ドラえもん のび太の大魔境の紹介:1982年日本映画。2020年に連載開始50周年・映画化40周年を迎える『ドラえもん』の映画シリーズ第3作となる冒険巨編です。キャスト一新後の2014年には『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜』としてリメイクされています。野良犬を拾ったドラえもんたちはその犬の正体を知り、犬の故郷であるアフリカ大陸の秘境を目指して壮大な冒険を繰り広げます。
監督:西牧秀夫 声の出演:大山のぶ代(ドラえもん)、小原乃梨子(のび太)、野村道子(しずか)、たてかべ和也(ジャイアン)、肝付兼太(スネ夫)、加藤正之(のび太の父)、千々松幸子(のび太の母)、白川澄子(出木杉)、清水マリ(ペコ/クンタック王子)、杉山佳寿子(チッポ)、栗葉子(スピアナ姫)、村瀬正彦(ブルスス)、滝口順平(ダブランダー大臣)、柴田秀勝(サベール隊長)、永井一郎(コス博士)ほか
映画「ドラえもん のび太の大魔境」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドラえもん のび太の大魔境」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドラえもん のび太の大魔境」解説
この解説記事には映画「ドラえもん のび太の大魔境」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドラえもん のび太の大魔境のネタバレあらすじ:起
1匹の白い野良犬がのび太(小原乃梨子)たちの住む町を歩いていました。雨の中、空き地に辿り着いた白い犬は他の野良犬に絡まれますが、毅然とした態度で追い返しました。
その頃、のび太たちの学校が春休みになったことを機に、ジャイアン(たてかべ和也)がドラえもん(大山のぶ代)のひみつ道具を使って未だ人類が足を踏み入れたことのない未開の秘境への探検を持ち掛けてきました。ドラえもんは“自家用衛星”を打ち上げ、まずは未開の土地が多いアフリカ大陸から探ることにしました。
一方、のび太は母(千々松幸子)からお使いを頼まれたところ、泥に塗れた白い野良犬を発見しました。のび太は哀れんで白い犬にソーセージを与えたところ、犬はのび太になついてしまい、母から犬を飼うことを禁じられているのび太は困りました。
ところが、この白い犬はのび太の母が落とした通帳と印鑑入りのバッグを見つけたことから、動物嫌いののび太の母も特別に犬を飼うことを許可しました。のび太は白い犬に「ペコ」と名付けました。ドラえもんが収集していた自家用衛星の写真に興味を示していたペコは、その中から見たこともない謎めいた石像の写真を見つけました。
ドラえもん のび太の大魔境のネタバレあらすじ:承
のび太は謎の石像について出木杉(白川澄子)に相談することにしました。出木杉はこの石像がある場所がアフリカ大陸ザイールのコンゴ盆地の奥にある秘境でアメリカやソ連もその実態を掴めないでいる「ヘビー・スモーカーズ・フォレスト」なる場所であると語り、ドラえもんはのび太・ジャイアン・しずか(野村道子)・スネ夫(肝付兼太)、そしてペコと共に探検チームを組み、石像のある場所へ探検に向かうことにしました。
“どこでもドア”で目的地から約100km離れたアフリカ大陸のジャングルに入ったドラえもん一行でしたが、途中で体力のないのび太がへたばってしまい、しずかも途中でトイレのために一時帰宅してしまいます。折角の探検気分をぶち壊されたジャイアンは機嫌を損ねてしまい、“猛獣さそいよせマント”でジャングルの猛獣たちを呼び寄せて騒動を巻き起こしたあげく、もう探検はやめると言い出して帰宅してしまいました。
その夜、ジャイアンの夢の中に謎の石像が現れ、「魔境探検を続けよ。お宝が隠されている。宝の地図を授けよう」と告げました。ジャイアンが目を覚ますと寝床に地図が落ちており、一転して探検を続行することにしたジャイアンは武器などひみつ道具の大部分をドラえもんから強制的に取り上げ、空き地に置いていってしまいます。
ドラえもん のび太の大魔境のネタバレあらすじ:転
