劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉の紹介:2019年日本映画。あの冴羽獠が帰ってきた。北条司原作の大ヒットテレビアニメ『シティーハンター』シリーズの約20年ぶりにして第4作目となる長編アニメーション映画です。本作ではテレビシリーズのレギュラーキャストだった冴羽獠役の神谷明や香役の伊倉一恵などオリジナルキャストが再結集。新宿を舞台に冴羽や仲間たちが最強ドローン兵器を擁するテロ組織との戦いに突入していきます。なお、本作には北条司の出世作『キャッツ・アイ』の来生三姉妹も登場します。
総監督:こだま兼嗣 声の出演:神谷明(冴羽獠)、伊倉一恵(槇村香)、一龍斎春水(野上冴子)、玄田哲章(海坊主)、小山茉美(美樹)、茶風林(教授)、戸田恵子(来生瞳/来生泪(二役))、坂本千夏(来生愛)、飯豊まりえ(進藤亜衣)、山寺宏一(御国真司)、大塚芳忠(ヴィンス・イングラード)ほか
映画「劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズの予告編 動画
映画「劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズ」解説
この解説記事には映画「劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズのネタバレあらすじ:起
夜の新宿。闇のスイーパー(始末屋)“シティーハンター”の冴羽獠(神谷明)と相棒の槇村香(伊倉一恵)はロケットランチャーで武装したテロリストたちと対峙していました。香は冴羽の愛車ミニで敵の装甲車を引き付け、TOHOシネマズ新宿のゴジラ像に差し掛かったところで冴羽は愛器コルト・パイソンで車を横転・爆破させました。
その翌日、医大生でモデルの進藤亜衣(飯豊まりえ)は自分が何者かに狙われていると警視庁に訴え出ますが聞き入れられませんでした。そこで亜衣は特殊なスマホアプリでしかアクセスできない新宿駅のサイバー掲示板にシティーハンターへの依頼のサインである“XYZ”の文字を書き込みました。
その直後、亜衣は怪しげな男たちに襲われますが、駆け付けた冴羽が男たちを撃退しました。「俺を呼んだのは君だろ?」しかし、美女に弱い冴羽は思わず“もっこり”してしまい、香の100トンハンマーで“天誅”されました。
美女からの依頼は絶対に断らない冴羽と香は、仲間の海坊主(玄田哲章)と美樹(小山茉美)の働く喫茶店「キャッツアイ」で亜衣から事情を聞くことにしました。亜衣が狙われるようになったのは1ヶ月前に彼女の父が謎の死を遂げてからだということでした。その頃、新宿には密かに「鋼の死神」なるものが何者かによって持ち込まれていました。
劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズのネタバレあらすじ:承
冴羽と香は亜衣を自宅マンションに匿うことにしましたが、亜衣を狙う男たちはマンションにまで押し入ってきました。冴羽はあっさり男たちを撃退しますが、亜衣に手を出そうとして香に成敗されてしまいます。
翌日、冴羽と香は亜衣のモデル仕事現場に同行しました。冴羽はドローンで他のモデルたちの着替えを盗撮しようとして香のハンマーをくらってしまいます。そこに亜衣を自社のキャンペンガールに抜擢した、急成長中のIT企業「ドミナテック」の社長・御国真司(山寺宏一)が現れました。
実は御国は香の幼馴染であり、香は成り行きでモデルの仕事をすることになり、更には御国から高級レストランでのディナーに誘われました。子供時代にいじめられっ子だった御国は香に助けられた過去があるのです。香を送った御国は、部下に冴羽のことを調べるよう命じました。
翌日、「ドミナテック」の出資者である大物武器商人ヴィンス・イングラード(大塚芳忠)が来日しました。ヴィンスから「メビウス」なるものを任されている御国は香を自分のビジネスに誘いましたが、香は亡き兄との約束から申し出を断りました。一方、冴羽は亜衣を夜の繁華街に連れ回していました。
その頃、海坊主と美樹は馴染みの情報屋から、新宿に傭兵集団が重大な任務をもって集結しつつあるという情報を入手していました。
劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズのネタバレあらすじ:転
冴羽の正体を掴んだ御国は部下に彼の始末を命じました。一方、この日も亜衣の仕事場に同行していた冴羽はルミネ新宿で怪しげな傭兵集団を見つけ、ゴールデン街の馴染みの店に亜衣を匿うと傭兵たちを次々となぎ倒していきました。
