控制/コントロールの紹介:2013年中国, 香港, 台湾映画。保険金詐欺を覆す証書を見つけたマークは、出世と引き換えに上司から口止めをされます。精神を病んでいた母を良い施設に入れるために金を貯めていたマークの預金が無くなり、見知らぬ男から脅迫電話がかかって来ました…という内容のサスペンス映画です。途中のテンポよい展開と、ラストのどんでん返しは見ものです。
監督:ケネス・ビー 出演者:ダニエル・ウー(マーク)、ヤオ・チェン(ジェシカ)、サイモン・ヤム(タイガー)、レオン・ダイ(デビル)、アン・イーシュアン(ミミ)、 シャオ・ピン(サム)、クララ・ワイ(母・ジェン)ほか
映画「控制/コントロール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「控制/コントロール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「控制/コントロール」解説
この解説記事には映画「控制/コントロール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
控制/コントロールのネタバレあらすじ:起
悪党ども追われて捕まったマークは、タイガー貿易に連れていかれ、椅子に縛り付けられます。ボスのタイガーの弟・デビルがやって来ます。デビルは、以前に指を落として食わせた男の話をしながら暴行を加えます。「金はどこにある、おれ達の金だ」と迫りますが、マークは「オレはただの保険会社の営業だ」と言います。さらに暴行を加えると「ボスにしか話さない」とマークが言います。
そこへ兄のタイガーがやって来ます。タイガーはデビルを殴りつけると、マークに「金はどこだ」と聞きます。「ただの営業マンだ、犯人はほかにいる」と話します。するとタイガーは暴行をさらに加え「話してみろ」と言い、マークは話し始めました。
・・・マークの母は精神を病んで施設に入っています。マークは母に寄り添い面倒を見ますが、その施設は一人の看護師が広い部屋で大勢の患者を見る態勢で、汚く不衛生でした。そこでマークは金を貯めて母を立派な施設に入れようと決意します。会社ではいつも営業成績が下位のマークでした。社内にはミミという恋人がいて、ミミはいつもトップの成績です。ミミの口癖は「私を抜いてトップになったら一緒に住んであげる」でした。
控制/コントロールのネタバレあらすじ:承
そんなマークは、隣のデスクの隅にある大きな封書を見つけます。中を見ると保険金金詐欺を覆す証書が入っています。上司に見せたマークは個別に会議室に呼ばれます。そして上司から、「係長への出世と引き換えに、証書は見なかったことにしろ」と言われ、裁判所で保険金詐欺の証言をしたのです。
給与と地位が上がり順調だったマークの預金口座から、金が消えていました。そこへミミからメールが来ます。指示された封書を見ると、保険金詐欺にかかわる証書に関する上司との会話が克明に記されています。そしてミミから、証書を弁護士事務所に持っていくと連絡が入ります。その時、見知らぬ男から電話が入ります。声は変声器で変えられています。
「証書を弁護士事務所から取り返せ。オレの言う通りにすれば50万ドル上乗せして金を返してやる」と言ったのです。偽証罪と母の今後がかかっているマークは、男の言うとおりにし、証書を盗み出すと、レストランで拳銃を持ち出し、客の所持品を全部奪います。そして指示された銀行のマネージャーの女性に会うと、それは初恋の元彼女ジェシカでした。
ジェシカに封筒を渡すと、中身は息子のビリーの為に言うとおりにしろという内容でした。言われるがまま貸金庫の鍵を開け、ケースを受け取ると800万ドルが入っていました。
控制/コントロールのネタバレあらすじ:転
金をバッグに詰め替えて指示された車に乗ると、サムという男が乗っていて、彼もまた男に命令されていました。サムはマークに「金を二人で分けて逃げよう。オレには妻と子供の命がかかっている」と言います。
指示された場所でブツと交換することになり、サムが相手を射殺すると激しい銃撃戦になり、相手を全員殺すものの、サムも撃たれて倒れます。「金を持って逃げろ」と言い、サムが息を引き取ると、金とブツを持ってマークが車を走らせます。すると男から「金とブツをもってしばらく待て」と指示が入ります。
母を高級施設に入れ、部屋に戻るとジェシカがやって来ます。ジェシカは「ビリーはあんたの子供よ」と告白します。マークはミミに別れを告げます。
サムが雇っていた探偵のムーンから「電話の男の正体がわかった、オレの言うとおりに手伝え」と連絡が入ります。マークはジェシカとビリーをタクシーで逃がし、指示されたジェフの車に金を持って乗ります。
途中で「もう一人指示された男がいる」と嘘をついてムーンを乗せると、タイガー貿易へと向かいます。ここでブツと金の取引があります。ブツは銃器でしたが、下半分はトマトの缶詰でした。デビルがやって来て、金とブツを交換した後で、トマトの缶詰を見破られ、銃撃戦になりながら3人は逃げ切ります。しかし途中でジェフが「金は男に渡す」と言い始めたのです。
控制/コントロールの結末
ジェフは銃で二人を脅します。マークに男から電話が入り「ジェフがボスだ」と告げられます。ジェフは金を持って車で逃げます。予想していた行動で、マークらは待機していたジェシカの車に乗りこみジェフを追います。ジェフの車を見つけると、金を盗りに来た男を捕まえると、男も指示されていてバックの中は紙切れでした。
その後、別れた3人でしたが、マークはこうして捕まったのです。デビルはマークを見て思い出します。昔、金を取りに行った家で、金が足りない事から母親の指を切断し父親に食わせたことを・・・。
その時、天井裏から見ていたのが息子のマークでした。マークは「黒幕はデビルだ」とタイガーに言います。半信半疑でタイガーはデビルの電話からマークにかけます。その声は変声器で声が変わっていました。怒ったタイガーは弟のデビルを撃ちます。すると両派の子分たちが一斉に銃撃し、全員倒れます。
マークは息絶え絶えのタイガーとデビルに「デビルが金を取りに来た日に、母の指を切断して父に食わせた。それ以来、父は自殺し母は頭が狂った。オレは復讐のため、幼馴染のジェシカ、ムーン、ジェフと組んで、デビルを罠にはめるため、保険金詐欺のウソの証書の情報をミミを使って流した。それにデビルはまんまと引っかかった。おれ達4人は、母に面倒見てもらっていたんだ」と言いました。
デビルを殺そうとしてやめたマーク。そこへ機動隊がやって来て、生き残ったタイガーとデビルを逮捕したのでした。
以上、映画「控制/コントロール」のあらすじと結末でした。
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