コレットの紹介:2018年イギリス,アメリカ映画。シドニー=ガブリエル・コレット(1873年−1954年)は20世紀を代表するフランスの小説家。女性差別が激しかった時代に小説家として自立して成功し、ノーベル文学賞にもノミネートされました。私生活では、彼女自身に多くの男性そして女性とも恋愛関係にありました。本作『コレット』は彼女の10代後半から30代後半に焦点をあて、田舎の少女から結婚して夫の傲慢さに耐えながら、女性、小説家として自立するまでが描かれています。映画での言語はフランス語でなく英語、主に英国系俳優、女優により演じられています。
監督:ウォッシュ・ウェストモアランド 出演:キーラ・ナイトレイ(コレット)、ドミニク・ウェスト(ウィリー)、デニース・ゴフ(ミッシー)、エレノア・トムリンソン(ジョージー・ラオール=デュヴァル)、フィオナ・ショウ(シド)、ロバート・ピュー(ジュール)、レイ・パンサキ(ヴェベール)、ほか
映画「コレット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コレット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コレットの予告編 動画
映画「コレット」解説
この解説記事には映画「コレット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コレットのネタバレあらすじ:起・コレットとウィリーの出会い、10代後半−20代のコレット
19世紀後半、フランスの田舎の村でコレット(キーラ・ナイトレイ)は、父ジュール(ロバート・ピュー)、母シド(フィオナ・ショウ)と暮らしています。汽車でパリから文筆家のウィリー(ドミニク・ウェスト)が村を訪れます。コレットはウィリーと会ってキスし、パリに帰るウィリーにラブレターを送ります。ウィリーはコレットを愛し、彼女はパリでウィリーと暮らし始めます。
1893年、パリのコレット、社交的なウィリーはコレットにいい服を与え、パーティーに連れていきます。ウィリーは何人かのゴーストライターを雇い、彼らに小説や記事を書かせています。ある日、コレットはウィリーが他の女性と情事を重ねているのを知って激怒、田舎へ帰ります。ウィリーもコレットを追いかけ、もう二度と浮気はしないと約束し、コレットと共にパリへ戻ります。
コレットのネタバレあらすじ:承・小説を書くコレット、20代のコレット
1895年、ウィリーは金に困って借金取りが家に押しかけます。コレットもゴーストライターの一人として小説を書きますが、ウィリーは気に入ったものの、出版できるようなレベルでないと言います。しかし、ウィリーの財産の一部は差し押さえられ、困り果てたウィリーは、コレットの小説を修正して出版することを決めます。ウィリーとコレットは修正を開始、クロディーヌという少女の生活を描いた小説はベストセラーになり、ウィリーは大喜びします。
ウィリーは続編をコレット一人で書かせることを決め、田舎の家を買い、そこで彼女に小説を書かせようとします。しかし、コレットはあまり続編に気が向かず、仕事が進みません。イライラしたウィリーはコレットを部屋に閉じ込め、強制的に机に向かわせます。そしてウィリーの名前で出版された続編は大ヒットします。
コレットのネタバレあらすじ:転・小説の大ヒットと同性愛、20−30代のコレット
1900年、コレットとウィリーは有名人になります。ある日、ジョージー・ラオール=デュヴァルというアメリカ人の金持ちの女性から夕食に誘われます。コレットは彼女と同性愛関係になり、ウィリーもジョージーとセックスしてしまいます。コレットはこの体験をもとに次のクロディーヌ・シリーズの本を書きます。ジョージーの夫は怒り狂い、本を買い占めて焼いてしまいます。
1903年、クロディーヌ・シリーズは舞台化され、ウィリーとコレットは、ポレイアという女優を気に入って主役にします。舞台化は大成功し、ウィリーは大喜びします。クロディーヌは社会現象となり、女性たちの間に髪型やファッションのブームが起こります。コレットは別の同性愛者ミッシー(デニーズ・ゴフ)と恋愛関係を深めます。しかし、自分の名前のクロディーヌ・シリーズでウィリーはサインを求められる有名人、しかし、自分の名前でないコレットは怒りがたまります。
コレットの結末:ウィリーとの決別、30代のコレット
1904年、コレットはダンスの練習をはじめます。ウィリーとの共演の舞台で、コレットはセクシーダンスの後、ミッシーとキスをすると、女性同士のキスを反社会的と怒る観客に物を投げられ、会場では暴動が起こります。舞台は大失敗、母シドは離婚を勧めます。舞台の失敗のためか、ウィリーはクロディーヌ・シリーズの権利をコレットに無断で売却します。これを知ったコレットは怒り狂い、ウィリーと離婚をすることにします。ウィリーはクロディーヌのコレットの原稿を焼くことを秘書に指示します。舞台女優として舞台に向かうコレット、自分の体験をもとにした小説も自分の名前で出版されます。
映画の最後の字幕で、コレットの小説はベストセラーになったこと、ミッシーとの関係は継続したこと、クロディーヌ・シリーズの原稿は焼かれずにコレットに渡されたこと、ウィリーとは2度と口もきかなかったこと、コレットはフランスでもっとも成功した女性作家になった、と紹介されます。
以上、映画「コレット」のあらすじと結末でした。
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