ジャングル・ブックの紹介:2016年アメリカ映画。ラドヤード・キプリングによる名作ディズニーアニメ「ジャングル・ブック」を実写化。ジャングルに一人取り残された人間の赤ん坊モーグリは黒豹のバギーラに助けられ、預けられたメス狼のラクシャの元で幸せに暮らしていた。しかし人間を憎むトラのシア・カーンがジャングルに戻ってきた事でモーグリはジャングルを去る事となる。
監督:ジョン・ファブロー 出演:ニール・セディ(モーグリ)、ベン・キングズリー(バギーラ声)、イドリス・エルバ(シア・カーン声)、ビル・マーレイ(バルー声)ほか
映画「ジャングル・ブック(2016)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジャングル・ブック(2016)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジャングル・ブックの予告編 動画
映画「ジャングル・ブック(2016)」解説
この解説記事には映画「ジャングル・ブック(2016)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジャングル・ブックのネタバレあらすじ:起
人間の子供モーグリはジャングルで命の恩人の黒豹バギーラ、母親同然のメス狼ラクシャ、そしてその子供達と共に狼の群れで暮らしていた。モーグリは皆から愛情を受け幸せに暮らしていたが、人間であるがゆえに皆との違いに悩んでいた。そんなある日、ジャングルに住む多くの動物たちが水場に集まっているとトラのシア・カーンがやってくる。シア・カーンはモーグリを見つけると、人間はジャングルにいるべきではないといい、人間たちがどんなに残酷な事をしてきたか思い出せとモーグリを守る狼たちに威嚇する。シア・カーンは水場から去って行ったが彼がモーグリの命を狙おうとしているのは明らかだった。狼の群れのボスのアキーラや母親同然のラクシャ達はモーグリをかばうが、モーグリがいると群れが危険にさらされると狼達が言い合っていた。それを見たモーグリはこれ以上迷惑をかけられないと、群れを去る事を決断する。モーグリはアキーラとラクシャに別れを告げると、バギーラと共にジャングルの中を移動し始める。
ジャングル・ブックのネタバレあらすじ:承
バギーラとモーグリが野原を移動していると突然シア・カーンがどこからともなく襲い掛かってきた。モーグリを襲おうとしたシア・カーンだったが彼の存在にいち早く気づいたバギーラが反撃をしてモーグリを逃す。必死に全速力で逃げるモーグリはバギーラを振り払ったシア・カーンに捕まりそうになるが運良くヌーの群れに出くわし、逃げきるのだった。モーグリを取り逃がしたシア・カーンは狼の群れの前に姿を見せると、警戒する狼たちをよそに、静かにアキーラの横に座る。アキーラはもうモーグリは去ったのだから問題はないはずだというが、シア・カーンはモーグリを殺さないと意味がないといいアキーラを殺してしまう。
ジャングル・ブックのネタバレあらすじ:転
同じ頃モーグリはヌーの群れの中にいたが、土砂くずれが起こり川に投げ出されてしまう。必死に川岸に泳ぎ着いたモーグリがジャングルの中に歩いていくと大きいメス蛇カーと出会う。カーはモーグリに催眠術のようなものをかけ、彼の生い立ちを教えるのだった。それは、ジャングルに来たモーグリの父親がシア・カーンに殺され、赤ん坊だったモーグリが黒豹バギーラに助けられるというものだった。そしてモーグリは、シア・カーンが過去に赤い花(火)でジャングルに脅威をもたらした人間を恨んでいる事も知る。モーグリに催眠術をかけたカーは彼を食べようとするが、そこにクマのバルーが現れ彼を救い出す。
ジャングル・ブックの結末
バルーはモーグリに貸しができたと言って高いところにある蜂蜜を取るよう頼む。するとモーグリは人間のように‘トリック’を使い、ツタでロープを作り枝で棒を作って見事に蜂の巣を落とすのだった。それを見たバルーは人間の元に帰らなくてもここにいればいいとモーグリを引き止める。それからというものモーグリは今まで悩んでいた自分の人間らしさである‘トリック’を使って器用に道具を作り、蜂の巣を取ってバルーと楽しく過ごしていた。そんなある日、彼は赤い花を手に入れてジャングルを支配しようと企む猿の王に誘拐されてしまう。バルーとそこへ合流したバギーラがモーグリを助け出し人間の元に送り届けようとするが、アキーラがシア・カーンに殺された事を知ったモーグリは人間の村から火を手に入れジャングルへ戻るとシア・カーンに立ち向かう。火を持つモーグリを見てやはりお前は人間だというシア・カーンと火を怖がる仲間たちを見た彼は火を水の中に捨て、ここが自分の家だと言い放つ。すると動物たちが彼と共にシア・カーンを攻撃する。シア・カーンを葬り去ったモーグリは人間の元に戻る事なくジャングルで暮らす事を選んだのだった。
以上、映画ジャングル・ブックのあらすじと結末でした。
1967年のディズニーアニメ版「ジャングルブック」のネタバレあらすじはこちら。
「ジャングル・ブック(2016)」感想・レビュー
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実写ということで、動物のリアルさがよく表現できていると思います。動物の子どもたちはとても可愛いし、バギーラやラクシャの人間と動物を超えた親の愛がひしひしと伝わってきました。ジャングルの弱肉強食と人間の欲深さにはちょっと心苦しくなることもありましたが、ハッピーエンドで終わってくれたので、最後まで楽しく観る事ができました。
ディズニーの生みの親ウォルト・ディズニーが手掛けた最期の作品、アニメーション映画「ジャングル・ブック」の実写版。少年以外全てCGで作られたという映画なのですが、動物達の動きは自然ですし、表情はとても豊かでした。狼の子どもや小さな動物達は可愛いですし、熊のバルーの憎めないキャラクターが好きになりました。映画の中ではジャングルの動物達が恐れる「赤い花」を操る人間は、ジャングルを焼き尽くし殺してしまう恐ろしいものだと描かれてあり、実際も動物を殺し、動物を食べ、必要なものだけむしりとって売るなどしている人間だから、本当にそうだなと思いました。最後、人間と動物達が助け合いながらジャングルに平和をもたらした所はハッピーエンドで良かったです。