コララインとボタンの魔女の紹介:2009年アメリカ映画。両親の都合であるアパートへと越してきたコラライン。仕事ばかりで構ってくれず近所に住む人間もおかしな者たちばかり。そんなある日コララインは自分の部屋の壁に小さな扉があるのを発見する。その扉をくぐった先には優しい母親と父親の姿。そうそこはコララインの理想の家だった。しかしよく見ると二人の目には真っ黒なボタンが。この家にはある秘密が隠されていた。児童文学作品をストップモーション・アニメで映画化。
監督:ヘンリー・セリック 声の出演:ダコタ・ファニング(コラライン)、テリー・ハッチャー(ママ)、ジョン・ホッジマン(パパ)、イアン・マクシェーン(ボビンスキー)、ほか
映画「コララインとボタンの魔女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コララインとボタンの魔女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「コララインとボタンの魔女」解説
この解説記事には映画「コララインとボタンの魔女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コララインとボタンの魔女のネタバレあらすじ:ピンクのアパート
外観がピンク色の奇妙なアパートへと越してきたコララインは、仕事漬けで少しも構ってくれない両親に嫌気がさしていた。一人で外をうろついても、可愛げのない黒猫と、おかしな仮面を被った同じ年ぐらいの少年がいるだけだった。
ワイビーと名乗るその少年から、ある日コラライン宛てに荷物が届いた。中にはコララインそっくりの気味の悪い人形。気味悪く思いながらもコララインはその人形を持ち歩いていた。
しかし自分の部屋で荷物の整理をしている時、ふとその人形が消えた。部屋の隅ですぐに見つけることができたその人形。同時に彼女は小さな扉があるのも発見した。
コララインとボタンの魔女のネタバレあらすじ:ボタンの目
その小さな扉には鍵がかかっていた。母親を呼びその扉を開けてもらうも、扉の先はレンガで埋まっていた。その夜コララインは、がさごそという音で目を覚ます。
ベッドの下からネズミが出てきたのだ。部屋を出るそのネズミを追いかけると、あの扉へと入っていった。コララインもネズミの後を追い扉の中へと入って行く。
その先には彼女の家と同じ部屋が姿を現した。そしてキッチンではコララインの母親が楽しそうに料理を作っていた。父親もまた自分の部屋でピアノを奏でている。二人は本物の両親とは違いコララインをもてなした。
楽しさが溢れるその家に、コララインはみるみるはまっていく。しかしその二人には決定的な違いがあった。目が真っ黒なボタンになっていたのだ。
コララインとボタンの魔女のネタバレあらすじ:魔女
その日からコララインはその世界にはまってしまった。その世界では両親も近所の人達も皆楽しそうにコララインを出迎えてくれる。
ある日、その別の母親がコララインにある提案をしてきた。この世界で暮らさないかと。しかしそれには条件があった。コララインの目の前に出されたのは二つの大きなボタンと針だった。そしてその世界のママの正体が、魔女だと判明する。
恐ろしくなったコララインはその世界から命からがら逃げ出した。しかしその時、元の家に本当の両親の姿が見当たらなかった。二人はあの魔女によりどこかに閉じ込められてしまったのだ。コララインは両親を取り戻すためある人物へ相談に行く。
コララインとボタンの魔女の結末
コララインの下の階に住む二人の老婆はコララインの相談を受け、ある道具を渡した。輪っかのような形をした物だった。
それを持ち再びあの扉をくぐるコラライン。彼女は先日ある場所で、この世界に捕らわれた三人の幽霊に会っていた。彼らを解放するためには魔女に奪われた目玉を取り戻すのだ。
そしてそれを見つけるために老婆からもらったこの輪っかが役にたった。魔女に追われながらも3つの目玉を見つけ、両親も取り戻したコララインは、また元の世界へ戻り扉に鍵をした。
そして再び扉が開けられることのないように、近くにある底の深い古井戸へとその鍵を捨てるのだった。
以上、映画「コララインとボタンの魔女」のあらすじと結末でした。
「コララインとボタンの魔女」感想・レビュー
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子供と一緒に楽しみました。
コララインがボタンの目を持つ人々がいる世界に警戒しつつも、現実の寂しさから次第にボタン世界に魅せられ心を許していく過程は親としては恐ろしいものがありました。
家の中という狭くてごく身近な世界の中に、実は危険なものがあって、ずっと昔から見過ごされて存在しているというのも不安にからる設定です。
でも、コララインが少し生意気な女の子なので、親に構ってもらえない淋しさもそこまで暗く感じさせず、終盤1人でボタン世界に乗り込んで行く勇敢さにハラハラしつつも応援していました。
音楽やキャラクターデザインの不気味な雰囲気が最初はとても怖かったです。けれど見ているうちに段々と慣れて行き、すっかり夢中になって観ていました。とても怖いけれど映画の内容やストーリー性は素晴らしかったので、ぜひ子供に見せたい映画だと思います。