BUDDHA2 手塚治虫のブッダ -終わりなき旅-の紹介:2014年日本映画。手塚治虫原作のコミック「ブッダ」の劇場アニメーション第2弾。シャカ国の王子の身分を捨て出家修行者となったシッダールタは、同じく出家修行者のデーパと出会いさらなる悟りを開くために苦行里に行き修行に励みます。そこで、シッダールタは、かつて好意を持ったミゲーラの命を救い、さらに旅の同行者だったアッサジの死を経験することで、遂に自分の道を見つける事ができました。さらに自分に剣を向けたルリ王子に慈悲をかけ、迷えるヤタラに生きる道を教えるなどして悟りを開いたシッダールタは、目覚めた人、ブッダとなったのでした。
監督:小村敏明 声優:シッダールタ(吉岡秀隆)、マーヤー天(吉永小百合)、デーパ(藤原啓治)、アッサジ(沢城みゆき)、タッタ(松山ケンイチ)、ミゲーラ(水樹奈々)、ルリ王子(真木よう子)、ヤタラ(大友龍三郎)、スッドーダナ王(観世清和)、ビンビサーラ王(大和田伸也)、ブラフマン(中西哲夫(笑い飯))、パセーナディ王(田口浩正)、ルリ王子の母(島本須美)
映画「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅」解説
この解説記事には映画「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅のネタバレあらすじ:起
シャカ国の王子の身分を捨て出家修行者となったシッダールタは、旅の途中で同じく出家修行者のデーパと出会います。苦行の果てには大いな生まれ変わりがあると言うデーパに苦行林に行くことを誘われたシッダールタは、苦行理に行くことにしました。
シッダールタは、世話になった家から託された子供であるアッサジを連れていきましたが、アッサジは足の怪我がもとで病気になってしまいました。シッダールタ達は、偶然出会った盗賊のタッタに助けられ、タッタのアジトに行くと、そこでシッダールタは、足の傷の膿を吸い出し焼いた剣で傷口を焼きました。
アッサジは、そのショックで仮死状態となりますが、シッダールタの手当てにより一命を取り戻しました。その時1人の女性が入ってきましたが、その女性は、かつてシッダールタと親しかったミゲーラでした。
ミゲーラは、最下級のシュードラにも関わらず王族であるシッダールタと親しくなったために目を焼かれる罰を受けたことがあり、シッダールタは謝罪しましたが、ミゲーラは何も言わずその場を立ち去りました。
BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅のネタバレあらすじ:承
シッダールタの治療により病気が治ったアッサジは、目覚めると突然つむじ風が来ると大騒ぎをしました。人々はアッサジの言葉を信用しませんでしたが、アッサジの言葉どおりつむじ風が発生して建物や人を吹き飛ばしてしまいました。
つむじ風の発生を言い当てたアッサジの評判を聞いたマガダ国のビンビサーラ王は、アッサジを呼び寄せて自分の未来を見てもらったところ、アッサジは、ビンビサーラ王は自分の息子に殺される、と言いました。
驚いたビンビサーラ王は、アッサジを殺そうしますができませんでした。アッサジは、自分は4年4カ月4日後に死ぬと言うと、ビンビサーラ王は、自分の死期すら明言するアッサジを召し抱えようとしますが、アッサジは、シッダールタと旅をすると言いました。
ビンビサーラ王は、シッダールタに会って相談相手になってくれるように頼みます。シッダールタは苦行林に行って修行するというと、ビンビサーラ王はその帰りを待つと言いました。そして、旅を続け苦行林についたシッダールタ達は、さっそく修行を始めます。
苦行林の修行は自分を限界まで追い込む過酷なもので、シッダールタは、断食の末死にかけますが、シッダールタを追ってきたタッタに救われました。タッタ共にミゲーラも来ていましたが、ミゲーラは重い病を患っていました。
シッダールタは、アッサジからミゲーラを救うのはシッダールタである、と言われミゲーラの元に行くと、ミゲーラに体中にできた腫物から膿を吸い出しました。それによりミゲーラの病は治り、タッタとミゲーラはシッダールタに礼を言うと去って行きました。
BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅のネタバレあらすじ:転
苦行林に来てから数年が過ぎ、アッサジが予言したアッサジの死期が目前に迫っていました。アッサジは、自分は飢えた獣に食われて死ぬと言い、シッダールタは守ってみせると言いました。
そして、運命の日の夜、シッダールタが起きると、木の上で寝ていたはずのアッサジはおらず、探し回ったところ、アッサジが狼に食われている場面に出くわしました。アッサジは、飢えた狼の子供を救うため自らの体を差し出したのですが、それを見たシッダールタはショックを受け、前にも増して苦行に打ち込みました。
しかし、苦行の末に生死の境を彷徨うシッダールタの夢の中にマーヤー天が現れ、アッサジはシッダールタに自然界の理を教えるために狼に食べられた、と言い、そして生きるように諭しました。
目覚めたシッダールタは、差し出された粥を一心不乱に食べつくすと涙を流し礼を言いました。シッダールタは、デーパに、極端な苦行をやめ、また、快楽に溺れた生活もやめ、自分は中道を行くといって苦行林を後にしました。デーパは、シッダールタが自分の進むべき道を見つけたことを知り、自分は自分の信じる道を行くだけだと決意しました。
BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅の結末
コーサラ国では、シャカ国を憎むルリ王子により滅ぼされたシャカ国の住人が奴隷として働かされていたほか、奴隷の身分を隠してシャカ国からやってきた自分の母親もシャカ国の住人と共に奴隷部屋に入れてしまいました。
ルリ王子の母を本当の母のように慕うヤタラは、ルリ王子の母を解放するようルリ王子に頼みましたが、むち打ちの刑にされ逃亡してしまいました。ある日、シャカ国の王子だったシッダールタ発見の報をうけルリ王子は、シッダールタの元に来ました。
ルリ王子は、シッダールタに剣を向けますが、シッダールタは臆することなく自分の出生で苦しむルリ王子の内面を言い当ててルリ王子に慈悲をかけると、ルリ王子は何もせず立ち去りました。城に逃げ帰ったルリ王子に、奴隷部屋で疫病が発生した旨の報告がありました。
疫病を広げないためには、奴隷ごと奴隷部屋を焼くしかなく、ルリ王子は自分の母親がいることを承知しながら奴隷部屋を焼くよう指示しました。奴隷部屋に火がかけられた事を知ったヤタラは、ルリ王子の母を連れ出して城の外に逃げましたが、ルリ王子の母はすでに疫病に侵されていて、間もなく死んでしまいました。
ヤタラは、ルリ王子の母の死にショックを受け死のうとしますが死にきれず、放浪しているうちに森の中で瞑想するシッダールタと出会いました。ヤタラは、自分の母親を見殺しにしたルリ王子が罰を受けないのはなぜか、と問いましたが、シッダールタは、身分の違いから自分の母親を見殺しにするしかなかったルリ王子も苦しんでいるはず、と言いました。
シッダールタは、人間は皆何かしらの苦しみを抱えているというと、ヤタラは、人はなぜ生きているのか、と問いました。シッダールタは、人は意味があって生かされている、ヤタラにも大切な役目がある、と言いました。
ヤタラは、自分にも生きている意味がある事を知ってルリ王子の母の死を乗り越えることができました。ヤタラが立ち去るとシッダールタは我に返り、無意識のうちにヤタラに教えを説いていたことに気づきました。
その時、ブラフマンが現れ、シッダールタに、悟りを開いたシッダールタは、今日から目覚めた人、ブッダであると言いました。さらに、ブラフマンは、世界中の人々に人間はどう生きるべきか教えを説くように言うと、ブッダは、命の続く限り役目を果たすことを誓いました。
以上、映画「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ -終わりなき旅-」のあらすじと結末でした。
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