ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)の紹介:1990年日本映画。ひょんなことから言葉を話せる動物の暮らすアニマル星の存在を知るのび太達、しかしその星は「ニムゲ同盟」と呼ばれる秘密結社に侵略されようとしていた。のび太達はアニマル星を救うため立ち上がる。
監督:芝山努 原作:藤子・F・不二雄 声優:大山のぶ代(ドラえもん)、小原乃梨子(のび太)、野村道子(しずか)、たてかべ和也(ジャイアン)、肝付兼太(スネ夫)、加藤正之(パパ)、千々松幸子(ママ)、田中真弓(チッポ)、ほか
映画「ドラえもん のび太のアニマル惑星」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドラえもん のび太のアニマル惑星」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドラえもん のび太のアニマル惑星」解説
この解説記事には映画「ドラえもん のび太のアニマル惑星」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)のネタバレあらすじ
紫のモヤの中を寝ぼけて歩き、気がつくとどこかもわからない森の中にいるのび太、パニックになって走り出すとふと話し声で我に返り、見てみると動物たちが言葉をしゃべっています。変な夢と思いつつ、足元に光る花を見つけ手に取ると中に入っていた蛍が飛んで生きます。追いかけるうちにあのモヤの中へ、これで帰れると再び寝ぼけています。
朝、ドラえもんの声で目を覚ます廊下で寝ていたのび太、夕べの夢のことを話します。大笑いするドラえもんにむっとしながら学校へ、放課後の帰り道でジャイアンたちにも話しますが、同じく大笑いされます。
帰宅後、のび太は夢の中で拾った花があるのを見て、夢ではなかったとドラえもんに話すも、その花は寝ぼけて裏山から拾ってきたのだと全く信じてもらえません。確かめに行くのび太、するとママを始め、近所の大人たちが集まっています。裏山をゴルフ場にする計画で皆嘆いている様子を見て、のび太も裏山を守る決意をします。
その夜、再び寝ぼけてあのモヤの中に入りかけるも正気を戻ったのび太、事の真相を突き止めるべくモヤの繋がっている先を目指します。着いた先は昨日の森、しかし暴風雨で吹き飛ばされてしまいます。後を付けてきたドラえもんに何とか救出され、大笑いしたことを謝られます。少し探検する2人、増水した川の上空で、いかだに乗っている犬の少年、チッポを発見、すぐに救助し、家まで送ります。
町に着いたチッポは父親に会うも、無謀な行いを咎められます。集まっていた捜索隊が解散した後、お茶をご馳走になる2人、しかし夜も遅くなっていたため帰ることに。森に来てみると暴風雨であのモヤの場所が変わっています。適当に穴を掘ると再び噴出したため、何とか地球に帰ります。
翌日のアニマル星、学校の帰りにチッポがまた森に行く相談をしています。家に帰るとランドセルを放りすぐに出ようとするところをママに見つかり、渋々部屋に戻るも、こっそり窓から出ようとしています。しかし仕事が終わり帰宅してきたパパに見つかり、慌てて部屋へと駆け込みます。その頃、地球でも放課後となり、家に帰って来たのび太が驚いた表情で写真を見ているドラえもんを目にします。見せてもらうと昨日で会った動物たちの手足の構造は人間と全く同じで、ドラえもんは生物学的に考えられない・・・と難しい話を始めますが、理解できないのび太は欠伸をしながらトイレに向かいます。用を足して出てくると、ママが電話口で何の話し合いもなしにゴルフ場建設の準備が進んでいることに怒りを覚えています。のび太は大急ぎでドラえもんと裏山へ向かい、3人の男が設計図を手に何やら話し込んでいる様子を目にします。「植物操り機」を使って追い払うも、この程度で諦めるはずがないと考えるドラえもん、ふとあのモヤを見つけます。どこかで見たことあるような・・・と気にかかっている中、のび太は静香を誘おうと呼びに行きます。
静香が到着、3人はモヤを通ってあの森に出ると、チッポの家を目指します。しかし、町は誰一人の姿もなくひっそりとしています。調べてみると、食品工場や下水処理施設、発電所などは無人で稼働しています。またその非常に高い技術力を前に3人は驚きを顕わにします。
跡を付けてきたジャイアン・スネ夫が当て所なく森の中を進みますが、一向に出られる気配がありません。スネ夫が道中の木々に付けた印で何とかモヤのところまでは戻れますが、すでに消えかかっています。ドラえもんの使った「もぐらロボット」を偶然見つけ、それを使ってモヤを出している機械を発見します。ジャイアンが適当に操作するとすごい勢いで噴出し、これで帰れるとモヤの中を走っていく2人、しかし、着いた先は何処とも分からない荒野で、2人は半ばパニックになりながらも誰かいないかと探し始めます。
