アバウト・レイ 16歳の決断の紹介:2015年アメリカ映画。10年前までは世の中の片隅で隠れるように暮らしていたLGBTQと呼ばれる同性愛者など従来の性別、性的関係に当てはまらない人たち、ここ数年はアメリカでは、その権利は拡大しています。しかし、まだまだ古い世代を中心に偏見が残っています。この『アバウト・レイ 16歳の決断』はニューヨークに暮らす少女が少年になる事を決意、彼の家族の悩みと葛藤を描いた映画です。
監督:ギャビー・デラル 出演:ナオミ・ワッツ(マギー)、エル・ファニング(レイ)、スーザン・サランドン(ドリー)、テイト・ドノヴァン(クレイグ)、リンダ・エモンド(フラニー)、サム・トラメル(マシュー)、ほか
映画「アバウト・レイ 16歳の決断」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アバウト・レイ 16歳の決断」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アバウトレイ 16歳の決断の予告編 動画
映画「アバウト・レイ 16歳の決断」解説
この解説記事には映画「アバウト・レイ 16歳の決断」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アバウトレイ 16歳の決断のネタバレあらすじ:起・レイの決断とマギーの悩み
女性に生まれたトランスジェンダーで16歳のラモーナ(エル・ファニング)は男性になることを決意、母マギー(ナオミ・ワッツ)と祖母ドリー(スーザン・サランドン)とその女性パートナーのフラニー(リンダ・エモンド)と暮らしています。マギーはシングルマザー、ドリーとフラニーは未婚の同性カップルです。ラモーナはレイという男性名を持ちホルモン治療のため医師の説明を受けます。喜びのレイに対しマギー、ドリー、フラニーは緊張しています。その日の夕食でドリーは、レイはレズビアン(女性同性愛者)になればいいと文句をいい、レイはがっかり、マギーは当惑します。レイは今の学校が好きではなく新しい学校へ行くことを決め、その前に治療を始めることを希望します。マギーはホルモン治療の承諾書に父親のサインがいることに悩みます。マギーは別れた元夫クレイグ(テイト・ドノヴァン)を探し始めます。ドリーもマギーの悩む態度にますます苛立ちます。男性になるために筋肉をつけるレイは、マギーの不安に気がつき親子喧嘩をします。
アバウトレイ 16歳の決断のネタバレあらすじ:承・別れた夫に会うマギーとレイの苛立ち
マギーはレイのホルモン治療の同意書のサインをもらうため、クレイグの居場所をつきとめ自宅を訪れます。出迎えたのはクレイグの今の妻と子でした。同意書へのサインを求めるマギー、クレイグは当然のことながら当惑、事情もよくわかりません。食い下がるマギーにクレイグは激怒し、マギーは家を出ていきます。帰りの車の中でマギーは同意書をクチャクチャにしてしまいます。自宅に帰ったマギーは、幸せな家庭のクレイグと自らの境遇に失望し倒れ込みます。レイは学校で同級生から男になったことが原因のいじめ暴行を受けます。心配する家族ですが、レイは立ち直ります。しかし、立ち直ったことが理由でレイは学校で人気の女子生徒に好意をもたれます。マギーはレイの決断を悩みながら応援しますが、ドリーから自宅から出ていくように言われてしまいます。マギーは再びクレイグの家を訪れますが、そこでクレイグの弟マシュー(サム・トラメル)を見かけると、なぜか、隠れるように逃走します。同意書にサインがいることをレイと話すマギー、レイは苛立ちます。レイはクレイグの住所を写真にとり、クチャクチャの同意書を持って実の父クレイグの元へ向かいます。母マギーには内緒の旅でした。レイは髪の毛をスポーツ刈りにし、男性らしさを強調します。
アバウトレイ 16歳の決断のネタバレあらすじ:転・レイの出生の秘密と家族の対立
クレイグの家についたレイ、クレイグは驚きながらも家に迎え入れます。笑顔のない再会、レイは同意書へのサインを求めます。サインを渋るクレイグはマギーに電話します。マギーは自宅で行方不明のレイを心配していました。クレイグからの電話にマギーは、ドリーとフラニーと共にクレイグの家に向かいます。途中、ガソリンスタンドに止まったマギー、ドリーとフラニーにこれ以上、干渉されたくないのか二人がトイレに行っている間にガソリンスタンドに置き去りにしてしまいます。クレイグの家では、クレイグとレイは夕食中、クレイグはレイにマギーとは結婚はしていないという事情を説明します。家についたマギーはクレイグに再び同意書のサインのことを話しますが、口論になります。怒りのクレイグは、マギーがクレイグの弟マシューとセックスしたからレイが生まれたんだと怒鳴ります。それを聞いたレイは狂ったかのように泣き叫びます。クレイグの家を去るレイとマギー、途中でドリーとフラニーを車にのせます。車の中は重苦しい雰囲気になり家族は崩壊寸前でした。
アバウトレイ 16歳の決断の結末:家族の再開と和解
ニューヨークへ戻ったマギーはドリーと話し合います。誰がレイを愛するのかの問いに、わたしが愛すると答えるドリー、ついにドリーもレイを積極的に応援します。突然マシューがマギーを訪れますが、話はまとまりません。クレイグもマギーを訪れ冷静に話し合います。マギーはレイのもとを訪れ、サインが貰えたことを伝えます。喜びのレイとマギーは医師のもとを訪れ、帰りのタクシーで泣いてしまいます。レストランへ行くレイ、マギー、ドリー、フラニーそこにはクレイグと家族、マシューの姿もありました。楽しそうに笑顔で会話するレイと家族、そこには取り戻された家族の愛情がありました。
この映画の感想を投稿する