アイアンマン3の紹介:2013年アメリカ作品。マーベル・コミックの人気ヒーローで、“アベンジャーズ”の一員でもあるアイアンマンの単独主演シリーズ第3作、アベンジャーズを擁する一大シリーズ“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”第7作です。『アベンジャーズ』(2012年公開)から7ヶ月後を舞台に、アイアンマンことトニー・スタークが自らの過去に起因する事件に挑んでいきます。
監督:シェーン・ブラック 出演者:ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク/アイアンマン)、グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ)、ドン・チードル(ジェームズ・“ローディ”・ローズ/アイアン・パトリオット)、ジョン・ファヴロー(ハロルド・“ハッピー”・ホーガン)、ポール・ベタニー(J.A.R.V.I.S.の声)、タイ・シンプキンス(ハーレー・キーナー)、レベッカ・ホール(マヤ・ハンセン)、ステファニー・ショスタク(エレン・ブラント)、ジェームズ・バッジ・デール(エリック・サヴィン)、ウィリアム・サドラー(マシュー・エリス大統領)、スタン・リー(審査員)、ベン・キングズレー(マンダリン/トレヴァー・スラッテリー)、ガイ・ピアース(アルドリッチ・キリアン)、マーク・ラファロ(ブルース・バナー)ほか
映画「アイアンマン3」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アイアンマン3」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アイアンマン3の予告編動画
映画「アイアンマン3」解説
この解説記事には映画「アイアンマン3」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アイアンマン3のネタバレあらすじ:起
1999年、大晦日。スイス・ベルンの技術会議のパーティーに参加した大富豪で天才発明家のトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は植物の細胞を使った再生医療の研究をしている女性学者のマヤ・ハンセン(レベッカ・ホール)を口説いていたところ、「アドバンスド・アイデア・メカニックス(A.I.M.)」なる研究チームを率いる冴えないオタクの科学者アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)が現れ、スタークの熱烈な大ファンだと言ってきました。スタークは正直キリアンを煙たがっていましたが、一応5分後に話を聞くと口約束を交わし、その後完全にすっぽかしてしまい、マヤと一夜を共にし、キリアンは待ち合わせ場所の屋上で完全に存在を忘れ去られたまま新年を迎えました。後になって、スタークは“悪魔”を生み出してしまったと後悔の念に駆られました。
現在。正義のヒーロー“アイアンマン”となり、スーパーヒーロー軍団“アベンジャーズ”の一員となったスタークは地球外生命体チタウリとの死闘(『アベンジャーズ』(2012年)参照)の影響から不眠症と重度のパニック障害を患っており、自らオーナーを務める大企業「スターク・インタストリーズ」の経営の全てを恋人で同社社長のペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)に任せ、不眠不休で最新型アイアンマンスーツの開発に没頭していました。
この頃、世界各国では国際的テロリストのマンダリン(ベン・キングズレー)による爆弾テロが相次いでおり、アメリカ政府は対抗策として“ウォーマシン”の改良型スーツ“アイアン・パトリオット”を開発、スタークの親友である米空軍大佐ジェームズ・“ローディ”・ローズ(ドン・チードル))を変身者に指名していました。しかし、現場からは爆発物の痕跡は見つからず、一向にマンダリンに繋がる手掛かりは得られないままでした。
アイアンマン3のネタバレあらすじ:承
そんなある時、スターク社の本社を見違える程に紳士的となったキリアンが訪れ、ポッツにとあるプロジェクトの共同研究開発を持ちかけてきました。それは、人間の脳の未使用領域を活性化させることで能力を飛躍的に向上させる細胞“エクストリミス”のことでした。しかし、軍事転用を恐れたポッツは話を断り、キリアンと側近のエリック・サヴィン(ジェームズ・バッジ・デール)はその場から引き上げますが、彼らの行動を怪しんだスタークの親友で警備部長のハロルド・“ハッピー”・ホーガン(ジョン・ファヴロー)は密かに後をつけてみると、チャイニーズ・シアターでサヴィンがある人物に謎の薬品が入ったケースを渡しているところを目撃しました。ハッピーは薬品を回収しようとしてサヴィンと揉み合いになり、その超人的なパワーに圧倒されました。その時、薬品を摂取した人物は全身に高熱を帯びて大爆発を起こし、ハッピーは重傷を負ってしまいます。マンダリンの仕業だと断定したスタークはマスコミを通じ、「私は逃げも隠れもしない」とあえて自宅の住所を公表、マンドリンに宣戦布告しました。ところが、スタークはサポート役の人工知能J.A.R.V.I.S.(声:ポール・ベタニー)と共にマンダリン関連の一例の事件を追っていくと、テネシー州のとある町で発生した、マンダリンとは関連のない同様の手口の事件が浮上してきました。
その時、スターク邸にマンダリンに命を狙われているというマヤが現れますが、次の瞬間、スターク邸はサヴィンが手配したヘリコプターに包囲され、ミサイルを撃ち込まれてしまいます。スタークはアイアンマンに変身、ポッツとマヤを脱出させますが、スターク邸は跡形もなく破壊されてしまいました。
アイアンマン3のネタバレあらすじ:転
何とか生き延びたアイアンマンはテレシー州ローズヒルの町付近でエネルギーが尽きて不時着、近くの民家に住む機械いじりが大好きな少年ハーレー・キーナー(タイ・シンプキンス)に助けを求めました。スタークはハーレーに案内されて爆破事件の現場に向かい、その後犠牲者の母から極秘ファイルを入手、この犠牲者が先日チャイニーズ・シアターで爆死した人物と同様に人体実験を受けていたことを知ります。その時、スタークにサヴァンの手下エレン・ブラント(ステファニー・ショスタク)が襲いかかり、スタークは超人的な能力を持つエレンに苦しめられるも何とか倒して難を逃れました。スタークはアイアンマンのスーツをハーレーに預けて町を後にし、極秘ファイルやインターネットの情報などから犠牲者やエレンはみなキリアン率いるA.I.M.でエクストリミスの人体実験を受けており、対応できなかった者は全身から火を噴いて自爆してしまうことを知ります。