その後、冴羽は亜衣をミニに乗せて新宿の夜景を一望できる高層ビルの屋上まで案内しました。亜衣は昨年他界した母と離婚した父を憎んでいましたが、冴羽は彼女が生計を立てる手段のモデル業よりも医師への道への憧れが強いことに気がついていました。その頃、冴羽の暗殺に失敗した御国は亜衣の父のスマホを回収しており、そのデータから亜衣が何らかの“カギ”を握っていることに気付いていました。
その頃、とあるバーで協力者の刑事・野上冴子(一龍斎春水)らと合流した冴羽は、傭兵から奪ったドッグタグの情報などから彼らを雇ったのは御国であること、ヴィンスはアメリカ留学時代の御国が発表した“民衆に戦争の不安を煽って武器を売りつける”「Warfare理論」に目をつけていたという情報などを交わし合いました。
その後、冴羽は香と亜衣を伴ってかつての師匠である“教授”(茶風林)の元を訪ね、教授の情報から亜衣の父は実は優秀な研究員であり、「ドミナテック」に雇われて最新鋭兵器運用システム「メビウス」の開発を手掛けていたこと、そしてシステムを起動するカギを亜衣が握っていることを知ります。
一方、御国はヴィンスとグラスを交わし、翌日にも生まれ育った新宿の街を「Warfare理論」の実験場にすること、各国の武器商人たちに売りつける兵器の見本市にすること、そしてそのために障壁となる冴羽を抹殺することを誓い合いました。
翌日、冴羽と香は亜衣を「キャッツアイ」に預けて冴子と合流、ヴィンス一味が複数のドローン兵器を新宿に持ち込んだこと、その中には狙った獲物は必ず殲滅する強襲型ドローン「鋼の死神」があるという情報を得ました。ところがその一方で、亜衣は迎えに来た御国の部下の車に乗り込み、その直後に「キャッツアイ」は傭兵集団の攻撃を受けてしまいました。
劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズの結末
破壊された「キャッツアイ」に、この店のオーナーであり、“怪盗キャッツ・アイ”である来生三姉妹の瞳(戸田恵子)、泪(戸田恵子)、愛(坂本千夏)が「CAT’S EYE」テーマソングと共に海外から戻ってきました。三姉妹は店を滅茶苦茶に破壊した御国一味への復讐を誓いました。
その頃、「ドミナテック」本社ビルに到着した亜衣は父の死因(「メビウス」の悪用を防ぐために起動方法を隠して御国一味に始末された)ことを知り憤慨しますが、御国は「メビウス」を起動させるカギである亜衣の網膜認証に成功、「メビウス」を起動させました。
御国から亜衣の身柄を預かったことを知らされた冴羽は彼らの狙いが自分にあると見抜き、香、海坊主、美樹、冴子と作戦会議を開きました。一方、各国の武器商人たちを集めた御国は「新宿Warfare」の開幕を宣言、新宿の街に大量のドローン兵器を放ち、一帯に意図的に通信障害を起こしました。冴羽は餌として開放された亜衣と合流、バスを奪うとライフルで次々とドローンを撃ち落としていきました。
冴羽は新宿御苑にドローンを誘き寄せつつ待機していた冴子に亜衣を託し、冴子や警官隊は御苑周辺を封鎖しました。冴羽と海坊主は学習能力を持つドローン軍団の前に苦戦を強いられますが、美樹のアシストを得て次々と撃破していきました。
香はキャッツ・アイの協力を得、上空から「ドミナテック」ビルに乗り込むも御国一味に拘束されてしまいました。御国は自ら「鋼の死神」を操って冴羽を追い詰めていきますが、ミサイルが発射されるタイミングを見切った冴羽はミサイルの誘爆を誘って「鋼の死神」を撃破しました。
冴羽、海坊主、美樹は傭兵集団と交戦しながら「ドミナテック」ビルに乗り込み、海坊主は傭兵のリーダーを肉弾戦の末に倒しました。御国は「メビウス」を没収しようとしたヴィンスを射殺、ドローンでビルから脱出を図りましたが、冴羽は香や海坊主の協力を得て「メビウス」を破壊することに成功、キャッツ・アイの助けもあって御国・傭兵集団・武器商人たちは全員逮捕されました。
「キャッツアイ」は再建され、休学していた亜衣は医師になるために大学へ戻る決意をしました。冴羽と香のコンビを超えた“絆”に気付いていた亜衣は二人に「お幸せに!」と別れを告げました。
以上、映画「劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉」のあらすじと結末でした。
ファンが待ちに待ったシティハンターの劇場版です。
メインキャストの声優さんは当時のメンバーです。絵は変わったものの当時の懐かしいシティハンターの世界観がそこにはありました。楽曲は当時の曲と新しい曲が混ざっており音楽だけでも楽しめます。ストーリーも現代に上手く合わせてありますが獠と香の絆は健在でした。ラストゾクゾクします。オススメです。