ボブという名の猫2 幸せのギフトの紹介:2020年イギリス映画。実話を基に孤独な元ホームレスの青年と猫との絆を描いたジェームズ・ボーエンのノンフィクション「ボブという名のストリート・キャット」を映画化した『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の続編となるヒューマンドラマです。ストリートミュージシャンからベストセラー作家となった主人公と相棒の猫が過ごしたクリスマスの思い出を振り返っていきます。
監督:チャールズ・マーティン・スミス 出演者:ルーク・トレッダウェイ(ジェームズ・ボーエン)、ボブ(ボブ)、クリスティーナ・トンテリ=ヤング(ビー・チャン)、ファルダット・シャーマ(ムーディー)、アンナ・ウィルソン=ジョーンズ(アラベラ)、ティム・プレスター(レオン)、ステファン・マコール(マーク)、デイジー・バッジャー(ベッキー先生)、ニーナ・ワディア(アニカ)、ケリン・ジョーンズ(ミック)、ステアン・レース(ベン)、ジェラルド・ミラー(イアン)、シーナ・バッテッサ(ジェーン)、ポピー・ロー(デニス)、ペプター・ルンクーセ(ルース)、ジョアン・ゾリアン(アイリーン)、ルイーザ・コアー(メイジー)、ジャクリーン・ウィルソン(本人役)ほか
映画「ボブという名の猫2 幸せのギフト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ボブという名の猫2 幸せのギフト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ボブという名の猫2 幸せのギフトの予告編 動画
映画「ボブという名の猫2 幸せのギフト」解説
この解説記事には映画「ボブという名の猫2 幸せのギフト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ボブという名の猫2 幸せのギフトのネタバレあらすじ:起
イギリス・ロンドン。
かつてドラッグ中毒のホームレスだった青年ジェームズ・ボーエン(ルーク・トレッダウェイ)は茶トラ猫のボブ(ボブ)との出会いを機に立ち直り、ストリートミュージシャンとしてボブと共に路上ライブを繰り広げました。
やがて完全に薬物を断ち切ったジェームズはボブとの日々を著書『ボブという名のストリート・キャット』に記し、本は大ヒットしてジェームズはベストセラー作家となりました。
あるクリスマスの日、ジェームズはボブと共に出版社のパーティーに出席しました。席上でジェームズは来年の8月に新作を出版予定と紹介されましたが、実際はジェームズはプレッシャーのあまりアイデアが浮かばずにいました。
それでもジェームズは出席した児童文学作家のジャクリーン・ウィルソン(本人)から本のアイデアは意外な時に思いつくと励まされました。
パーティーからの帰り、ジェームズとボブはベン(ステアン・レース)という若者が路上で警察官たちに押さえつけられている様を目撃しました。
ベンは許可証のないまま路上でギターを弾いていたために警察に目をつけられたのですが、ベンのもとに駆け寄ったジェームズはベンのいる場所が許可証の必要ない地区の境界線であることを指摘してベンの窮地を救いました。
ジェームズは自分も元ホームレスだったことを明かし、シェルターへ行けば食事がもらえると助言しましたが、ベンは話を聞こうとはしませんでした。そこでジェームズは、自分とボブのクリスマスにまつわる過去の話を語り始めました―――。
ボブという名の猫2 幸せのギフトのネタバレあらすじ:承
―――それは数年前のクリスマスのこと。ジェームズはまだ作家になる前で、まだストリートミュージシャンをしていた頃のことです。
ビッグイシューの販売員となり、ようやくホームレス生活から脱出できたジェームズでしたが、プリペイド式で払っている電気代の残高がなくなりかけていることに気付きました。ジェームズは近所の雑貨店の店主ムーディー(ファルダット・シャーマ)に会い、今日の仕事終わりに電気代をチャージしたいと申し出ました。
ジェームズが部屋に戻ると、慈善団体職員のビー・チャン(クリスティーナ・トンテリ=ヤング)が予備の鍵で部屋に入って小さなクリスマスツリーを飾っていました。ジェームズはクリスマスまでに200ポンド稼ぐ目標を立て、ビーにボブの健康診断について相談してみると、ビーは獣医のベッキー先生(デイジー・バッジャー)が金曜にボランティアとして無料で診察していることを教えてくれました。
ジェームズはいつも外に出る時は、ボブに家で留守番してるか外に出るか確認を取るのが日課となっていました。この日はボブは冬の寒さにも関わらず部屋を出たがっていたので、ジェームズはボブも一緒に連れて行くことにしました。が部屋を出ようとします。
ボブは道行く人々から注目の的でした。ジェームズはボブのおかげでビッグイシューの売り上げも好調でした。その後、ジェームズは路上でギターの弾き語りを始めました。ボブと一緒の写真を撮った男がジェームズにこれでボブに何か食わせてやってほしいと見慣れぬ紙幣を渡してきました。
この紙幣はアルバニアの紙幣であり、両替には手間がかかるのでそのまま持っておくことにしました。その後、ジェームズは転倒した女性(アンナ・ウィルソン=ジョーンズ)を助けてあげました。
