カードキャプターさくら 封印されたカードの紹介:2000年日本映画。テレビアニメ「カードキャプターさくら」シリーズの劇場版第2作目。魔力を秘めた<クロウカード>を全て<さくらカード>に変え、平和な日々を送っていたさくら。町のお祭りが近付く中、思いがけず香港に帰っていた小狼と再会する。小狼の告白にまだ返事をしていなかったさくらは自分の想いを口にしようとするが、なかなか上手くいかない。その頃、町では最後のクロウカードが不思議な現象を起こし始めていた。
監督:浅香守生 声優:丹下桜(木之本桜)、岩男潤子(大道寺知世)、久川綾(ケルベロス)、小野坂昌也(ケルベロス)、関智一(木之本桃矢)ほか
映画「カードキャプターさくら 封印されたカード」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カードキャプターさくら 封印されたカード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カードキャプターさくら 封印されたカードの予告編 動画
映画「カードキャプターさくら 封印されたカード」解説
この解説記事には映画「カードキャプターさくら 封印されたカード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カードキャプターさくら 封印されたカードのネタバレあらすじ:さくらの日常
舞台は日本、架空の町友枝町。友枝小学校の6年生になった木之本桜(さくら)は、魔術師クロウ・リードの生まれ変わり柊沢エリオルの試練を乗り越え、<クロウカード>を全て<さくらカード>に変えて新しい主としての生活を送っていました。エリオルの屋敷があった丘の上には遊園地が建設され、町のお祭り<なでしこ祭>の開催も迫っています。友枝小学校ではさくら達のクラスが代表として劇を披露することになっていました。さくらはお姫様役に抜擢され、毎日のように練習に励んでいます。セリフの練習をしながら、さくらが思い出すのは香港にいる李小狼のこと。カードの試練に挑むさくらをいつも助けてくれた小狼は、香港に帰る際好きだと告白してくれました。さくらはその返事をまだしていません。さくらも小狼に恋をしていましたが、直接会って返事をしたいと思っていたのです。そんなさくらの想いに呼応するように、小狼に対する想いからさくらが創り出した<名前のないカード>が光ります。
カードキャプターさくら 封印されたカードのネタバレあらすじ:再会と異変
翌日、さくらは親友の大道寺知世と一緒に遊園地に足を運びました。そこでクロウカードの気配を感じたさくらは走り出し、思いがけず小狼と再会します。彼のいとこ李苺鈴も一緒でした。どうやら知世と苺鈴がこっそりさくら達の再会を計画していたようです。小狼を家に招いたさくらは、告白の返事をしようと勇気を振り絞りました。しかしさくらの相棒でカードの<守護者>ケルベロスや、兄桃矢とその友人月城雪兎の登場でタイミングを逃してしまい、返事は明日以降に持ち越しとなります。その夜、さくらが気付かない内にさくらカードの1枚が消えてしまいました。カードが向かったのは丘の上の遊園地。そこには悲しい表情をした少女がいて、さくらカードは彼女の前で消えてしまいます。
カードキャプターさくら 封印されたカードのネタバレあらすじ:最後のクロウカード
翌日。友枝小学校に小狼と苺鈴が現れ、クラスメイトも再会を喜びます。さくらは何とか小狼に返事をしようとするのですが、タイミングが悪かったり邪魔が入ったりと、なかなか言い出すことが出来ません。痺れを切らした苺鈴は、さくらと小狼、知世を遊園地に誘います。そこでさくらに返事をさせようという計画でしたが、遊園地で思わぬ出来事が起こりました。さくらと小狼が、もう存在しないはずのクロウカードの気配を感じ取ったのです。2人が気配を追ってミラーハウスに入ると、鏡の中に悲しい顔をした少女がいました。少女が「返して、私のお友達」と呟くと、さくらカードが数枚奪われてしまいます。魔法も通用せず、何も出来ないまま帰宅したさくらのもとにエリオルから電話がかかって来ました。