毒娘の紹介:2024年日本映画。2011年にインターネットの匿名掲示板で話題となった、とある新婚家族の出来事をモチーフにしたオリジナルストーリーによるホラー作品です。とある中古の一軒家を舞台に、謎の少女“ちーちゃん”と家族の争いを描き出していきます。
監督:内藤瑛亮 出演:佐津川愛美(深瀬萩乃)、植原星空(深瀬萌花)、伊礼姫奈(ちーちゃん)、馬渕英里何(川添皐月)、凛美(川添椿)、内田慈(磯部薫)、クノ真季子(山脇秋子)、竹財輝之助(深瀬篤紘)ほか
映画「毒娘」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「毒娘」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「毒娘」解説
この解説記事には映画「毒娘」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
毒娘のネタバレあらすじ:起
元衣装デザイナーで専業主婦の深瀬萩乃は夫でマーケターの篤紘、篤紘の連れ子で中学2年生の娘・萌花の3人で中古の一軒家に引っ越しました。家族に恵まなかった萩乃にとっては今の生活は夢にまで見た理想的なものでした。
萩乃は篤紘に勧められて妊活を始める一方、不登校児の萌花は自宅で勉強していました。そんなある日、萩乃は近所に住むシングルマザーの川添皐月から、萌花と同世代の娘・椿のダンスのための衣装作りを依頼されました。デザインに興味のある萌花も萩乃を手伝い、次第に萩乃と萌花との間には信頼関係が芽生えていきました。やがて萩乃は完成した衣装を届けに行きましたが、皐月は何か変なことがあったら相談するよう告げてきました。
ある時、萩乃の元にかつての仕事仲間・磯部薫から仕事の依頼がありました。しかし、篤紘は反対し、萩乃は断らざるをえませんでした。萌花は篤紘の顔色を伺う萩乃を見て反発心を覚えました。
毒娘のネタバレあらすじ:承
そんなある日、萩乃は産婦人科を訪れていました。そこに萌花から助けを求める電話がかかってきました。萌花はなぜかショートケーキ3個とコーラを買ってくるよう告げました。萩乃は急いで帰宅すると家の中は酷く荒らされており、萌花は服をズタズタに切り裂かれていました。大きなハサミを握りしめた謎の少女が萌花の上に馬乗りになっており、少女はケーキを食べるとそのまま去っていきました。
しばらくして、またその少女が現れました。少女は部屋やシーツに大きな×印を付けて去っていきました。萩乃は警察に通報し、警察は少女の両親を連れてやってきました。少女の名は“ちーちゃん”といい、ちーちゃん一家はかつて萩乃の家の元住人だったのです。しかし、ちーちゃんは同級生を失明させるという事件を起こしており、一家はこの家を出ざるを得なくなったのですが、ちーちゃんだけは何度もこの家に戻っては悪事を働いていたのです。
しかし、篤紘は萩乃が警察に通報したことを快く思っておらず、今回の件を機に在宅勤務に切り替えました。萌花は萩乃が篤紘の言いなりになっていることに不満を覚えていきました。そんな萌花の前に再びちーちゃんが現れ、ママは嫌いかと尋ねてきました。萌花は「ママはいらないだけ」と答え、ちーちゃんは微笑みました。
毒娘のネタバレあらすじ:転
萩乃と篤紘は近隣住民を招いてバーベキューを開きました。ところが、萌花はちーちゃんから渡されたハサミを手に部屋を荒らし回り、ちーちゃんも篤紘の顔にケーキを投げつけるなど嫌がらせをしてきました。篤紘は警察に通報する一方、自分に黙って仕事しようとしていた萩乃にも激しく責め立てました。
萌花はちーちゃんとすっかり親しくなりました。そんな萌花に椿は決してちーちゃんに近づかないよう忠告しましたが、ちーちゃんはつばきがダンスをしている最中に甘い液体を彼女に吹き付けてハチを放ち、彼女を襲撃させる行為に出ました。
やがて萩乃は篤紘との子を妊娠しました。そんなある日、皐月と椿は偶然にも萌花の部屋にちーちゃんがいるところを目撃してしまい、萌花を責め立てました。篤紘は萌花のはずがないと意に介そうともしませんでしたが、萩乃は死んだ篤紘の前妻(萌花の実母)が過去に放火事件を起こしたことは篤紘にも責任があるのではないかと言い、二人は喧嘩になった末に萩乃はお腹の子を堕ろすと言い放ちました。萩乃と篤紘の様子を萌花が見ていました。
萌花はちーちゃんと一緒に過ごしていました。萌花の実母は独善的な篤紘のせいで亡くなっており、ちーちゃんは萌花が本当に要らないのは篤紘であることを見抜くとこの家で萌花と二人で暮らそうと持ちかけました。
毒娘の結末
萩乃と篤紘は帰宅すると、待ち構えていたちーちゃんが篤紘に襲い掛かってハサミで刺りました。萌花もハサミを手に加勢しようとしましたが、萩乃が立ちはだかってきました。篤紘は萩乃を襲おうとしたちーちゃんを激しく殴打しましたが、萌花は篤紘の背中をハサミで刺し、ちーちゃんも篤紘に毒を塗った刃を突き刺しました。
萩乃は萌花に父親のせいで人生を台無しにしないでと止め、改めて子は堕ろすと告げましたが、ちーちゃんは標的を萩乃に替えて襲い掛かりました。我に返った萌花はこの家はちーちゃんと自分の家ではないと言い放ちましたが、ちーちゃんは篤紘を刺し殺し、萩乃にも襲い掛かりました。萌花はちーちゃんの後頭部を花瓶で殴り、ちーちゃんは動かなくなりました。その後、萩乃と萌花は警察に通報しましたが、ちーちゃんはいつの間にか姿を消していました。
お腹の子を堕ろした萩乃は少年院に入れられた萌花に面会に訪れました。萌花は出所したら衣装をデザインする仕事がしたいので教えてほしいと萩乃に言い、萩乃もOKしました。
その後、萩乃一家が去ったあの家には別の家族が住み始めました。しかし、この家にまたもやちーちゃんが現れ、庭で食事をしていた一家めがけて毒ガスを噴射しました。
以上、映画「毒娘」のあらすじと結末でした。
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