サヨナライツカの紹介:2009年韓国映画。中山美穂の元夫の辻仁成の原作による作品です。出世欲が高い主人公豊が婚約者のいる身ながら異国タイ・バンコクで出会った女性との密会に溺れていく様を描いた作品です。当時、12年振りの中山美穂の主演作として話題になりました。
監督: イ・ジェハン 出演者:中山美穂(真中沓子)、西島秀俊(東垣内豊)、石田ゆり子(尋末光子)、加藤雅也(桜田善次郎)、マギー(木下恒久)、日高光啓(東垣内健)、西島隆弘(東垣内剛)、ほか
映画「サヨナライツカ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サヨナライツカ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サヨナライツカの予告編 動画
映画「サヨナライツカ」解説
この解説記事には映画「サヨナライツカ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サヨナライツカのネタバレあらすじ:起
出世欲の高い東垣内豊(西島秀俊)には婚約者の光子(石田ゆり子)がいますが、実は本気で愛しておらず、自らの出世の為に選んだ相手でした。光子との結婚を前にして、豊は3ヶ月のタイ・バンコクへの出張を命じられます。
バンコクの生活に慣れた頃、豊は魅惑的な女性・真中沓子(中山美穂)に出会い、一目で心惹かれてしまいます。沓子も同じく野心旺盛な豊に惹かれたようで、口実を作っては豊の部屋を訪れて、二人関係を持ってしまいました。
光子に対するうしろめたさはあるものの、沓子と過ごした時間が忘れられない豊は、とうとう仕事中に呼び出されても沓子に会いに行ってしまう始末です。豊は魅力的で謎の多い沓子に牽かれ、深みにはまっていくのでした。
サヨナライツカのネタバレあらすじ:承
いつしか豊は何度も沓子との逢瀬を重ねるようになり、やがて沓子と別れられなくなってしまいます。しかし光子との結婚を破棄する事は自らの出世の道を閉ざしてしまうことになり、豊は出世か愛かの二つの道に悩むことになります。
一方で沓子も豊への思いを募らせていきます。一見不自由ない生活をしているように見える沓子でしたが、離婚をして多額の慰謝料を手に入れただけに過ぎず、愛すること愛される事に飢えていたのでした。
サヨナライツカのネタバレあらすじ:転
互いに愛し合いながらも少しずつすれ違っていく豊と沓子。豊は光子にバレないようにしていましたが、様子のおかしい豊に気づき、単身バンコクに向かった光子は、ついに豊が浮気をしている事を知ってしまったのです。
光子は沓子に会い、豊には会わないように告げ、豊にも会わずに日本へ帰国してしまいました。
光子に別れるよう諭されても豊の事を愛していた沓子でしたが、豊の気持ちが出世に傾いていること、このまま一緒になっても幸せになれないと思い、別れる決意をしたのです。
沓子は海外に行く事になったと言って別れを告げ、豊も出世に傾いていたため、このまま二人は別れる事になりました。豊は規程通り日本に帰国し、光子と結婚するのでした。
サヨナライツカの結末
それから25年の年月が過ぎました。豊と光子の間には2人の息子、健(日高光啓)と剛(西島隆弘)にも恵まれていました。出世して次期社長に任命された豊は、再びバンコク出張が決まります。沓子と会っていたホテルで思い出に浸っていると、声をかけられたスタッフがなんと沓子でした。
「ずっと待っていた」と言う沓子の一途な想いに、豊の想いが再燃します。
日本に帰国後、社長になるよりも沓子と生きる事を選んだ豊は再びバンコクへ。沓子とゆったりとした時間を過ごす豊。
翌日も沓子に会うためにホテルを訪れた豊でしたが、沓子が亡くなっていた事を知ります。沓子は既に余命幾ばくもない状態だったのです。すでに葬儀も終わっていて、豊は車を疾走させながら沓子の思い出を振り返り、号泣します。
オフィスの椅子に座り、思いにふける豊。窓に映る沓子の幻影に何度も「愛してる」と呟くのでした。
以上、映画「サヨナライツカ」のあらすじと結末でした。
「サヨナライツカ」感想・レビュー
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豊さんの弟役の人は誰ですか?
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うーん。センチメンタルになる時って誰もあるよね、そんな時に見るとホロッとするかな。出世と愛、もし愛を選んでいたとしたら、出世してた未来に未練が残ったでしょうね。人間ってそんなもんです。見る時の自分の状況や年齢によっても感じることは違うかも。
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結ばれない二人だから情熱的になったのかと思います。お互いフリーならこんなドラマティックな事はないのでは?
出世の為とは言え、光子の事も大切な存在だと愛していたはず。そして自分が選んだ道の25年間の生活捨てるのは酷いと思います。25年間にあった光子の支え、絆を捨て去るのは人として許し難いです。 -
ありえる話で感動しました。人生後悔しないなら、良いと思いますけど、何が正解とかは、無いのかと思いました。
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中山さんはこんなにふれたことにびっくりした‼️
出会う順番が違っていればもっと一人一人が幸せに傷付かづかなくて良かったのかもしれません。現実的にも起こりえるような設定であるいみ現実感があるからこそこの作品は生き続けるのだと思います。特に西嶋さん、中山さんは体を張ったシーンが多いので俳優魂を感じることのできる作品です。