映画「幸福都市」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
幸福都市（原題：幸福城市）の紹介：2018年台湾,中国,アメリカ,フランス映画。30年間婚姻関係にありながら妻と最後まで離婚しなかったジャン。大切にしていた娘が結婚してこの街を出て行くとともに、ジャンの復讐劇が始まります。なぜジャンが復讐をすることになったか、ジャンの人生を遡りながら描かれた映画です。トロント国際映画祭にてプラットフォーム賞を受賞した話題作。
監督：ホー・ウィディン 出演：ジャック・カオ（ジャン）、リー・ホンチ（20代のジャン）、ルイーズ・グリンベルク（アラ）、ホアン・ルー（ユー・ファン）、ほか
この解説記事には映画「幸福都市」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジャンが生きているこの世界は、腕の中にIDが組み込まれていたり、目で見たものを録画して後で見ることができるようになっていたりします。ジャンは30年間ユー・ファンと婚姻関係にあります。夫婦関係は完全に崩壊していましたが、ジャンが離婚を許しませんでした。
ジャンは風俗嬢から銃を買います。その後、客引きの男から紹介された白人の風俗嬢が目に入り、高いお金を払って会いにきます。その女性はジャンが探していたアラという人物に非常に似ていましたが、どうやら別人のようです。
ジャンはさらに裏ルートで病院関係者の腕を手に入れます。その腕にはIDが組み込まれており、その腕を使って病院のセキュリティーを突破していきます。そしてジーウェイ大臣が入院している部屋に入って銃で殺します。
ジャンはその足で娘に会いに行きます。娘は明日この街から引っ越すので、しばらくのお別れをしました。ジャンは娘をとても大切に思っていました。
家に帰宅しようとしていたところに、妻のユー･ファンと現在付き合っている男性から「早く離婚しろ。」と言われます。怒ったジャンは鈍器でその男を殴り殺してしまいます。
ジャンはユー・ファンのところへ行き、不倫相手のことで揉めます。そしてジャンはユー・ファンのクビを締めて殺してしまいます。IDによってすぐにジャンが犯人であるとロボットにばれて拘束されそうになりますが、ジャンはそのアパートの外から覗くロボットを捕まえようとして、そのまま落ちて死んでしまいます。
ジャンが20代の頃に遡ります。ジャンは当時警察官をしており、白人女の万引き犯を追いかけています。ジャンがその女を捕まえます。その女がアラでした。
巡回中に、今日は暇だから家に帰って奥さんと会って来いと同僚に言われて、ジャンは一度帰宅することにします。帰宅すると妻のユー・ファンは先輩同僚のジーウェイと不倫をしていました。怒ったジャンは殴り合いのケンカになりますが、ジーウェイの圧力に負けて職場に戻ります。ジャンは仕返しに、ジーウェイが横領していたロッカーに隠していた金を職場にばら撒きます。
アラがコンビニで万引きをしているところに、ジャンはまた出くわします。ジャンはアラを捕まえることなく、万引きしたものを購入してアラに渡すという優しい行動にでます。ジャンがアラと過ごしているところに急に黒いバンが現れ、ジャンを連れ去ります。その人物はジーウェイで、金をばら撒いたことに怒ってジャンを仲間と一緒に殴ります。そこにアラが現れジーウェイはその場を後にします。
それをきっかけにジャンとアラは一夜で仲を深めます。アラを待たせてジャンは職場に戻ると、ジャンが金を横領したことになっていました。ジャンが信頼していた上司に助けを求めるも、冷たい態度を取られてしまい、6ヶ月間服役することになりました。ジャンとアラはそれ以来会うことはありませんでした。
ジャンが17歳の頃に遡ります。ワンという女性が警察から逃げていますが捕まります。その時に、ジャンは盗みをして捕まってしまいます。警察署でこの2人は出会います。
ワンは煙草を吸わないと落ち着きがなく、口うるさそうな性格です。ワンがジャンに名前を聞くと表情が一変をします。実はワンはジャンの本当の母親でした。ジャンは現在祖母と暮らしており、母親の記憶はありません。
ワンは刑務所に移動するときに、本当の母親は私だとジャンに伝えます。「私のようになってはいけない。」とワンはジャンに忠告しますが、ジャンは簡単には受け入れてくれませんでした。そしてワンが車に乗ってすぐに、ワンはジャンの目の前で何者かに銃で撃たれて死んでしまいます。ジャンは「お母さん！」と何度も呼び泣き叫びます。
場面は変わりジャンが幼少期に遡ります。ワンとジャンが楽しそうにブランコで遊んでいるシーンでこの映画の幕は閉じます。
以上、映画「幸福都市」のあらすじと結末でした。
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