必要最小限のひみつ道具だけを持たされたドラえもん一行はどこでもドアで前日の地点まで戻り、ジャイアンがもらった地図を頼りに“探検ごっこ用船”で川を遡りました。ところが船は座礁したうえにワニの大群に取り囲まれ、どこでもドアを壊されて帰れなくなってしまいました。
何とか川から逃れたドラえもん一行は原住民の村に辿り着き、酋長(田中康郎)に“ほんやくコンニャク”を食べさせると石像の情報を聞き出しました。その夜、ドラえもんたちは原住民の祭りに参加しますが、ジャイアンは原住民を怒らせる発言をしたことからドラえもん一行は村を追い出されてしまいます。
その夜、ドラえもんたちは“キャンピングハット”で一夜を明かすことにしましたが、ジャイアンはすっかり拗ねて孤立してしまいます。
翌日、ドラえもんたちはライオンに襲われますが、ペコがライオンたちを引き付けるかのように走り出し、その先にはあの石像の幻が浮かび上がりました。ライオンたちは去っていき、ドラえもんたちは先を進んでいきました。
やがてドラえもんたちはようやく「ヘビー・スモーカーズ・フォレスト」一帯に差し掛かったところで、突然ペコは二足で立ち上がり、人間の言葉で話しだしました。ペコの正体は石像周辺にある犬の王国「バウワンコ王国」のクンタック王子(清水マリ)だったのです。
バウワンコ王国は遠い昔の地殻変動で人間の世界と隔離され、その後進化を遂げた犬たちによって建国されました。その後は長い間平和が続いていましたが、野心家のダブランダー大臣(滝口順平)がクーデターを起こしてペコの父である先代国王を亡き者にし、ペコも殺されそうになりながらも辛うじて脱出、日本行きの貨物船に紛れ込んでのび太の元に辿り着いたのでした。
ジャイアンが見た夢の石像やライオンを追い払った石像はペコのペンダントから発せられたホログラムだったのです。ペコから話を聞いたドラえもんたちはバウワンコ王国をダブランダーの圧政から解放すると誓いました。
ドラえもん のび太の大魔境の結末
バウワンコ王国には古くからの言い伝えで、王国に危機が訪れた時は“10人の外国人”が王国を救うと言われていました。ドラえもんは自分たちが5人しかいないことを不思議がりながらも王国に潜入しました。
王国ではダブランダー大臣が人間の世界を侵略するため封印されていた太古の兵器の開発に乗り出しており、国民たちは強制労働に駆り出されていました。ドラえもんたちとペコは強制労働から逃げ出した子犬のチッポ(杉山佳寿子)を助けました。
しずかは風呂に入りたいとドラえもんに申し出て明日その通りに実現させれば願いが叶うという“先取り約束機”を借り、あることを願いました。
その夜、石像に潜入したドラえもんたちは幽閉されていた王家の忠臣ブルスス親衛隊長(村瀬正彦)を救出しますが、ドラえもんたちの行動は既にダブランダー一味に把握されていました。
敵の攻撃が始まり、単身敵に立ち向かおうとするペコに、自分がひみつ道具を日本に置いていったことでドラえもんたちを危機にさらすことになったことに責任を感じていたジャイアンも一緒についていき、ジャイアンの考えを察したドラえもんたちもついていきました。
ドラえもんたちは敵の太古兵器の前に苦戦を強いられますが、そこに何としずかがあらかじめ先取り約束器で呼び寄せていた未来のドラえもん・のび太・しずか・スネ夫・ジャイアンがひみつ道具を持って駆け付け、ドラえもんたちは“10人の外国人”として敵に戦いを挑みました。
壮絶な死闘の末、敵の武将や軍勢を打ち破ったドラえもんたちやペコは石像“巨神像”の封印を解いて起動させ、巨大ロボットとなった巨神像はペコの婚約者スピアナ姫(栗葉子)を連れ去ろうとしたダブランダーを倒して王国を開放することに成功しました。
ペコは新たな国王として即位、王国に平和が訪れました。未来のドラえもんたちからどこでもドアを借りて日本に戻ったドラえもんたちは、約束を果たすためタイムマシンで再びバウワンコ王国へと向かいました。
以上、映画「ドラえもん のび太の大魔境」のあらすじと結末でした。
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