APPLESEED アップルシードの紹介:2004年日本映画。近未来の地球、世界大戦で荒廃した廃墟で女性兵士デュナンは戦闘サイボーグ集団に襲われる。それを助けたのは世界の管理、復興を行っている都市、オリュンポスに所属するヒトミという女性と特殊部隊ESWAT、そして所属するサイボーグであり、デュナンとは旧知であり消息不明なっていたブリアレオスだった。彼等はデュナンをオリュンポスに連れ帰り、都市の一員として迎え入れるが、それは人類存亡に関する陰謀の始まりだった。士郎正宗原作の漫画を、3DCGで再アニメ化したSFアクション映画。
監督:荒牧伸志 声優:小林愛(デュナン)、小杉十郎太(ブリアレオス)、松岡由貴(ヒトミ)、小山茉美(アテナ)、藤本譲(ウラノス)、子安武人(ハデス)、仲木隆司、松岡文雄、永田博丈、桑垣紀彦、金子由之、西川幾雄、小山武宏(七賢老)
映画「APPLESEED アップルシード」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「APPLESEED アップルシード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「APPLESEED アップルシード」解説
この解説記事には映画「APPLESEED アップルシード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
APPLESEED アップルシードのネタバレあらすじ:起
廃墟となった都市に戦闘車両が侵入、そこを守備する部隊は戦闘準備を整えます。車両にはサイボーグが随伴しており、兵士を一人ずつ排除し、遂には女性デュナンを標的とします。しかし彼女は、若さ見合わない戦闘能力でサイボーグと渡り合って見せました。ですが火力の違いから仲間が次々に戦死し、彼女は取り囲まれます。そこにVTOLが現れ降下した集団が車両等を撃破、デュナンにはスタンガンを撃ち込み確保しました。状況が終了し、VTOLから降りてきた女ヒトミと、サイボーグの男ブリアレオスはデュナンを気遣います。二人はデュナンを、オリュンポスという最先端巨大都市に連れ帰りました。デュナンは夢の中で銃器の整備をします。その彼女にブリアレオスは偵察に出ると声を掛けます。デュナンが生身の彼を見たのはそれが最後でした。医療室で眠るデュナンをヒトミは気遣い近付きます。その瞬間、デュナンは早業でヒトミを人質に取りますが、それを制したのはブリアレオスでした。デュナンは、変わってしまった彼の姿を見て驚きます。ヒトミは、デュナンに現在の世情を説明します。世界大戦となった戦争は、勝者無くこの都市オリュンポス主導により終結していました。オリュンポスは優秀な人材を必要としており、デュナンが連れて来られたのはそのヒト集めの一環でした。詳しい説明は明日以降にと言ってヒトミは去ります。付き添っていたブリアレオスも、デュナンが父カールの形見として大事にしていた拳銃を返し部屋を出ます。デュナンは襲ってきた連中の心当たりを聞きますが、彼はないと素っ気無く答えました。行政長官アテナは、立法院の七賢老に傭兵を雇った事の叱責を受けていました。彼等は、ウラノス将軍に付け入れられる事を恐れ、時間がないと嘆きます。会議の終わったアテナは部下に、最悪の事態は免れたとしデュナンの確保を命じます。ウラノスの部下ハデスは次に行われる作戦の準備状況を視察します。準備された兵器の数々を見て彼は、バイオロイへの敵愾心を燃やします。その頃立法院は、結論は出尽くしたとしながらも、オリュンポスを管理するコンピューター、ガイアとの対話を開始しました。
APPLESEED アップルシードのネタバレあらすじ:承
デュナンは、ブリアレオスが化物になる悪夢で覚まします。ヒトミはデュナンを連れ出し平穏な街を案内します。彼女はこの都市では住民の半分が感情の抑止されたバイオロイドであり、その目的はヒト同士の緩衝剤である事で、その全てはガイアが制御していると話します。ですがバイオロイドへの恐れから、彼等を絶滅させると言われるDタンクというものがあるの事も話します。反重力制御まで実用化されている最先端の街で、バイオロイドがヒトを監視しているとデュナンは感じます。ヒトミはそれをウラノスのような物言いだと言います。アテナを始めバイオロイドには軍の指揮権がなくヒトのウラノスが握っていました。ですが、デュナンはその名に引っ掛かりを覚えました。その時デュナンは尾行に気付き、揺さぶりを掛けます。すると尾行車はすぐさま襲い掛かって来ました。デュナンは対応しますが、相手はサイボーグで武器のない彼女は追い詰められます。それを救ったのは、突如現れたブリアレオスでした。形勢を逆転された襲撃者は自害します。その最後にアップルシードの封印を解くなと残しますが、ブリアレオスは口封じのように止めを刺しました。ウラノスは、ハデスからカールの娘が来たという事を確認します。そしてハデスはウラノスに作戦の許可を求め、それは許可されました。デュナンは七賢老と面会します。彼等はカールを知っていて、バイオロイドの大半が彼の遺伝子を持っている事を説明します。彼等はデュナンに街の管理の仕組み、バイオロイドが生殖能力を抑制され、人工的延齢が必要な事を説明しました。七賢老はヒトミの延齢を遅れている事を指摘、そのような不便さを憂います。特殊部隊に入隊したデュナンの訓練が始まります。彼女はその実力を披露しますが、生意気に見えるその態度をブリアレオスは嗜めます。デュナンは冷たい彼に不満をぶつけますが、彼はデュナンを守る事だけが任務だとしか言いませんでした。訓練後、酒を飲んでいるデュナンの横にヒトミが座ります。彼女はデュナンに両親の事を聞きますが、カールは他界し、母の事は記憶がないと言います。ヒトミはデュナンとブリアレオスの関係を聞き、恋愛感情の事を聞きます。ヒトミはその感情を羨んでいました。デュナンは、整備士義経から強化装甲服、ランドメイトの説明を受けます。その時警報が鳴ります。ハデス達がバイオロイド関連施設の襲撃を行っていました。デュナンはランドメイトでブリアレオスと共に出動します。二人は会敵しますが何故かブリアレオスは照準を外し、一人を取り逃がしてしまいました。アテナは破壊された施設を視察、反バイオロイド派の犯行と見なし施設の封鎖を命じます。その頃延齢処理の遅れからヒトミが倒れてしまいます。
