アナーキーの紹介:2014年アメリカ映画。麻薬王シンベリンの娘と後継者を巡って、シンベリンが溺愛する後妻が裏で操り、警察との抗争事件に発展させ、財産も独り占めにしようとする内容のクライムドラマです。シェイクスピア作の戯曲『シンベリン』を現代マフィアに置き換えて映画化した異色作品です。
監督:マイケル・アルメレイダ 出演者:イーサン・ホーク(ヤーキモー)、エド・ハリス(シンベリン)、ミラ・ジョヴォヴィッチ(クイーン)、ジョン・レグイザモ(ピザーニオ)、ペン・バッジリー(ポステュマス)、ダコタ・ジョンソン(イノジェン)、アントン・イェルチン(クロートン)ほか
映画「アナーキー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アナーキー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アナーキーの予告編 動画
映画「アナーキー」解説
この解説記事には映画「アナーキー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アナーキーのネタバレあらすじ:起
麻薬王のシンベリン(エド・ハリス)は、後妻クイーン(ミラ・ジョヴォヴィッチ)の息子クロートン(アントン・イェルチン)を、娘イノジェン(ダコタ・ジョンソン)の婿にしようとしていました。しかしイノジェンは、シンベリンの子分ポステュマス(ペン・バッジリー)と結婚してしまいます。
これに怒ったシンベリンは、ポステュマスを組織から追い出します。それでも忍び会うイノジェンはポステュマスにダイヤの指輪を渡し、ポステュマスはイノジェンにブレスレットを渡します。
ポステュマスは友人の紹介でヤーキモー(イーサン・ホーク)という男に会います。ヤーキモーは愛を語るポステュマスにカチンときて、「お前の愛する女が、本当にお前の事を思っているか賭けをしよう、オレが勝ったら指輪をもらう、お前が勝ったら1万ドルを渡す」と持ちかけます。ポステュマスも賭けに乗り、ヤーキモーは「女に2回合わせろ」と言います。
クイーンが行きつけの病院で医師に「動物を殺す薬品を作ってくれ」と頼んでいます。そして医師が薬品の入ったボトルを渡すと、クイーンはピザーニオ(ジョン・レグイザモ)に渡します。
シンベリンの家にローマ警察のカイヤスレーシャス(ヴォンディ・カーティス=ホール)がやって来ます。ローマ警察にみかじめ料を払えという命令でした。クイーンの口添えで、シンベリンはこれを全面的に断ります。するとカイヤスレーシャスは「わかった、戦争だ」と言って帰ります。
アナーキーのネタバレあらすじ:承
ヤーキモーがスーツ姿で軟禁中のイノジェンに会いに来ます。ヤーキモーは「ポステュマスからの頼まれものだ」と言って版画を渡します。そして「あなたに一目ぼれした」と言いながら、ポステュマスが女と浮気している写真の数々を見せます。そして「こんな酷い男だ、私はあなたを守りたい」と訴えます。
イノジェンは怒りだし、「私の父が聞いたら生きて帰れない。私には通用しない」と言います。するとヤーキモーは「あなたの愛は本物だった。実はポステュマスに頼まれ、あなたの愛を確かめに来たのだ」と言って、浮気現場の写真が合成だった証拠を見せます。納得したイノジェンに「今夜荷物を預かってくれないか」と言います。大きな荷物の中身はヤーキモーでした。
深夜に箱から出て、寝ているイノジェンを写真で写し、乳房のホクロを証拠として撮り、ブレスレットをはずして取ります。そしてヤーキモーはポステュマスにイノジェンの写真を見せ、証拠のホクロも見せ、ブレスレットを渡します。ポステュマスは負けを認め「イノジェンを殺す」と言って出て行きます。
そのころ街ではシンベリンらとローマ警察の銃撃戦が始まっていました。ベラリアスは二人の成人した息子と田舎で暮らしています。シンベリンの右腕だったベラリアスは裏切り者にされた腹いせに、幼いシンベリンの二人の息子をさらって出てきます。
アナーキーのネタバレあらすじ:転
ピザーニアがイノジェンに「ポステュマスからのメールです」と言って見せます。それはミルフォードヘブンで待っているというものでした。ピザーニオはイノジェンをバイクに乗せて走ります。
途中で「本当はポステュマスから貴女を殺せと命令されています。元自分の親分ですが私にはできません。ここで男になって一人でいなくなってください」と言って薬品の入ったボトルを渡しイノジェンと別れます。
居なくなったイノジェンを探せとシンベリンンがピザーニオに命令します。するとクロートンがイノジェンの部屋に入り、ミルフォードヘブンの地図を出したままのパソコンを見ます。ピザーニオに「イノジェンはポステュマスとここに行ったのか」と聞きます。ピザーニオが「そうです」と言うと「ポステュマスの服を着てポステュマスを殺した後、イノジェンをレイプしてやる」と言ってピザーニオに金を渡します。
髪を切ったイノジェンが、空腹で押し入った家は、ベラリアスの家でした。ベラリアス一家はイノジェンを迎え入れ、食事を一緒に取ります。クロートンがバイクでやって来ました。ベラリアスの息子がクロートンに話しかけます。クロートンがナイフで襲ってきたため、クロートンの首を切断して殺します。
イノジェンは薬品のボトルを飲んで眠ります。ベラリアスが二人の息子とクロートンの死体を布で包んで帰ってくるとイノジェンが死んでいました。3人は二人の遺体を岩場の谷に捨てます。
アナーキーの結末
クロートンの首が見つかり、『シンベリンの後継者殺される』とニュースが流れます。ベラリアスは「ヤバイ事になった」と言いますが、二人の息子は「戦う」と武器を持ちます。戦闘態勢に入ったシンベリン達の子分がポステュマスとヤーキモーを捕まえます。そのころシンベリンとベラリアスらは、警察を圧倒してカイヤスレーシャスを捕えていました。
そこへヤーキモーとポステュマスが連れて来られました。ヤーキモーの指輪がイノジェンが持っていたのものだと分かり、シンベリンが追及します。ヤーキモーは「ポステュマスと賭けをして、イノジェンの写真で騙して賭けに勝ったものだ。イノジェンには何もしていない」と言います。
するとポステュマスが「イノジェンを殺させたのはオレだ、早く殺せ」と言います。ピザーニオが「殺していません」というと、生きていたイノジェンが歩いてきてポステュマスと抱き合います。
その時、クイーンがクロートンの死を知って発狂して死んだと知らせが入ります。すると医師が「クイーンは、貴方の財産を乗っ取る為にイノジェンを殺そうと計画していた、劇薬の薬も頼まれたが、私が仮死状態になる薬しか入れなかった」と言います。シンベリンはクイーンの遺体を蹴り飛ばし「クロートンを殺したのは誰だ」と言います。
ベラリアスの息子が「オレだ」と言いました。ベラリアスが「この二人は20年オレが育てたが、本当はあんたの息子たちだ」と言います。シンベリンは二人の息子と抱きあった後、カイヤスレーシャスを解放し「みかじめ料を払ってやる」と言います。イノジェンとポステュマスはバイクでそっと立ち去りました。
以上、映画「アナーキー」のあらすじと結末でした。
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