エリオルによると、謎の少女の正体は53枚目のクロウカード、<無(ナッシング)>。屋敷の下にずっと封印されていたのですが、屋敷が解体されたことで発動してしまったようです。クロウカードは全て何かを生み出すプラスの力を持っていると説明するエリオル。そしてプラスの力があるためには同じだけのマイナスの力が必要で、そのマイナスの力を持ったカードが封印されていた無のカードなのです。他のクロウカードが全てさくらカードになったことで、バランスが崩れ無のカードの封印が完全に解けてしまいました。無のカードは全てを消し去る能力を持っていると聞き、最近ポストや橋が忽然と消えたことを思い出すさくら。無のカードはさくらのカードを奪うために、これから更に物や人を消していくだろうとエリオルは警告します。無のカードをさくらカードに変えれば再び均衡は保たれますが、その代償として、その時最も魔力が強い者の一番大事にしている想いが消えてしまうそうです。さくらはその事実に強いショックを受けました。
カードキャプターさくら 封印されたカードのネタバレあらすじ:さくらの迷い
なでしこ祭は翌日に迫っていました。さくらは学校で、無のカードとその対処法について小狼に説明します。話を聞いた小狼は、他に方法が無いなら仕方ないと冷静に呟きました。その言葉に傷ついたさくらは走り去り、途中で雪兎にぶつかります。雪兎はケルベロスと対をなす<守護者>であり、もう1人の自分でもあるユエと替わります。話を聞いたユエは憤りながらもさくらを励ましました。なでしこ祭当日。学校で最後の準備に追われていると、突然さくらカードが奪われます。学校に無のカードが現れたのです。さくらは咄嗟に魔法で皆を眠らせますが、それが原因で王子役のクラスメイトが怪我をしてしまいました。そこで劇を見学していてセリフを覚えていた小狼が代役に選ばれます。夜になり、さくらが迷いを捨てられないまま劇は始まりました。ところがその最中、無のカードが襲来します。黒い球体に飲み込まれた物や人が次々消され、残ったのはさくらと小狼、知世と苺鈴。そして真の姿になったケルベロスとユエだけです。さくらは町の惨状に、戦う覚悟を決めました。
カードキャプターさくら 封印されたカードの結末:一番大事な想い
さくら達は無のカードが潜む遊園地に乗り込みます。しかしクロウカード52枚分と同等の力を持つ無のカードは強敵で、さくらと小狼以外は消されてしまいました。クロウの創ったものの攻撃は、無のカードには通用しないようです。小狼は自分の術の力で対抗しますが、強大な魔力の前に返り討ちにされてしまいました。さくらは諦めずに戦いますが、カードを全て奪われてしまいます。ずっと1人で寂しかったと語る無のカードは、これで友達を取り戻したと考えているようでした。さくらは「そんなのお友達じゃないよ!」と叫びます。相手を一方的に自分のものにするのは間違っているとさくらが話すと、呼応するようにさくらカードが無のカードから離れていきました。さくらは泣き崩れる無のカードを優しく受け入れます。そしてついに、無のカードをさくらカードに変える瞬間がやって来ました。小狼に返事をしておくべきだったと後悔するさくら。しかし無のカードが代償に選んだのは、さくらを追って来た小狼の想いでした。1日にたくさんのカードを使ったさくらは魔力を大きく消費しており、現時点で最も魔力が強いのは小狼だったのです。はじめからそれを狙っていた小狼は、さくらを見つめたまま黒い球体に飲み込まれました。さくらが彼の名前を叫ぶと、唯一残っていた名前のないカードが発動します。「泣かないで。大丈夫よ」という声にさくらが顔を上げると、名前のないカードと無のカードが融合して生まれた<希望(ホープ)>が現れました。これによって小狼の想いは守られ、さくらはようやく自分の想いを伝えます。町が朝日に包まれ、全てが元に戻りました。さくらが小狼に飛びつき、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画カードキャプターさくら 封印されたカードのあらすじと結末でした。
すごい良い話ですよね。私も感動して泣いた事があります。皆消えたりする異変はホラー感がありますが、最後は感動しました。