映画「王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ」解説
この解説記事には映画「王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズのネタバレあらすじ：起
訳あって、なぜか全員死んでしまった王様戦隊キングオージャーと暴太郎戦隊ドンブラザーズ。両戦隊は死の国ハーカバーカ（キングオージャーの劇場版『アドベンチャー・ヘブン』およびテレビ本編に登場）でなぜか対峙していました。キングオージャーの一員で惑星チキューの狭間の国バグナラクの王ジェラミー・ブラシエリ（スパイダークモノス）はドンブラザーズを「謎のトンチキ変人集団」と呼び、ドンブラザーズの鬼頭はるか（オニシスター）はキングオージャーを「謎のインチキコスプレ集団」と呼びました。なぜこんな事態になったかというと―――。
―――キングオージャーが宿敵・宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンを倒し、平和が戻ったチキュー。キングオージャーの一員である工業の国シュゴッタム国王ギラ・ハスティー（クワガタオージャー）は側近のドゥーガらとともにきびだんごを食していました。そこになぜかチキューから遠く離れた惑星・地球からドンブラザーズのリーダーで配達員の桃井タロウ（ドンモモタロウ）がギラ宛ての荷物を届けにやってきました。ギラは思わずきびだんごを喉に詰まらせてしまい、タロウはギラの口に手を突っ込んで取り出そうとしましたが、ドゥーガや兵士たちは無礼だとしてタロウを追い出しました。ギラはそのまま窒息死してしまいました。
シュゴッタムの街を歩くタロウはキングオージャーの相棒である昆虫型機械生命体シュゴットたちを目の当たりにし、かつて少年時代に飼っていたカブトムシのギィちゃんのことを思い出しました。シュゴッタムの住民ブーンからギィちゃんはハーカバーカにいるのではないかと言われたタロウは、自身は嘘をつくと死んでしまう体質であることから「ギィちゃんなんか大嫌い」と嘘をついて死んでしまいました。
その頃、地球では漫画家として活躍するはるかが今では頼もしい仲間となった脳人で編集長であるソノザと新作漫画の打ち合わせをしていました。犬塚翼（イヌブラザー）と脳人のソノニは相変わらず指名手配犯として警察に追われ続けていました。
その時、近くで交通事故が発生。トラックにはねられたのは幾度もヒトツ鬼に変身してドンブラザーズを苦しめてきた“謎の忍者おじさん”大野稔でした。たまたま居合わせた猿原真一（サルブラザー）、雉野つよし（キジブラザー）、桃谷ジロウ（ドンドラゴクウ／ドントラボルト）も駆けつけましたが、むくっと起き上がった大野は突然「俺様が世界を支配する！（ギラの名乗り口上）」と叫び、ドンブラザーズの面々は大野と共にチキューへと飛ばされてしまいました。
王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズのネタバレあらすじ：承
シュゴッダムに飛ばされた犬塚とソノニは警察が追ってこないこの地で静かに暮らそうと決意しましたが、二人はシュゴッダムでの指名手配犯インヌドゥーカ・トゥバァーサとソノソノ・ニンニンにそっくりなことから追われる身となってしまいました。
ITとテクノロジーの国ンコソパでは国王a.k.a.総長のヤンマ・ガスト（トンボオージャー）がジェラミーにドッキリをしかけていました。そこに猿原が現れ、ジェラミーは猿原の風流人ぶりを気に入り、二人はすっかり意気投合しました。
美と医療の国イシャバーナでは、極寒の国ゴッカンの国王兼最高裁判長リタ・カニスカ（パピヨンオージャー）がイシャバーナ女王ヒメノ・ラン（カマキリオージャー）のテレビを借りて大好きな「もっふん」を見ていました。そこにはるかとソノザが現れ、「もっふん」の内容を巡ってリタと激論を交わしました。その時、どこからともなく大野が現れ、ヒトツ鬼・王様鬼に変身しました。
ジロウは農業の国トウフに飛ばされ、トウフの王殿カグラギ・ディボウスキ（ハチオージャー）と対面しました。カグラギとジロウは共に体格が良いことからここはぜひと力勝負をすることにしました。
