名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)の紹介:2018年日本映画。青山剛昌原作の人気テレビアニメ『名探偵コナン』劇場版の第22作目にしてシリーズ最大のヒット作(2018年現在)です。サミット会場の国際会議場で大規模な爆発が発生、なんと私立探偵・毛利小五郎が容疑者として疑われる事態に。“見た目は子供、頭脳は大人”の名探偵・江戸川コナンは事件の謎を探るうちに、事態は事件の鍵を握る人物・安室透の存在も含めて思わぬ方向へと進んでいきます。
監督:立川譲 声優:高山みなみ(江戸川コナン)、山崎和佳奈(毛利蘭)、小山力也(毛利小五郎)、山口勝平(工藤新一)、緒方賢一(阿笠博士)、林原めぐみ(灰原哀)、岩居由希子(吉田歩美)、大谷育江(円谷光彦)、高木渉(小嶋元太/高木渉)、松井菜桜子(鈴木園子)、茶風林(目暮十三)、井上和彦(白鳥任三郎)、湯屋敦子(佐藤美和子)、千葉一伸(千葉和伸)、高島雅羅(妃英理)、百々麻子(栗山緑)、榎本充希子(榎本梓)、飛田展男(風見裕也)、岸野幸正(黒田兵衛)、上戸彩(橘境子)、博多大吉(羽場二三一)、冨永みーな(岩井紗世子)、川島得愛(日下部誠)、古谷徹(安室透/降谷零/バーボン)ほか
映画「名探偵コナン ゼロの執行人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「名探偵コナン ゼロの執行人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)の予告編 動画
映画「名探偵コナン ゼロの執行人」解説
この解説記事には映画「名探偵コナン ゼロの執行人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
名探偵コナン ゼロの執行人のネタバレあらすじ:起
“見た目は子供、頭脳は大人”の名探偵・江戸川コナン(高山みなみ)率いる少年探偵団は、阿笠博士(緒方賢一)が新たに開発した高性能ドローンの飛行テストに立ち会っていました。
その頃、テレビのニュースでは、5月1日に開催される東京サミットの会場として建設された東京湾の統合型リゾート施設「エッジ・オブ・オーシャン」の特集や、そして同じ日に任務を終えて火星から帰還する予定の大型無人探査機「はくちょう」の話題が放送されていました。コナンも一緒にテレビを見始めた直後、エッジ・オブ・オーシャン内の国際会議場で大規模な爆発が発生、現場を警備していた警察官数名が死傷したというニュースが舞い込んできました。コナンは今回の爆破がサミット当日ではないことに疑念を抱いていました。
その後、警察の捜査で事故現場から何と私立探偵・毛利小五郎(小山力也)の指紋が検出され、小五郎は必死で無実を訴えるも「毛利探偵事務所」から押収されたパソコンからは東京サミットの日程表や爆発現場の見取り図、爆発現場の遠隔操作可能なガス栓にアクセスした痕跡などが発見され、小五郎は警視庁公安部に連行されていきました。
コナンは毛利探偵事務所の階下の喫茶店「ポアロ」でアルバイトをしている自称私立探偵にしてその正体は公安の潜入捜査官である安室透(古谷徹)に公安の強引な捜査を非難する発言をしましたが、安室ははぐらかしたうえで「僕には命に代えても守らなければならないものがある」と言うのみでした。
名探偵コナン ゼロの執行人のネタバレあらすじ:承
小五郎の別居中の妻で弁護士の妃英理(高島雅羅)は、娘の蘭(山崎和佳奈)に父を助けてほしいと懇願されるも、身内である小五郎の弁護はできないため、必死で小五郎の弁護士を探していましたが小五郎がかの“眠りの小五郎”であることが災いして難航しかかっていました。その時、公安事件を数多く手がけてきたという女性弁護士の橘境子(上戸彩)が小五郎担当に名乗りを上げてきましたが、蘭にとっては橘がこれまでの裁判で全て敗訴しているという点が気がかりでした。
そんな中、遂に東京地検に送検されてしまった小五郎は事件担当の検事・日下部誠(川島得愛)から取り調べを受けて容疑を完全否定、動機も不十分なことから日下部は上司で統括検事の岩井紗世子(冨永みーな)に追加調査を依頼すべきだと主張しましが、岩井は小五郎を早く起訴すべきだと主張、コナンは小五郎が早く起訴されることを望んでいるかのような橘や岩井の言動に不信感を抱きました。
日下部は岩井の指示を無視し、極秘裏に警視庁公安部への追加調査を要求しましたが、岩井もまた小五郎を裁判にかけるための手続きに入っていました。そして迎えた東京サミットの当日、コナンは情報を探るため警視庁に向かい、公安部の風見裕也(飛田展男)に盗聴器を仕込みましたが、安室はあっさりと盗聴器を見破ってしまいます。安室が去った後、風見はコナンに「安室は“人殺し”だ。彼は以前、拘置所で取り調べを行った被疑者の男を自殺に追い込んだことがある」と打ち明けました。