誰もいない夜の町で途方に暮れるドラえもん達、その時丘の上の神殿に伸びている階段が光り出し、同時に住民たちが一斉に神殿に向かっていく様子を目にします。そしてチッポ一家が歩いているのを発見、駆け寄って事情を聞いてみます。すると、チッポからこの星に伝わる神話について聞かされます。かつて月に住んでいたご先祖はニムゲと呼ばれる悪魔に虐げられていたが、神の救いでこの星へ脱出してきたと。その神の恵みを忘れないよう、毎年お参りに行っていたのです。一部始終を話した後、チッポは神話の光の階段と星の船を発見すべくある計画をしていると続けます。それは神話の中だけでは・・・と思うのび太達にチッポは親の実家の屋根裏で見つけた古文書を出します。禁断の森の奥深くにそれらが埋まっていると書かれているのです。
モヤの中を引き返し、あの森に戻って来たジャイアン達、その時後を付けてきた怪しい影を目撃します。パニックになった2人は一目散に走り出し、運良く森を脱出するも不注意で川へと落ちてしまいます。
チッポがのび太達を連れて家を抜け出そうとするも、あっさりパパに見つかってしまいます。問い詰めようとしたところへ電話が入り、ゴリラとキツネらしき迷子が川で溺れていたとのことで様子を見に行くパパ、その話を聞いたのび太はまさか・・・と思い、後を追うと2人であることを確認します。
病院に運ばれ2日間も眠り続けていたものの、目覚めてすぐ喧嘩を始める2人、それを見てもう大丈夫だと羊の医者が安心します。地球に帰る前にチッポの家に向かう一同、しかし両親の留守をいいことにチッポは一同を勝手に探検隊のメンバーにしています。地図を広げて計画を話し出すも、ジャイアンは二度とあの森は嫌だと怯えています。そこでドラえもんがいざという時に役立ちそうな道具をいくつか出しますが、チッポは慣れないタケコプターで上手く飛べずに墜落、パパに見つかってしまいます。家に帰ることを拒否するも、パパと同行していた従姉妹のロミの一声で何とか帰る気になり、一同も一度地球に帰ることにします。
モヤを見つけ、潜ろうとするところをスネ夫が事の経緯を話します。ようやくドラえもんは気にかかっていたこのモヤについて思い出し、22世紀にも似たようなものがあったが欠陥だらけで発売中止となったことを話します。そして動物たちはこのモヤを通ってこの星にやって来たこと、長い間封印されていたが何かの具合で噴出し、偶然のび太の部屋に繋がったことも判明します。そんな中、モヤが小さくなっていることに静香が気づき、ドラえもんは急いで「タイム虫眼鏡」で地球に繋がっていた時の状態に戻し、消えかかっているモヤの中を走り、一同は何とか地球に戻ります。
のび太の部屋の机で熱心に環境関連の本を読みながらのび太達に説教を始めるママ、仕方なく家を出ていつもの空き地に向かいます。ジャイアン達が来ていて、チッポの声がしたと話しており、家に帰ってみるとママもよく似たことを言っています。自室で耳を澄ましてみると確かにその通りで、「糸なし電話」で助けを求めていることが判明します。すぐに助けに行こうとするもアニマル星へ行く手段が思い浮かばないドラえもん、その時のび太があの花があれば宇宙救命ボートで・・・と閃きます。
アニマル星に着いた一同、ニムゲに攻撃されている様子を目にしますが、瓦礫の中にいたチッポを救出します。経緯を聞くと、突然攻撃を始め家族とちりぢりになったと言います。ニムゲは子犬を人質にしたと言い残し去っていきますが、チッポはそれがロミのことだとすぐに気づきます。
夜、ロミを助けにいくというチッポに対し、何もアイデアが浮かばない一同、ふと静香が伝説の光の船を掘り当てることを思いつきます。「もぐらロボット」はあと一回しか使えないため、ドラえもんはとっておきの「ツキの月」を出します。普段ついてない人ほどよく効くので当然のび太が選ばれ、見事山勘だけで船を掘り当てます。喜ぶ一同、しかし不注意でのび太が船に乗ってしまい、さらにニムゲの星へと発進させてしまいます。
ニムゲの星に着いたのび太、すぐ敵に見つかるも、足を滑らせて気絶します。その隙に防護服を拝借、潜入することに成功します。しかし正気に戻った男の報告で全員集合させる隊長、一人ずつ顔を確かめます。もうすぐ自分の番となり焦るのび太、しかしすぐ隣に連邦警察のスパイが紛れ込んでいたため、監房まで連行するようのび太ともう一人の男に命じます。行ってみるとロミが捕らわれており、声をかけるのび太、正体がばれるも、連邦警察の男が隙をついて男にタックル、気絶している間にのび太はロミを連れて船へ駆け込み、無事救出に成功します。
翌朝、ドラえもんの思った通りニムゲが攻めてきます。それに備えて準備万端のアニマル星、空気砲でいくつかのUFOを撃沈させます。攻撃してくると思っていなかったニムゲ側、動物たちが隠れていた森へ砲撃し、上陸してきます。「植物操り機」で森に乗り込んできたニムゲ兵を追い払い、アニマル星を出ていくよう強く求めると退却していきますが、素直に帰ることなく、森を焼き払う作戦に出ます。その時、巨大なUFOが現れ、ニムゲを捕えていきます。それは連邦警察のUFOであり、事情を聞くとニムゲは昔の夢を捨てきれない「コックローチ団」と呼ばれる組織で、アニマル星に迷惑をかけたことを詫びています。
無事「宇宙救命ボート」も引き上げられ、地球へ帰る目途が付いた一同、全てのセッティングが完了し、ドラえもんが発射ボタンを押します。チッポに見送られる中、必ずまたこの星に来ることを約束し、飛び立つ一同でありました。
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