その一方で、ポッツは密かにマンダリンと手を組んでいたマヤにさらわれてしまい、アイアン・パトリオットに変身したローディも偽の情報に引っ掛かってキリアンに捕まってしまいました。
一方、通信網をハッキングしたスタークはマンダリンがマイアミに潜伏していることを突き止め、ハーレーの励ましによってパニック障害を克服すると、即席の武器を手にマンダリンのアジトに乗り込みました。ところが、マンダリンの正体はただの売れない役者のトレヴァー・スラッテリーであり、マンダリンはキリアンがエクストリミスの実験の失敗をカモフラージュするためにでっち上げた架空のテロリストだったのです。スタークはスラッテリーからキリアンについて聞き出そうとするも、サヴィンに捕まり拘束されてしまいます。
アイアンマン3の結末
キリアンの元に連れて行かれたスタークは、キリアンがスイスでの一件を今も恨んでいること、そしてポッツにエクストリミスが投与されてしまったことを知ります。その時、マヤは突然キリアンを裏切り、あえなくキリアンに殺害されてしまいます。そしてあらかじめエクストリミスを注入して超人と化していたキリアンはローディからアイアン・パトリオットのスーツを奪い、自らの主導で世界をでっち上げの“テロとの戦い”に突入させて武器市場を牛耳り、巨万の富を得る計画を明かしました。
スタークは密かにハーレーとJ.A.R.V.I.S.に修理させていたスーツの遠隔操作機能を利用してアイアンマンに変身、ローディを救出して脱出すると、スラッテリーからキリアンがフロリダ沖の埠頭へ向かっていることを聞きつけました。
アイアン・パトリオットに成りすましたサヴァンは大統領専用機エア・フォース・ワンに潜入、マシュー・エリス大統領(ウィリアム・サドラー)を誘拐しますが、スタークが遠隔操作したアイアンマンスーツによって倒されました。スタークは破壊された自宅の地下室から大量に開発していたスーツを取り出し、ローディと共にポッツと大統領を救うため埠頭へと向かいました。
ちょうどこの日はクリスマス。大統領はアイアン・パトリオットのスーツを着せられ、キリアンによって処刑されようとしていましたが、駆け付けたスタークやローディの活躍で救われ、ローディはアイアン・パトリオットに変身すると大統領を安全な場所へと連れて行きました。
スタークはアイアンマンに変身してポッツを助けようとしましたが、彼女は燃え盛る炎の中へ転落してしまい、怒りを爆発させたアイアンマンは次々とフォームチェンジを繰り返してキリアンを翻弄、遠隔操作型スーツをキリアンに装着させて自爆させました。しかし、それでもキリアンを倒すことはできず、スタークは追い詰められますが、エクストリミスの力で超人的な力を手にしたポッツがキリアンを殺害しました。無事ポッツを救出したスタークは残ったスーツを全て花火代わりに爆破させ、クリスマスの夜空を彩りました。
スラッテリーは警察に逮捕され、ポッツはスタークの発明した治療法で元に戻りました。ハーレーの元には協力のお礼として最新鋭の電子機器やロボットが贈られ、そしてスタークも心臓の手術を受けて以前受けたミサイルの破片を除去してもらい、健康な身体を取り戻しました。そしてスタークは自宅跡近くの海に長年ペースメーカー代わりを務めてきたエネルギー“アーク・リアクター”を投げ捨て、「アイアンマンのスーツは私にとっていわば“繭(まゆ)”だった。そして私は生まれ変わった」と振り返り、これからもアイアンマンとして闘い続けていく決意を新たにしました…。
…回想を終えたスタークでしたが、話し相手だったアベンジャーズの一員で“超人ハルク”の変身者であるブルース・バナー博士(マーク・ラファロ)はすっかり居眠りしてしまっており、スタークの話を全く聞いていませんでした。スタークは仕方なく最初から語り始る羽目になりましたが、ブルースはまたもや眠りについてしまいました。
以上、映画 アイアンマン3のあらすじと結末でした。
そして物語は「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」へと続きます。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の時系列・順番
1.『アイアンマン』(2008年公開)
2.『インクレディブル・ハルク』(2008年公開)
3.『アイアンマン2』(2010年公開)
4.『マイティ・ソー』(2011年公開)
5.『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年公開)
6.『アベンジャーズ』(2012年公開)
7.『アイアンマン3』(2013年公開)
8.『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年公開)
9.『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)
10.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)
11.『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)
12.『アントマン』(2015年公開)
13.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)
14.『ドクター・ストレンジ』(2016年公開)
15.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年公開)
16.『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年公開)
17.『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年公開)
18.『ブラックパンサー』(2018年公開)
19.『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年公開)
20.『アントマン&ワスプ』(2018年公開)
21.『キャプテン・マーベル』(2019年公開)
22.『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年公開)
23.『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年公開)
アイアンマンシリーズの集大成的作品です。アベンジャーズでの決戦後、地球外からの敵に脅威を感じた主人公トニー・スタークは非常にナーバスになり、自宅に引きこもりひたすらスーツを強化します。そんな折、自宅が敵の襲撃を受け、スーツも使い物にならない状態に陥り、精神的にも肉体的にもボロボロ。しかし、愛する人を守るためアイアンマンは逆境から立ち上がります。ラストのアイアンスーツ祭りはファン必見。アクションもドラマも最高です。