げ去ってしまいます。老人は疲れてベンチに座りました。靴はしきりに食事を勧めます。
老人は落ちていた新聞に目を通しました。それによると、新種の寄生虫が発生したようです。新種の寄生虫に寄生されると、記憶が無くなり、急速に歳を取り、幻覚や幻聴の症状も出ます。虫は宿主の食事から栄養を摂取しますが、それが出来ない時は宿主の脳を食べ始めるそうです。
靴は老人の行動に思い当たる節がありますが、本人は何も気付いていないようでした。老人は再び現れた新しい靴の幻覚を追いかけます。その間もゾンビを殺し続けていた老人ですが、ついに体に異変が表れました。
ゾンビの返り血に寄生虫が潜んでいたらしく、侵入されていたのです。老人はゾンビになりたくないと頭を抱えますが、間もなく白目を剥いて倒れてしまいました。
シティ・オブ・ザ・リビングデッドの結末:ゾンビになった老人
翌日。以前老人と車で逃げた男性が、すっかりゾンビ化した老人を見つけました。男性は哀れみも込めて老人を射殺しようとしますが、別のゾンビに襲われて食い殺されてしまいます。老人も男性の頭部を食べ始めました。
ゾンビにも力の差があるらしく、老人はなかなか食べ物にありつけません。他のゾンビに混じって食べようとしますが、邪魔だと言わんばかりに突き飛ばされてしまいました。
そんなある日、老人は以前助けた年老いた男性と再会します。彼は腐敗を遅らせる特効薬を持っていて、しきりに服用していました。以前助けて貰った恩返しにと、男性は特効薬を老人に渡します。しかしゾンビになってしまった老人には言葉も話も通じません。
男性は脳を使えと励ましました。寄生虫による脳の支配は95%、残りのまともな5%で寄生虫に抵抗しろと。虫に勝て、ゾンビを殺せと男性は老人を奮い立たせようとします。
そこへ他のゾンビが集まって来ました。男性は突然胸を抑えて苦しみ出し、そのまま死亡してしまいます。男性を食べ始めた老人はすぐに肉を吐き出しました。男性の体に残っていた特効薬が、老人にも効いたようです。
老人は集まってくるゾンビを次々殺していきました。やがて屍の山が築かれ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「シティ・オブ・ザ・リビングデッド」のあらすじと結末でした。
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