バンビの紹介:1942年アメリカ映画。森の王様の雄鹿を父に持つ小鹿のバンビが、優しい母親や友だちと様々な経験をしながら成長していく物語。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが製作した長編作品のうち5番目にあたる。途方もない時間と苦労をかけてリアルに再現された動物たちの動きや自然の描写は、今もなお観る人を驚かせる技術であり、当時のアニメーターたちの熱意がうかがえる作品となっている。
監督:デイヴィッド・ハンド 声の出演:ドニー・ドゥナガン(少年のバンビ)、ジョン・サザーランド(大人のバンビ)、ピーター・ベーン(とんすけ)、スタン・アレクサンダー(フラワー)、ポーラ・ウィンスロー(バンビの母親) ほか
映画「バンビ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バンビ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バンビの予告編 動画
映画「バンビ」解説
この解説記事には映画「バンビ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バンビのネタバレあらすじ:起
ある晴れた春の朝、森では動物たちが騒々しく騒いでいます。ふくろうは何事かと問うと「王子様が生まれたんだよ!」と返事が返ってきたので森の仲間たちと共に鹿のいる穴倉へ向かいます。そこには母親のそばで生まれたばかりの小鹿が眠っていました。うさぎの子供であるとんすけが母親に名前を何にするのかと問うと母親は少し迷ったあと「バンビ」と答えます。バンビの父はこの森の王様なのです。バンビはその後、母親と共に森を探検します。生まれて初めて目にする生き物や植物に興味津々のバンビ。バンビは元気いっぱいのとんすけと、女々しいスカンクのフラワーと仲良くなり、しばらくすると他の鹿の家族と出会います。ファリーンという名のとてもかわいい子供の女鹿はバンビに積極的に交流しようとしますが、シャイな性格のバンビは隠れてばかりいるのでした。
バンビのネタバレあらすじ:承
ある日、母親と共に草原へと向かったバンビは、そこに美味しい草があることを知ります。お腹が空いていたバンビは無我夢中で草を食み始めますが、母親が突然あたりをきょろきょろ見回します。そしてバンビに「早く隠れて!走って!」と叫びました。狩りをしに来た人間が猟銃を打ち鳴らす中、必死に逃げるバンビは何とか巣穴へたどり着きます。ホッとして振り返るとそこには母親の姿がありません。バンビは母親を探し始めますが、いくら呼んでも返事は帰ってきません。泣きながら森を歩いていると、そこに突然立派な大人の雄鹿が現れ「ママはもう、お前のそばにはいない。」と言います。母親は人間によって殺されてしまったのです。悲しみに暮れるバンビは、父であるその雄鹿と共に森を歩くのでした。
バンビのネタバレあらすじ:転
季節が巡り、森に再び春がやってきます。恋の季節になった森は「浮かれ頭」の動物たちでいっぱいです。バンビ、とんすけ、フラワーはすくすく育ち青年になっていました。自分たちは浮かれ頭にはならないと豪語するものの、フラワーととんすけは出会った女の子に夢中になってしまいます。そんな中、バンビは美しい女鹿と対面します。その女鹿は、幼い頃からバンビに好意を抱いていたファリーンでした。ファリーンと仲良く過ごすバンビでしたが、別の雄鹿がファリーンを奪おうとしてしまいます。怒ったバンビは雄鹿と激しく戦い、見事に撃退してファリーンを助けます。そんな中、バンビは森に狩りをしに来た人間の撃った弾に当たり、倒れてしまいます。気が付くとあたりは火の海。人間が森に火を放ったのです。
バンビの結末
動けないでいるバンビの元に、一頭の雄鹿がやってきます。父親が助けに来てくれたのです。バンビは父親の言葉に奮い立ち、なんとか立ち上がります。バンビの父親は森の中で一番長生きをしており、森のことについては誰よりもよく知っています。その父親の後をバンビは必死に追いかけます。しかし、遂に滝に追い詰められ、そこへ燃え盛る炎と共に巨木が倒れてきたのです。二頭はとっさに滝に飛び込み、何とかこの危機を脱しました。その後、火の手が来ない安全な場所へ行くと、一足先に難を逃れたファリーンがバンビの名を呼んでいます。バンビはファリーンとの再会を果たしました。数年後、森で双子の小鹿が生まれます。バンビとファリーンの子供です。そして父親から王位を継いだバンビは、森の王様になりました。
子供のころ見たことがなく、ディズニーで英語の勉強をしようと思って初めてしっかり見ましたが、とてもかわいくておすすめです。ちょっとリアルめの動物の、森の中だけの話なので、大人が見るとつまらなそうと思っていましたが、さすがディズニー。動物を描かせたらかないません。可愛いデザインと動き、子供の声優のかわいらしさ(英語)、音楽、背景の季節ごとの森の様子も素晴らしい。これを何百回と映画館で手塚治虫が見たそうです。アニメ制作を志した手塚ですが、とてもかなわず漫画の神様になりました。ディズニーのすごさがわかる作品。1942年の作品ですが、今見ても子供は食いつくでしょう。道徳的なので教育にもなります。家族で見るのもぴったりです。