ある時、ジェームズが弾き語りをしていると犬を連れた男が現れ、犬はボブに襲い掛かってきました。その場に駆け付けた動物福祉局職員のレオン(ティム・プレスター)とルース(ペプター・ルンクーセ)が犬の飼い主に応対しました。
帰宅したジェームズはボブの尻にあの犬につけられた引っ掻き傷ができていることに気付きました。ジェームズは金曜になるのを待ってベッキー先生のところに行き、ボブの傷の手当てと健康診断を依頼しました。
その後、ビーと会話をしたジェームズは、自分は幼少期から統合失調症や躁鬱病の疑いで精神科通いを繰り返していたためクリスマスに良い思い出がないことを打ち明けました。
ボブという名の猫2 幸せのギフトのネタバレあらすじ:転
ジェームズとボブはこの日も路上でライブを開きました。ボブはファンだという初老の女性アイリーン(ジョアン・ゾリアン)からサンタ服をプレゼントされました。聴衆のひとりであるツアー客のコンダクターはアジアからの観光客を連れてくるから明後日もここでライブをしてほしいと依頼し、ジェームズは大いに喜びました。
翌日、ジェームズの前に動物福祉局のレオンとルースが現れ、ジェームズに猫を飼う資格があるのか裁判所が判断するから書類を用意するよう迫ってきました。その様子をたまたま通りがかった通行人が撮影してネットにアップし、レオンらのジェームズに対する上から目線の態度が人々の批判を買いました。レオンらは上司から厳重注意を受け、担当から外されました。
その後、ジェームズは書類を用意して慈善団体の事務所に向かいましたが、事務所は何者かによって荒らされた様子でビーら職員たちはショックを受けていました。
翌日、ジェームズはコンダクターの依頼に応えるため急いで家を出ましたが、うっかり部屋の電気ストーブを消し忘れてしまいました。さらに運の悪いことにジェームズの前にドラッグの売人が現れ、無理やりドラッグを買わせようとしてきました。揉み合いの末にギターは壊れてしまい、結局ジェームズは待ち合わせの時間に遅れてしまいました。
帰宅したジェームズはとうとうプリペイドの電気代が切れていることに気付きました。チャージのためにムーディーのもとに向かったジェームズは週末に寒波が来ると聞かされました。その後、ジェームズは外出の際にボブに声をかけましたが、ボブは寝ていたのでこの時はジェームズひとりで出かけることにしました。
ジェームズとレオンのやり取りを収めた動画が拡散した影響で、福祉局にはどうかジェームズとボブを引き離さないでほしいというメールが数多く寄せられていました。このことは地元マスコミも取り上げるようになり、ビーやベッキー先生はジェームズとボブはふたりでひとつなのだと強調しました。
その頃、ジェームズはビッグイシュー販売員のミック(ケリン・ジョーンズ)が動物福祉局に通報したのではないかと疑っていました。ミックはジェームズの誤解を解き、ジェームズも謝罪して二人は和解しました。
交通事故で足が不自由になったミックはロンドン西部に住む娘のメイジー(ルイーザ・コアー)と会いたいと願っていましたが、反面娘には合わせる顔がないとも思っていました。ジェームズはそんなミックを励ましました。
ボブという名の猫2 幸せのギフトの結末
ジェームズは書類を福祉局に提出しました。ところが、ジェームズが帰宅するとボブは餌を食べず、しかも嘔吐した跡がありました。ジェームズはすぐさまベッキー先生に留守電を入れ、ムーディーに助けを求めました。
ジェームズはムーディーからボブの身体を温めようと助言され、つきっきりでボブの看病に励みました。その甲斐あってボブは無事に体調が回復しました。
ベッキー先生は猫によくある胃のトラブルだと語りましたが、責任を感じたジェームズは果たしてこのままボブを飼い続けてよいものかと思い悩みました。ムーディーはジェームズとボブのために嘆願書をネットで集めていきました。
そして迎えたクリスマスの日。ジェームズはボブと共に外に出ると、アイリーンがボブのために手作りベッドを持ってきてくれていました。その他にもボブのファンたちが訪れては次々とプレゼントを渡し、ジェームズは改めてボブの人気に感激しました。
ジェームズに勇気をもらったミックはメイジーや孫と対面を果たしました。そして人々から嘆願書を受け取った福祉局はボブの相棒はジェームズしかいないとの判断を下し、ジェームズは引き続きボブを飼うことが法的に許可されました。
ジェームズのもとにはレオンとルースが訪れ、ジェームズは病院に行く際のキャリーケースを持ってきてくれたレオンにはチップとして使い道のなかったアルバニア紙幣を渡しました。
以前ジェームズが助けた女性は何とテレビで有名なシェフのアラベラでした。アラベラはジェームズとボブのもとにプレゼントを持って訪れ、ジェームズやボブたちは思う存分クリスマスを満喫していました―――。
―――今年もクリスマスの時期がやってきました。すっかり立ち直ったベンはビッグイシューの販売員となり、ジェームズたちのために料理を作ってくれていました。テレビではアラベラが猫を象ったお菓子を作っていました。
ジェームズはベンやビー、そしてボブと共に食卓を囲み、本の構想が浮かんだことを伝えるとベンとビーにクリスマスプレゼントを渡しました。ジェームズとボブは今年のクリスマスも楽しく過ごしていました。
以上、映画「ボブという名の猫2 幸せのギフト」のあらすじと結末でした。
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