ゴッカンに飛ばされた雉野はそこでシュゴッダム前国王でギラの兄ラクレス・ハスティー、カグラギの妹でラクレスのパートナーであるスズメ・ディボウスキに会いました。キングオージャーと共にあらゆる時空を歪める敵（ダグデド）と戦った経験からラクレスは雉野が別の惑星から飛んできたことを理解、地球に残してきた恋人・夏美にもう会えないのかと嘆く雉野に地球に戻るにはキングオージャーに会うべきだとアドバイスしました。しかし、ラクレスが見せたキングオージャー（ロボット）の映像を見た雉野は（ドンブラザース第45話で）ヒトツ鬼に変貌した自分が（先行登場した）キングオージャー（ロボット）に倒されたことを思い出して取り乱し、その場から走り去ってしまいました。
王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズのネタバレあらすじ：転
ンコソパでは、いたずら好きなヤンマがこっそりジェラミーと猿原に嘘をついたら超高圧電流が飛ぶ超高性能噓発見器を装着していました。早速高圧電流を浴びたジェラミーと猿原でしたが、ヤンマも巻き添えを食らい、三人とも死んでしまいました。
シュゴッダムでは逃走中の犬塚とソノニが工事中の橋から転落して死んでしまいました。ゴッカンでは雉野が凍死してしまい、トウフでは相撲勝負をしていたカグラギとジロウが相打ちになって死んでしまいました。イシャバーナではヒメノ、リタ、はるか、ソノザが王様鬼によって殺されてしまいました―――。
―――場面は冒頭に戻り、ハーカバーカに飛ばされたキングオージャーとドンブラザーズはそれぞれ変身して対決を始めました。トンボオージャー・スパイダークモノスはサルブラザー・キジブラザーと、カマキリオージャー・パピヨンオージャーはオニシスター・ソノザ変身体と、ハチオージャーはドンドラゴクウ・ドントラボルトに二段変身するジロウと激突しました。
イヌブラザーとソノニ変身体は戦いに加わらず逃げようとしましたが、そこに現れた王様鬼に襲撃されました。王様鬼は他のキングオージャーやドンブラザーズにも容赦なく襲い掛かり、クワガタオージャーとドンモモタロウは王様鬼を倒すため一時的に共同戦線を張ることにしました。そこに今度はドンブラザーズの司令官であるゼンカイザーブラックが現れ、クワガタオージャーとドンモモタロウに「ドンオージャクラウン」を授けました。クワガタオージャーはゴールドンクワガタオージャーに、ドンモモタロウはゴールドンモモタロオージャーにパワーアップしました。
王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズの結末
ドンブラザーズは威勢よく名乗りを上げて王様鬼に立ち向かいました。ゴールドンクワガタオージャーも負けじと名乗りを上げようとしましたがタイミングを見失ってしまいました。王様鬼はキングオージャーとドンブラザーズの集中攻撃を受け、最後はゴールドンクワガタオージャーとゴールドンモモタロオージャーがとどめを刺しました。
地球ではトラックに轢かれていた大野が息を吹き返しました。キングオージャーとドンブラザーズはギラとタロウを残してハーカバーカから消えていきました。ハーカバーカに取り残されたギラとタロウはそこにおでん屋台があるのを見つけました。そこにいたのは「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」にて自らの命と引き換えにタロウを助けたソノイでした。ソノイは現世でも死の世界でも我々は繋がっていると説き、ギラとタロウにおでんをごちそうしました。食べ終えたギラとタロウは現世へと戻っていきました。実はタロウが探していたギィちゃんはソノイのもとにいました。ソノイはギィちゃんに「ヒーローはそれを望むもののもとへ行くべきだ」と語りかけました―――。
―――ギラはブーンが口の中からきびだんごを取り出してくれたことで息を吹き返しました。そこにタロウがギラへの届け物を持って現れ、ギラに「これでお前とも縁ができたな」と声をかけました。ドンブラザーズはチキュー各国の観光を楽しみ、獣電戦隊キョウリュウジャーへのお土産を持って地球へと帰っていきました。
以上、映画「王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ」のあらすじと結末でした。
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