カオス・ウォーキングの紹介:2021年アメリカ,カナダ映画。西暦2257年、人類が環境破壊の進んだ地球を離れてたどり着いた新世界<ニュー・ワールド>。ここでは男は頭の中の考えや心の中の想いが<ノイズ>として全てあらわになり、女は死に絶えてしまった。やがて自らのノイズをコントロールできる唯一の男プレンティスが首長となり、街を支配する。そんな中、地球からの偵察船が墜落し、たったひとりの生存者となったヴァイオラはトッドと出会う。ヴァイオラが交信しようとしている本船を奪って、この星全体を支配しようとしている首長から彼女を守ろうとするトッドをたくましく描く。原作は、ガーディアン賞、カーネギー賞など数々の文学賞を制するベストセラー作家パトリック・ネスのSF小説『心のナイフ』。
監督:ダグ・リーマン 出演:トム・ホランド(トッド)、デイジー・リドリー(ヴァイオラ)、マッツ・ミケルセン(プレンティス首長)、デミアン・ビチル(ベン)、シンシア・エリヴォ(ヒルディ)、ニック・ジョナス(デイヴィー・プレンティス・ジュニア)、デヴィッド・オイェロウォ(アーロン牧師)ほか
映画「カオス・ウォーキング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カオス・ウォーキング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カオス・ウォーキングの予告編 動画
映画「カオス・ウォーキング」解説
この解説記事には映画「カオス・ウォーキング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カオス・ウォーキングのネタバレあらすじ:起
2057年、ニュー・ワールド。
地球は環境破壊により汚染され、人類は新天地を求めてこの地へたどり着きました。しかし、ここでは男は頭の中の考えや心の中の想いが<ノイズ>となって全てあらわにされてしまい、女は死に絶えてしまいました。
ここ、プレンティスタウンを支配しているのは、唯一ノイズをコントロールできるプレンティス。この街で最後に生まれたトッドは、亡き両親の友人キリアンとベン、そして愛犬マンチーと共に暮らしていました。
そんなある日、トッドは墜落した偵察船を発見しました。生存者はたった一人、ヴァイオラといいトッドが生まれてはじめて見る女性でした。そして彼女にはノイズがありませんでした。
ヴァイオラは首長に、地球から偵察にきたことを告げました。さらに4000人の移民者を乗せた本船が彼女の交信を待っているとのこと。これを聞いた首長は本船を奪いこの星を支配することを計画しましたが、危険を悟ったヴァイオラは逃げ出してしまいます。
カオス・ウォーキングのネタバレあらすじ:承
ヴァイオラに惹かれ始めたトッドは自宅の納屋で隠れていた彼女を見つけました。葛藤はあったものの助けることを決意。トッドを親代わりとして育ててくれたキリアンとベンもはじめは反対していましたが、トッドの熱意に動かされ居住地ファーブランチの存在を伝えそこへヴァイオラを連れて逃げるよう指示をしました。
しかし、それを嗅ぎつけた首長は大勢の仲間を引き連れてトッドの家へとやってきました。危機一髪のところで出発することができましたが、キリアンが撃たれてしまいノイズで行き先が首長にバレてしまいます。
追いかけてきたマンチーを道連れに、山道を逃げ進むトッドとヴァイオラ。ヴァイオラは絶え間なく聞こえてくるトッドのノイズに困惑し、トッドはヴァイオラの気持ちが読めず不安になりました。しかし、ヴァイオラから両親を宇宙船で亡くしていることを打ち明けられたトッドは、自分と同じく孤独を感じていることに共感を持ち、ますます惹かれていきました。
一方、首長は武装した大捜査隊と共にふたりを追います。
カオス・ウォーキングのネタバレあらすじ:転
そんな中、ふたりはプレンティスの女たちを殺戮したとされているスパクルと遭遇しました。トッドは身を守るために戦おうとしましたが、ヴァイオラはスパクルが危害を加えるそぶりを見せていないことを理由にトッドを止めました。
ようやくファーブランチに到着したトッドとヴァイオラ。しかし、そこは男性だけではなく女性もそして子供も住んでおり想像していた地とは全く違うことに驚くトッド。そしてふたりがプレンティスタウンから来たことを知ったファーブランチの人々は態度を豹変させました。しかし、ファーブランチをまとめる女性首長ヒルディの好意でふたりは受け入れてもらえることに。
トッドはベンに持たされた亡き母の日記を、字の読めない自分に代わってヴァイオラに読んでもらいました。日記に書かれていたのは、プレンティスタウンに女性がいないのは、スパクルとの戦いで殺されたのではなく、首長とアーロン牧師によって殺害されたということでした。ノイズを持たない女性は信用できないとして殺されたのでした。
この事実を知ったトッドは怒りに震えました。
カオス・ウォーキングの結末
そしてファーブランチに首長たちがやってきました。首長は人質として連れてこられたベンを使って、ヴァイオラを渡すよう要求。しかしトッドはこれまでベンが事実を隠していたことに激怒し、聞く耳を持ちません。ベンはノイズでヴァイオラの幻影を作り時間を稼ぎ、ふたりを逃がしました。
しかしふたりの後をアーロン牧師が執拗に追いかけてきます。川に逃げなんとかアーロンを退けることができましたが、彼によって愛犬マンチーは殺されてしまいました。しかし悲しむ間もなく進まなくてはいけないふたり。トッドとヴァイオラは翌日、最初の移住者がこの星にやってきた時の宇宙船の残骸にたどりつきました。
トッドが交信のために壊れたアンテナの修復をしているところへ、首長らが現れました。首長はベンを人質にしてトッドに降伏するよう要求。トッドは姿を現しましたが、無残にもベンは撃たれてしまいました。ベンに駆け寄ったトッドは彼からこっそりナイフを渡され、首長を切りつけました。
しかし、首長のノイズで反撃され、形勢は逆転してしまいます。トッドはノイズを使って攻撃しました。それはトッドの母親をはじめとするプレンティスの女たちが首長を責め立てる幻影でした。首長があとずさりし始めたところを、アーロン牧師との死闘を終えたヴァイオラが一撃を加え倒しました。
上空に本船が姿を現しました。
船内で目を覚ましたトッド。横にはトッドの手当をしたヴァイオラの姿もありました。外を見ると、この船が連れてきた4000人の移住者の姿も見えます。彼らはこれから共存することになったのでした。
以上、映画「カオス・ウォーキング」のあらすじと結末でした。
ネタバレ含みます。
男性の思考がだだ漏れなのに、女性がいない本当の理由が何故漏れなかったのかが分かりませんでした。