ブラック・ジャックの紹介:1996年日本映画。20世紀末、オリンピックで脅威的な世界記録を出す選手が多数出ました。スポーツ以外の分野でも驚異的な活躍をする超人類と呼ばれる人が増え始めました。そのころ過去にブラックジャックが手術をした少女の病気が再発し死亡しました。彼女も超人類であったためブラックジャックは研究センターに協力をすることになりました・・・という内容のサスペンスアニメです。
監督:出崎統 声優:大塚明夫(ブラック・ジャック)、涼風真世(ジョー・キャロル・ブレーン)、水谷優子(ピノコ)、星野充昭(エリック・カデリィ)、井上喜久子(ベティ・マッコール)、若本規夫(ニコラス・ドリス)、折笠愛(エレン・シュライア)、近藤玲子(リサ・シーゲル)、ほか
映画「ブラック・ジャック(1996年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブラック・ジャック(1996年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブラック・ジャック(1996年)」解説
この解説記事には映画「ブラック・ジャック(1996年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブラック・ジャックのネタバレあらすじ:起
20世紀最後のオリンピックでは驚異の世界新記録が生まれていました。棒高跳び7m、女子陸上100mの9秒61など、他の競技でも記録が量産されていました。専門家はこの選手たちを超人類と呼びました。オリンピックの2年後、超人類はスポーツ界に限らず、あらゆるジャンルで頭角を現し始めました。超人類に共通しているのは、突如として才能が目覚めたことでした。ある日ブラックジャックに一本の電話が入りました。過去にブラックジャックが手術をしたリサという少女の病気が再発したと言うのです。オペは完璧だったと豪語するブラックジャックは早速駆けつけました。ブラックジャックの処置もむなしくリサは死亡しました。家族に謝り、治療費を返還する約束をして帰ろうとした時、父親がリサの最後の絵画をもらってくれと言いました。ブラックジャックは断りましたが、ピノコが受け取りました。そしてブラックジャックはリサの病理解剖に立ち会いました。リサの内臓は90歳並みの老化した状態になっていました。この日以降ブラックジャックの家の留守電に連絡をくれという女性からのメッセージが入るようになりました。
ブラック・ジャックのネタバレあらすじ:承
テレビでは棒高跳びで7mの世界記録を出したニコラスの記者会見をやっていました。異常な汗の出方にブラックジャックが違和感を感じていました。会見終了後ニコラスは倒れ病院に担ぎ込まれました。ブラックジャックはアメリカでオペをしていました。そこに一人の女性が入って来て、ブラックジャックの仕事を取り上げ、自分でメスを入れました。オペが終わると女性は、留守電に入れたキャロルだと名乗り、自分の仕事の、入院中の超人類を救う為の協力を求めました。ブラックジャックが断るとピノコの誘拐をほのめかしました。実はブラックジャックの所に二人の絵画バイヤーが来ていました。リサの絵を超高額で売ってくれというのでした。事情を聞くとリサは絵画の世界での超人類だと言いました。ブラックジャックは契約金200万ドルで了承しました。研究センターに行くと、棒高跳びのニコラスを始め、女子100mの記録保持者、天才ピアニストなどの超人類がいました。キャロルの話では現在40名の超人類が入院して17人が死亡したと言いました。その夜女子100mの選手が死亡しました。ブラックジャックは早速原因の究明を始めました
ブラック・ジャックのネタバレあらすじ:転
ブラックジャックはこの病気の原因は脳下垂体にあると言いました。そして死者の脳下垂体から緑色の物体を見つけたブラックジャックはニコラスの脳下垂体の手術の要望をキャロルに伝えました。実はキャロルはブレーン製薬会社の会長の娘で、研究員という肩書きながら実質のセンターのトップでした。その為この手術もOKを出しました。その時、武装した集団MSJが乱入してきました。彼らは戦う医師団と呼ばれ、人体実験などを排除しようという団体でした。団長の要望で、ニコラスの脳手術をして、ニコラスに真実を喋らせてくれと頼みました。MSJによるとこの超人類の病気はモイラシンドロームと呼ばれ、ブレーン製薬の新薬エンドルフアーによるものだと言います。脳にエンドルフィンを過剰に発生させ、極限まで力を発揮させるものでした。しかしブラックジャックの調査でエンドルフアーにはウイルスが紛れ込んでいることがわかりました。新薬開発のきっかけは砂漠のラリーで行方不明になった男マイケルが2週間後に発見され、それ以来無敵の勢いのレーサーに変身したことから、マイケルのさまよった砂漠を調査した結果、砂漠のある一帯にあるカビから大量のエンドルフィンが発見され、それをブレーン社が生成したものでした。そしてブレーン社直営の病院に来た患者に人体実験として投与していたのでした。
ブラック・ジャックの結末
逃亡したキャロルはブレーン社から命を狙われていました。ピノコを取り戻し、キャロルと再会したブラックジャックはリサへの人体実験の事を聞きました。リサは自分の少女時代に似ていたから投与したと言いました。そして自分の生い立ちも話し始めました。厳選された精子と卵子から人工授精された子供でした。数十人作られた子供から、選りすぐりの子供であるキャロルをブレーン会長が養女としていたのでした。怒るブラックジャックにキャロルは、『私たちがのんでいるワインにはエンドルフアーの原液が入ってのよ』と告げました。ブラックジャックとキャロル、そしてMSJのメンバーは砂漠の製薬工場に向かいました。ここでエンドルフアーが生成されていました。しかしブレーン社の武装兵士らに襲撃されました。二人は砂漠のエンドルフィンのある場所に着きました。その間モイラシンドロームの末期症状になっているキャロルは何度も血を吐いていました。ヘリがやって来てキャロルを射殺しました。ブラックジャックもすでに末期症状で血を吐いて倒れました。目覚めるとジプシーに助けられていました。この地に暮らすジプシーたちはブラックジャックにフルジュームの液体を飲ませていました。この液体こそがモイラシンドロームの特効薬でした。すべてが終わり、ブラックジャックはMSJへの参加を求められましたが断り、ピノコと二人で闇の医者を続けるのでした。
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