APPLESEED アップルシードのネタバレあらすじ:転
議会で強権的なアテナをウラノスが糾弾します。そこに賢老が口を挟み、ガイアがバイオロイドの活性化、生殖機能の復活を決定した事を告げます。ウラノスはその機能は破棄された筈だと問いますが、賢老はそのアップルシード計画でバイオロイドを新人類と発展させると宣言します。デュナンは倒れたヒトミを見舞います。七賢老、そしてアテナは、ヒトミを含めたバイオロイドを救う為に、ギリアム博士のアップルシードが必要だと言います。アテナは、七賢老に強要されるようにデュナンに探索を命じます。デュナンとブリアレオスを含めたチームはアップルシードの手掛かりを求め海上の研究所に向かいます。研究所でデュナンはアテナが秘匿していたデータディスクを使い、過去の立体映像を投影させ始めました。そこにはアテナに退去を促されながら何かの処理をするギリアム博士がいました。そこに少女が入ってきます。そしてデュナンは思い出します。博士が母親で、自分がデータを記録したペンダントを託されて居た事をです。それは、アテナに渡せと言われていました。その後博士は、突入して来た軍隊からデュナンを庇って撃たれ、倒れました。全てを思いだしたデュナンは泣き崩れます。そこにハデス達がやってきます。ハデスは、全ての手引きがブリアレオスによるものだと暴露しますが、隙を突かれ二人に逃げられてしまいます。屋上まで逃げたブリアレオスは、デュナンにペンダントを渡せと頼みますが、彼女は彼に不信を抱きそれを拒絶します。そこにハデスが追い付き、更にウラノスが現れます。ウラノスはバイオロイドの陰謀論を口にしますが、彼女は同族を殺さないバイオロイドを信じると反発します。ブリアレオスもまたデュナンの両親を擁護し、そしてアテナが活性化を阻んでいた事を告げます。しかし立法院は押し切り、更にDタンクの破壊も目論んでいました。ブリアレオスは彼等のクーデターにすら裏があると言います。その時ハデスが発砲、上司だったカールから受けた懲罰の恨みからブリアレオスを撃ちます。ブリアレオスは被弾しながらもデュナンを抱え海へ飛び込みます。その最中、デュナンはハデスの頭部を撃ち抜きました。二人は何とか海岸まで辿り着きます。重傷のブリアレオスは自分をサイボーグ化した立法院の指示で裏切った事を詫び、その企みを阻止するよう告げます。その二人の所に、反重力ユニットを積んだデュナンのランドメイトがやってきます。搭乗者は義経で、救急処置を行います。デュナンは彼にブリアレオスを任せオリュンポスに戻ります。
APPLESEED アップルシードの結末
オリュンポスに戻ったデュナンはペンダントをアテナに渡します。アテナは早速アップルシードの封印を解き、ヒトミを始め彼女等の命は救われました。デュナンは七賢老を睨みつけ、母親を殺した経緯を聞き出します。七賢老は、ヒトとバイオロイドは相容れず、ヒトが地球を滅ぼすとガイアが予測したと語り始めました。そして、Dタンクに内包されたのヒトの生殖機能を奪うウィルスを使い、バイオロイドに地球を託す事を決断していました。しかしそれをアテナが阻止しました。彼女は、ヒトの滅亡を阻止する為に行動し、ウラノスとも和睦して居ました。しかし七賢老は、都市防衛用ロボットの多脚砲台を起動させます。その主砲による零距離射撃ならタンクを破壊できました。多脚がタンクに向かい始めます。強力な多脚を止める為部隊が展開しますが、その阻止は無理と思われました。その時、ヒトミが指令機の7号機を手動停止させれば、他の機体も停止すると教えてくれます。更に部品交換を終え、飛行ユニットを装備したブリアレオスが現れます。デュナンは止める七賢老に、自分達の未来は自分達で掴むと7号機に向かいます。巨大で重火力、重装甲の多脚は、悠然とタンクに向かいます。デュナン達は援護を貰い、何とか7号機に取り付く事が出来ました。デュナンは手動停止処理を行います。しかし最後のパスワードが戦闘による影響で入力できませんでした。多脚がデュナンを狙い、それをブリアレオスが身を挺して庇いますが、飛行ユニットを失い落下します。デュナンは咄嗟に彼の手を掴みました。片手ではパスワードの入力もままならず、ブリアレオスは手を放せと言います。しかしデュナンは拒絶し、どうにか入力しようとします。その間も多脚は進み、タンクが間近に迫ります。彼女が母を思った時、パスワードが突然入力され、デュナンは停止スイッチを押しました。多脚が停止し、危機は回避されました。パスワードが入力された理由判りませんでしたが、ブリアレオスは任されたんだとデュナンに告げます。この事件で何も変わる事はありませんでした。それによりヒトの罪は深まったが、デュナンはこの世界で、自分の子孫達、本当の新人類の為に闘って行く事を決意しました。
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