バーニング・オーシャンの紹介:2016年アメリカ映画。2010年にメキシコ湾で発生した原油流出事故をモチーフに製作されたパニック映画です。油田で大爆発事故が発生、被害を食い止めようとする従業員、安全よりも利益を優先する会社幹部、そして懸命の脱出劇と救助活動が臨場感溢れる映像で綴られます。
監督:ピーター・バーグ 出演者:マーク・ウォールバーグ(マイク・ウィリアムズ)、カート・ラッセル(ジミー・ハレル)、ジョン・マルコヴィッチ(ドナルド・ヴィドリン)、ジーナ・ロドリゲス(アンドレア・フレイタス)、ディラン・オブライエン(ケイレブ・ハロウェイ)、ケイト・ハドソン(フェリシア・ウィリアムズ)ほか
映画「バーニング・オーシャン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バーニング・オーシャン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バーニングオーシャンの予告編 動画
映画「バーニング・オーシャン」解説
この解説記事には映画「バーニング・オーシャン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バーニングオーシャンのネタバレあらすじ:起
2010年4月。石油掘削会社「トランスオーシャン社」の技術者マイク・ウィリアムズ(マーク・ウォールバーグ)はメキシコ湾にあるBP社所有の超巨大海底油田「ディープウォーター・ホライゾン」へ電気技師長として3週間の勤務が決まり、しばらく会えなくなる妻のフェリシア(ケイト・ハドソン)と娘シドニーと共に朝食を楽しんでいました。シドニーは学校で発表する宿題「お父さんの仕事」を読み上げ、マイクは炭酸飲料の缶と蜂蜜を使って簡単に海底油田掘削の原理を説明してみせました。マイクは施設主任のジミー・ハレル(カート・ラッセル)や施設操縦士のアンドレア・フレイタス(ジーナ・ロドリゲス)らと共にヘリコプターで120名を超える作業員が働く「ディープウォーター・ホライゾン」に入り、早速作業の進捗状況を確認したところ、掘削作業の安全確保のために必要な最終安全テストが行われていないことに気がつきました。
バーニングオーシャンのネタバレあらすじ:承
「ディープウォーター・ホライゾン」は当初の計画から43日も工期が遅れており、BP社から派遣された現場管理者ドナルド・ヴィドリン(ジョン・マルコヴィッチ)とロバート・カルーザ(ブラッド・リーランド)は会社の利益を最優先、工期の遅れとコスト削減から安全テストの必要はないと判断したのです。ジミーはドナルドらと口論の末、負圧テストで異常がなければ掘削を開始することで折り合い、テストを実施したところ異常を示す数値と警告アラームが示されました。しかし、ドナルドは計器の不具合を主張して掘削の強行を決断、予定通りに掘削泥水の除去作業が開始されましたが、そのうちにパイプから泥水が漏れ始めた後に勢いよく噴出して施設の機器を破壊、更には気化した原油と天然ガスに引火して大規模な爆発が発生しました。
バーニングオーシャンのネタバレあらすじ:転
フェリシアとスカイプで連絡を取っていたマイクやシャワーを浴びていたジミーも爆発による施設崩壊に巻き込まれ、辛くも脱出して作業員の救出に走り回りました。途中でスカイプが切れたことに不安を覚えたフェリシアは沿岸警備隊に通報、事故を目撃した作業船は防災センターに通報しましたが、救助ヘリが到着するまでには早くても30分はかかる距離でした。ジミーは作業員らを救命ボートで脱出させ、被害の拡大を食い止めるため装置の緊急停止を試みましたが今度は大規模な停電が発生、マイクはケイレブ・ハロウェイ(ディラン・オブライエン)と共に予備電源を作動させましたが、もはや「ディープウォーター・ホライゾン」の崩壊は時間の問題でした。
バーニングオーシャンの結末
復旧を断念したジミーら生き残りは唯一残されていた小型ゴムボートで脱出させましたが、マイクとアンドレアだけが崩壊寸前の施設に取り残されてしまいました。海面には原油が流出、引火して辺り一面は火の海と化していました。マイクはアンドレアをヘリポートまで連れて行き、ライフジャケットを装着すると怖気づいたアンドレアを海に突き落とし、マイクも海に飛び込みました。マイクとアンドレアは無事に救命ボートに救助され、救助船に乗り移ったジミーは点呼を取って生存者の確認にあたりました。崩れ落ちる「ディープウォーター・ホライゾン」を目の当たりにして生存者は死者・行方不明者に祈りを捧げ、重傷者は救助ヘリで搬送されていきました。マイクはBP社が用意したホテルでフェリシアら家族と対面して泣き崩れました。この事故で11名の命が失われ、マイクとアンドレアはトランスオーシャン社を退職、ジミーは会社に留まり今でも作業現場で働いています。ドナルドとロバートは殺人罪で起訴されましたが2015年に取り下げられ、海底に沈んだ「ディープウォーター・ホライゾン」からは78万キロリットルにも及ぶ原油が87日間に渡って流出し続けました。
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