名探偵コナン ゼロの執行人のネタバレあらすじ:転
一方、警察の更なる捜査で、現場のガス栓の遠隔操作に「Nor(ノーア)」というパソコンソフトが使われていたことが判明しました。Norは使用者のIPアドレスを隠し、複数のコンピュータを経由して標的のコンピュータに不正アクセスを行うものであり、使用者の追跡が極めて困難なものでした。これは到底パソコン音痴の小五郎には無理な芸当であり、ようやく疑いが晴れるかと思われたその時、東京都内の至るところで、スマホやパソコンをはじめとする、あらゆる電気製品が遠隔操作されて暴走し、都内は大パニックに陥りました。
コナンは目黒警部(茶風林)に一連の事件はサイバーテロであると警告、真犯人は小五郎を容疑者に仕立て上げるために指紋を転写して現場証拠に使ったと推理、事件解決のためには安室の力が必要だとして直ちに合流、警視庁へと急ぎました。
その頃、蘭たちも小五郎の身柄引き取りのため警視庁を訪れていましたが、突然署内が停電したかと思えば、火星から帰還予定の無人探査機「はくちょう」が進路を変えて警視庁に向かっているとの報告が入りました。コナンと安室は逃げ惑う人々の中に紛れて、スマホで探査機のコードを書き換えている人物を見つけて取り押さえました。真犯人は意外にも検事の日下部誠だったのです。
名探偵コナン ゼロの執行人の結末
日下部がサイバーテロに及んだ動機は、民間人の協力者であり深い絆で結ばれていた羽場二三一(博多大吉)の自殺がきっかけでした。羽場は日下部の捜査に協力するため不正アクセスに及んで逮捕され、公安の取り調べ中に自殺したといわれ、日下部は復讐のために一連の事件に及んだのです。それで正義と言えるのかと日下部を糾弾するコナンですが、実は羽場は安室らの捜査の際に自殺を偽装して公安に保護されており、羽場の生存に驚いた日下部は観念して逮捕され、その場に現れた橘は羽場を愛していたことを告げると、公安の思い通りになったわけではないと風見に告げてその場を去りました。
博士のドローンの活躍により一旦は軌道修正されたと思われた「はくちょう」のカプセルでしたが、何と警視庁から避難してきた人々が多数詰めかけているエッジ・オブ・オーシャンのカジノタワーに進路を変えたとの情報が舞い込んできました。衝突まであと5分、コナンは安室の運転する車に乗り、モノレール用の道を走ってカジノタワーの隣のビルへと駆け上がりました。安室は「僕の恋人は、この国さ!」と叫んで車を上階からカジノタワー目がけてダイブさせ、コナンはサッカーボール型爆弾を蹴り上げてカプセルに命中させ、軌道を修正して何とか海に落とすことができました。安室はコナンを回収すると近くのビルに飛び移りました。
コナンは安室に、なぜ小五郎を容疑者として仕立て上げたのかと聞くと、安室は「小五郎のためならコナンが全力で協力者になってくれると思った」と返しました。テレビのニュースでは日下部の事件が報じられていましたが、その動機は伏せられたままでした。コナンは少年探偵団の仲間たちとドローンを操作したことで日本が救われたと談笑しあっていました。
以上、映画「名探偵コナン ゼロの執行人」のあらすじと結末でした。
「名探偵コナン ゼロの執行人」感想・レビュー
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今回の劇場版コナンは公安が主軸となってストーリーが展開していくという今までとは少し違った印象を受けるかもしれません。そして大注目の安室透です。最初から最後まで本当にカッコよく描かれています。今回の作品がきっかけで安室透のファンになったという方も少なくはないでしょう。私もその一人です。今回はストーリーもしっかりしているし、細かい演出もクオリティが高いし、ラストのカーアクションはハリウッド映画さながらの豪華さに圧巻です。ぜひたくさんの方々に観てほしいし、安室透の魅力にどっぷりとハマってほしいです。
この2018年話題の男安室透が主に活躍する映画でした。コナンという物語の核心の黒の組織にかかわっている、二重スパイ、などはじめて見る人はすこしわかりづらい内容かもしれません。ただ年々強くなるアクション色に、普段見せないキャラクターの顔が見れとても楽しめます。最後まで安室君は敵なのか味方なのかわからないそんなところでハラハラさせられます。安室君以外にもストーリーを通して複数キャラクターの魅力をみせてくれます。