カーズの紹介:2006年アメリカ映画。ピクサーが贈る人気アニメーションシリーズの第1弾カーズです。車や乗り物が擬人化された世界で、レースに情熱を掛ける若きスポーツカーの友情や恋、成長などを描いています。
監督:ジョン・ラセター 声の出演:オーウェン・ウィルソン(ライトニング・マックィーン)、ラリー・ザ・ケーブル・ガイ(メーター)、ボニー・ハント(サリー)、ポール・ニューマン(ドック・ハドソン)、トニー・シャルーブ(ルイジ)ほか
映画「カーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カーズの予告編 動画
映画「カーズ」解説
この解説記事には映画「カーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カーズのネタバレあらすじ:起
ここは車や乗り物が擬人化された世界。この世界の最高峰レース「ピストン・カップ」シーズンの最終レース「ダイナコ400」に参戦した若きレーサーのライトニング・マックィーンは初の新人チャンピオンを狙っていました。レース終盤はマックィーンと大ベテランのキング、乱暴なチック・ヒックスとのデッドヒートになりましたが、マックィーンはピットクルーの指示を無視してタイヤ交換を忘れたためゴール寸前でパンクしてしまい、何とか3台同着でゴールインし、1週間後にカリフォルニアのレースで決着をつけることになりました。
カーズのネタバレあらすじ:承
マックィーンはトレーラーのマックに乗ってカリフォルニアへ移動していましたが、途中でマックの居眠り運転により振り落とされてしまい、ルート66沿いの田舎町「ラジエーター・スプリングス」に迷い込んでしまいます。しかもスピード違反と道路を壊した罪で逮捕されてしまったマックィーンは裁判にかけられ、町を仕切る長老ドック・ハドソンはマックィーンを町から追い出そうとします。しかし女性弁護士兼ホテルオーナーのサリーの計らいにより、マックィーンは町からの退去と道路の舗装を賭けたレースを受けて立ちますが敗れてしまい、結局道路の補修をさせられる羽目に。
カーズのネタバレあらすじ:転
そんな中、マックィーンは錆びだらけのレッカー車・メーターと出会い、やがて熱い友情を育んでいきます。そしてマックィーンはサリーに淡い恋心を抱くようになります。そんなある日、マックィーンはドックが「ピストン・カップ」を三度も制した伝説のレーサーだったことを知ります。サリーから今はすっかり寂れてしまったこの町はかつては賑やかだったことを知ったマックィーンは、この町のために一肌脱ぐ決心をします。翌日、マックィーンは町でタイヤや燃料などを買い、塗装も塗り替えて気合いを入れ直します。
カーズの結末
いよいよカリフォルニアはレース当日がやってきました。マックィーンの元には「ラジエーター・スプリングス」の住民たちが駆け付け、みんなでピットクルーを買ってでます。そしてマックィーンは住民たちの協力を得てレースを有利に進めますが、終盤でキングがチックの乱暴な運転により激突されてクラッシュしてしまいます。それを見たマックィーンは敢えてゴール手前で停車し、優勝をチックに譲りながらもキングを後押ししてゴールインします。マックィーンとキングには称賛が寄せられ、チックには大ブーイングが浴びられました。レース後、マックィーンは仲間たちと共に「ラジエーター・スプリングス」に住むことを決め、町もかつての賑わいを取り戻そうとしていました。
以上、映画カーズのあらすじと結末でした。
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カーズのレビュー・感想
2006年公開のカーズには、監督のジョン・ラセターのこだわりがたくさん詰まっている。素晴らしい映像が多数出てくるが、これらは実在する。映画カーズは主人公のライトニング・マックウィーンがレースに参加しているとこから始まる。このレースではマックウィーンを含む3台が残り、最後の1台を決めるためにカルフォルニアへ行く事に。その途中で事故にあい田舎町に迷い込むのだが、そこで登場するのが旧国道「ルート66」だ。映像をリアルにするために思考を凝らしたのだそうだ。隠れキャラクターを探す。思考を凝らしたと言えばこれだろう。カーズは映画の中で隠れキャラクターが数多く登場するので探してみて欲しい。1つだけ例に挙げると、「メリダと恐ろしの森」のキャラクターが登場する。ルート66で描かれる人間関係。マックウィーンはルート66で過ごすことによって、人間らしい心を取り戻し恋もする。ここで人間と書いたのは監督のラセターが、車ではなく人間として描きたがっていたからだ。目はフロント部分に描き人間らしく、前のタイヤを手に見えるようにした。これにより、あの綺麗な細やかな動きができるようになっている。カルフォルニアに着き、マックウィーンはレースに出る。キングとチック・ヒックスと1位を競う。レース中に、チック・ヒックスの乱暴な運転でキングがクラッシュする。そしてキングが1位に。そこで諦めずに、マックウィーンはチック・ヒックスを後ろから押して一緒にゴールする。結果的に二人が祝福されて映画カーズは終わる。最初のレースでは1位をとることしか考えていなかった彼が、友人を助けるという大切なことを学んだようだ。
「カーズ」感想・レビュー
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「カーズ」はキャラがあの見た目なので、「車の擬人化」「キャラ付け」って感じで、子供向けな映画だという印象を与えると思うんですが、
努力の大切さ、周りの気遣いの大切さを教えてくれる良作だと思うんです。
主人公のマックイーンが、最初は威張り散らしてて、自己チューだった奴なんで、「いけ好かねえ」奴だったんですが、
映画の最後は、ライバルを気遣って逆走するんですからね。そのファインプレーに観客も大賑わいで。やっぱり気遣いって大切。 -
カーズが狭い世界から広い世界に出て行った時の成長を見られる映画だと思います。車の世界のお話ですが、人間に置き換えても充分に濃いストーリーだと思います。カーズの車としての性能面の成長だけではなく、徐々に精神面も成長していくところが見どころだと思います。
天才的、けれど独りぼっちの主人公。最初はワガママで嫌な感じしかしませんでしたが、実は寂しいと思っている面があって少しずつ好きになっていきました。また主人公が迷い込んだ町の住人達がまた面白い人(車)ばかりで…特に主人公の親友となるメーターは損得を考えず無条件で相手を信用してくれる、現実にはなかなかいないとても素敵な車です。当たり前と言っては当たり前なんですが、車やレースの知識があるとより楽しめます。しかし車に無頓着だった私が見てもとてもおもしろい映画なのでおすすめです。