僕は友達が少ないの紹介:2014年日本映画。平坂読原作のライトノベル「僕は友達が少ない」を映画化した作品。友達の少ない青年を主人公にした、その心の葛藤や動きを表現した作品。青年に個性豊かな奇妙な友人が数少ないながらできますが、その友人たちに振り回されます。青春時代をドラマやアニメのようにきらきらと過ごした人にスポットをあてるより、青春を理想と現実に悩みながらもがき苦しんできた人の方が多いのではと思います。そういったきらきら青春映画と一線を引いた不思議な映画だとも言えます。
監督:及川拓郎 出演:瀬戸康史(羽瀬川小鷹)、北乃きい(三日月夜空)、大谷澪(柏崎星奈)、高月彩良(楠幸村)、神定まお(志熊理科)、ほか
映画「僕は友達が少ない」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「僕は友達が少ない」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「僕は友達が少ない」解説
この解説記事には映画「僕は友達が少ない」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
僕は友達が少ないのネタバレあらすじ:隣人部
主人公の羽瀬川小鷹(瀬戸康史)は、金髪で目つきが悪いせいか、なぜか友達が一人もいませんでした。金髪は染めている訳ではなくハーフのためでした。実際は人見知りで極度の緊張型人間でした。
小学生の頃、小鷹はその金髪のことでクラスメイトからいじめられているところを助けてくれた男の子と友達になりましたが、その子は転校してしまいます。それ以来友達がいませんでした。
小鷹は高校でもその風貌から不良呼ばわりされて、根も葉もない噂を立てられて、クラスメイトが近付き難い存在へとなってしまっていました。不良に絡まれても運動神経の良さから、いつも逃げることが出来てしまうため、命を狙われる程の不良だとも言われてしまいます。
そんな小鷹ですが、心の中では友達が欲しいと思っていました。ある日、透明人間と楽しげに話すような仕草をしている三日月夜空(北乃きい)を目撃します。何をしているのかと問う小鷹に、エア友達と話しているだけだと彼女は答えます。
夜空もその口の悪さときつい性格から友達がいませんでした。彼女も友達を欲しいと思っており、友達を作るための「隣人部」という部活を結成しようと小鷹を誘います。
僕は友達が少ないのネタバレあらすじ:隣人部の個性的なメンバー
やがて隣人部には個性的で強烈なキャラクターが集まってきます。
市議会議員の一人娘で容姿端麗ですが、女王様気質のため同性の友達が全くいない星奈。美少女なのにも関わらず男子として育てられたため、振る舞いが男子でありそのことでクラスメイトから戸惑われ友達のいない幸村。天才的頭脳を持ち数々の企業と発明家として契約しており、他の生徒と接触がないため友達のいない理科。学園のシスターであり飛び級で進学したが、あまりに口が悪く発言が幼稚なため友達のいないマリア。趣味がマニアックすぎて友達のいない人見知りの小鷹の妹の小鳩が隣人部に入部します。
僕は友達が少ないのネタバレあらすじ:夢の妄想機械
隣人部は放課後にゲームをしたりカラオケに行ったりと、まったりと過ごしていましたが、生徒会長から目を付けられ廃部を勧告されてしまいます。そのためメンバーは学校のみんなから煙たがられ嫌がらせを受けます。
そんな中、発明家の理科がある妄想機械を発明します。この機械を使うと自分が望むような立場になり、普段の生活がきらきらしたものと変わる夢の機械でした。メンバーは現実の厳しさから逃れるようにこの機械にはまっていきます。
女王様気質である星奈はどっぷりとはまってしまい、メンバーが助けに行くことになります。あまりにも本人がどっぷりはまってしまうと、助けに行ったメンバーも夢に巻き込まれるという事態に陥ります。
僕は友達が少ないのネタバレあらすじ:夜空を助けに行く
星奈はなんとか妄想機械から脱して現実世界へ戻れますが、今度は現実世界へ引き戻す手伝いをした夜空の方が、妄想機械の世界へとらわれてしまいます。
彼女は強気の発言とは裏腹に、自分に自信がなく意外にも妄想世界へ逃げ込んで心を閉ざしてしまいます。
夜空を助けるために小鷹はこれまでの夜空の行動を思い返します。そして夜空が小学生の時に自分を助けてくれて、唯一友達になってくれた空という少年だったことを思い出します。
その頃、夜空はほとんど男の子として生活していたのでした。妄想世界から抜け出せない夜空を小鷹たちは助けにいきます。
僕は友達が少ないの結末:友達になれる確率
夜空の妄想の世界へと潜り込んだ小鷹は、夜空を助けるために戦います。夜空のところへたどり着いても彼女は眠ったままです。
痺れを切らした星奈は、みんなでカラオケに行った時に夜空が歌った歌を大声で歌います。星奈は隣人部の中で夜空ととても相性が悪かったのですが、自分を妄想の世界から救ってくれた夜空に友情を感じ歌を歌ったのでした。
その声で目覚めた夜空は、妄想の世界から脱することが出来ます。そして自分の本当の名前を小鷹に名乗ります。
隣人部の皆は妄想の世界から脱して現実を見ながら、部の活動を行います。そんな隣人部をコケにしようと生徒会長たちがやってきますが、彼らは見事に追い払うのでした。
以上、映画「僕は友達が少ない」のあらすじと結末でした。
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